潮の満ち引きの神秘を文字盤で表現した「オリスダットワットリミテッドエディション」

2021.06.01

オリスは、世界最大規模の潮汐差を持つ干潟であり、2009年にユネスコ世界自然遺産に登録されたワッデン海の保全活動を支援するため、ワッデン海連邦事務局と共同で製作した限定モデル「オリスダットワットリミテッドエディション」を発表した。ブルーグレーのユニークなグラデーションダイアルは、ワッデン海の大きな潮の満ち引きの神秘や豊かな自然への敬意を示すものである。WatchTime編集部による豊富な撮り下ろし画像とともに紹介する。

Originally published on watchtime.com
Text by Roger Ruegger
2021年6月1日掲載記事

ワッデン海連邦事務局と共同で製作した限定モデル

オリスダットワットリミテッドエディション

「オリスダットワットリミテッドエディション」。自動巻き（Cal.オリス 761／セリタ SW220-1ベース）。26石。2万8800振動／時。パワーリザーブ約38時間。SSケース（直径43.50mm）。30気圧防水。31万200円（税込み）。

　直径43.5mmのオリスのダイバーズウォッチ「アクイス」をベースにした「オリスダットワットリミテッドエディション」は、ワッデン海を意味する地元の方言から名付けられた。ワッデン海とは、北西ヨーロッパ大陸の一部と北海の間に横たわる水域、関連する海岸の湿原を指す。ワッデン海がユネスコの世界自然遺産に登録された年にちなんで、オリスダットワットリミテッドエディションは限定2009本が作られた。

　ワッデン海連邦事務局・事務総長兼責任者のバーナード・バーレンズは語る。「"Dat Watt"はドイツ語で「ワッデン海」を意味します。オリスと私たちは啓蒙活動のためのイベントを共に行う予定ですが、何よりも重要なことは、この時計の売り上げによって集められた資金が、他の方法では始めることができなかったプロジェクトの財政的支援となることです」。

　ワッデン海では、干満の差が3mを超えることもしばしばある。オリスダットワットリミテッドエディションは、ポインタームーン機能によって北半球の月の周期や潮位を表示する。センターの白いポインター針は月の周期29.5日と連動しており、文字盤内周に配された月齢表示の内側に描かれた白いアウトラインで対応する潮位を表示する。また同じ針で月の満ち欠けの表示も行う。

オリスダットワットリミテッドエディション

中央の白いポインター針で29.5日の月の周期を指し、白いアウトラインが潮の満ち引きを表示する。

　オリスダットワットリミテッドエディションの文字盤はブルーグレーのグラデーションとなっており、さまざまな干潮の様子を美しく表現している。ベゼルのインレイにはタングステンを使用し、ムーブメントにはオリス761（セリタ SW220-1ベース）を採用している。ステンレススティールケースは300mのプロフェッショナル仕様の防水性を誇る。すべてのアクイスモデルに標準装備されているねじ込み式リュウズはケースにしっかりとねじ込まれ、ショルダータイプのリュウズガードを備える。
　オリスダットワットリミテッドエディションは、2021年5月より発売開始されている。