映画「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」にちなんだ腕時計、それが今回紹介するクロススタジオの「デス・スター トゥールビヨンウォッチ」だ。直径45mmのチタン製ケースの文字盤の中央にトゥールビヨンを配し、映画にちなんだディテールをちりばめた、映画のファンのために考案されたモデルである。
2021年5月18日掲載記事
ルーカスフィルムとの公式コラボレーションウォッチ
クロススタジオはスイス、レマン湖の近くに製造拠点を持つ時計ブランドだ。彼らがこのたび発表した「デス・スター トゥールビヨンウォッチ」は、2016年の映画「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」の世界観を表現したユニークな腕時計である。これはルーカスフィルムとの公式コラボレーションであることを明記しよう。
この腕時計は世界でわずか10本のみが生産される限定モデルであり、センタートゥールビヨンと、映画で使われた「カイバー・クリスタル」を輸送するコンテナを模した大きなケースが熱心なファンの心をつかんでいる。
補足すると、カイバー・クリスタルとは「スター・ウォーズ」シリーズに登場する架空の武器「ライトセーバー」の中核に内蔵され、"フォース"と共振する性質を持ったものだ。デス・スター トゥールビヨンウォッチのケースには、映画の撮影で実際に使用されたオリジナルのカイバー・クリスタルが入ったカプセル(本物の証明書付き)がセットされる。
オレンジのコンテナは帝国軍がカイバー・クリスタルを安全に運ぶために使用したものであり、時計ケースとしてはその忠実な再現度が必見である。ひとつのコンテナは700点以上のパーツで構成され、長さは1.2m。木材とアルミニウム製で、手仕上げでペイントされている。
内部には9つのスペースが設計されており、そのうち3つのスペースには時計本体、3セットのブレスレット、オリジナルのカイバークリスタルを収めた取り外し可能なカプセルが設置されている。残りの6つはカバーで保護されており、ファンが自身のコレクションを加えることができる。
直径45mm、30m防水を備えた時計のケースはブラックDLCコーティングを施したグレード5チタン製である。1分間に1回転する文字盤中央に収められたトゥールビヨンキャリッジは、デス・スターの北半球を表現したものだ。表面にある緑色のスーパーレーザー砲は、カイバー・クリスタルの威力を物語っている。文字盤は反射防止加工を施したサファイアクリスタルのドームで保護されている。
機械式手巻きムーブメントは部品点数203点で構成され、約5日間のパワーリザーブを備えている。針はトゥールビヨンの周りを360度回転するように取り付けられた。時針は反逆軍にとって恐るべきインペリアル級スター・デストロイヤーの形状、そして分針は、帝国軍でも最強の3万8000体以上のストームトルーパーを乗せることができるスーパースター・デストロイヤーの形をしている。
ケースの3時と4時位置に組み込まれたプッシュボタンが、従来のリュウズの代わりを果たしており、時刻調整を担っている。ケースの裏側には、ムーブメントのゼンマイを巻き上げるためのセンターリングがある。
シースルー仕様により風防越しに見ることのできるムーブメントの歯車は、帝国艦隊のエンブレムを模して作られている。3時と4時の間にあるプッシュボタンには"TIME SET"、ストラップを交換するためのボタンには"PUSH TO RELEASE"と、スター・ウォーズの銀河系で最も一般的な言語であるオーラベッシュ語が刻印されている。
工具不要で容易に取り替えできるストラップは3本が付属する。牛革の1本とラバー製が2本で、そのうちの2本にはデス・スターの表面の模様がエンボス加工で施されている。デス・スター トゥールビヨンウォッチ、価格は15万USドルで発売された。
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