傑作はどのように生まれるだろうか? 第93回アカデミー授賞式において、このような問いをテーマに、ロレックスが制作したショートムービーが公開された。時計と映画というふたつの世界の関係を強調する、職人達とビジョンを持った映画人たちにオマージュを捧げた作品となっている。
2021年5月12日掲載記事
ロレックスが公開したショートムービー
映画であろうと時計であろうと、傑作とは瞬間のエッセンスをつかみ取り、素のままの感情を呼び起こし、違った角度で世界を見せてくれる特別で芸術的な仕事から生まれてくる。
人間の創造性に捧げるオマージュとして、“傑作”は時が経っても決して色あせることはない。この精神にのっとり、今回ロレックスが制作したショートムービーは、ひとつの複雑なメカニズムの中の主要な要素によって構成される作品において、技術者、エンジニア、職人の全てが重要な役割を演じている。
ロレックスと映画界の関わり
ロレックスは映画の世界と数十年にわたり関係性を築き上げてきた。伝説的な映画にその時計を登場させるというケースもあれば、若い監督にアーティスティックなサポートを行うプログラムを通じてというケースもあった。
映画とロレックスの歴史は自然発生的に始まっている。それは黎明期の俳優たちがロレックスの力強いメッセージを伴った時計を着用し始めたことによる。ロレックスというブランドはハリウッド映画のクラシックとよばれる大作の中に見ることができる。
そのおかげで、ロレックスは「第7芸術」とも呼ばれる映画とは切っても切れない関係にある。『地獄の黙示録』で伝説的なカーツ大佐を演じるマーロン・ブランド、『ハスラー2』のポール・ニューマンや潜水艦で難破船を発見する『タイタニック』のビル・パクストンがロレックスを着用していた。
知っておかねばならないのは、ロレックスがこれらの映画に登場するのは、ブランドによる露出確保の結果ではないということだ。どちらかというと映画監督たちが、登場人物たちに個性を与えるために採用するのである。
2002年、ロレックスは「ロレックス メントー&プロジェ アート・イニシアチヴ」によって若い映画監督のサポートに乗り出した。探検家で監督のジェームズ・キャメロン同様、ロレックスの記録映画で知られるマーティン・スコセッシがこのプログラムにおける指導者の役割を果たし、いくつかの分野で世界中から有望な才能を持った者と、既に国際的な評価を受けている大御所を集め、一緒に創作活動に当たらせている。
アルフォンソ・キュアロン、スティーブン・フリアーズ、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ミーラー・ナーイル、チャン・イーモウと映画編集のウォルター・マーチも映画の分野のメンターとなり、現在では映画監督であり、第74回カンヌ国際映画祭の審査員長を務めるスパイク・リーもこの任にあたっている。
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