ラドーが2020年に初めて開催したオンラインイベント「ラドー・デザインウィーク」。この中で特に目を引いたのがインダストリアルデザイナー、テジ・チャウハンとコラボレーションしたイエローの「ラドー トゥルースクエア」の新モデルだ。
自動巻き(Cal.R763)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約80時間。ハイテクセラミックス(縦48.7×横38.0mm、厚さ10.6mm)。5気圧防水。20万9000円(税込み)。
2021年6月9日掲載記事
「マスター・オブ・マテリアル(素材の名匠)」を謳うべく創り出された未来的なデザイン
スイスの時計ブランド、ラドーは毎年デザイナーたちに、自社の象徴的モデルを自由に再解釈させることで斬新なアイデアを実現し続けている。Covid-19の影響化にあった2020年も、その楽しみは継続された。
ラドーは2020年11月30月から12月4日にかけて、世界で最も影響力のある建築・インテリアデザインメディアのひとつとして高い定評のある英国の「Dezeen(ディジーン)」と共催し、初めてオンラインイベント「ラドー・デザインウィーク」を開催した。創造とデザインに特化した期間中、ラドーは「ラドー トゥルースクエア」コレクションより4名のデザイナーとコラボレーションした4作品を発表した。このコレクションは名前の通り、四角いケースが特徴であり、硬いハイテクセラミックスの素材を採用するものである。デザイナーのひとりとして、ロンドンとヘルシンキを拠点に活動する英国人のインダストリアルデザイナー、テジ・チャウハンの名前があった。
今回のコラボレーションは、映画などのポップカルチャーからタイポグラフィー、そして色彩論まで、時を超越した未来派のビジョンからデザインのインスピレーションを多彩に受けている。 特に「近未来」に個人的な解釈を加えるテジ・チャウハンにとって、ラドーは理想的なパートナーであった。
スクエア型のセラミックスケースは、射出成型の使用によって流れるようなフォルムである。マット仕上げのイエロー ハイテクセラミックス ケースは高品質な素材独特の質感があり、ポリッシュ仕上げのダークグレーPVDコーティング ステンレススティールのケースバックとサファイアクリスタル、そして特殊エングレービングと組み合わせられている。そしてこれを引き立たせているのがイエローのクッション形レザーを採用したストラップである。これはハイテクセラミックスのコネクターによって固定されており、ダークグレーPVDコーティングのステンレススティール伸縮バックルが取り付けられている。
シルバーカラーの同心円が付いたブラックカラーをマット仕上げにした文字盤には、白くペイントされた分針と時針、ネオンレッドにペイントされた秒針がそれぞれに強いコントラストをなしている。3時位置の開口部にはテジ・チャウハンがデザインしたタイポグラフィーで日付が表示される。ユニークなのは、9時から12時にかけて青色で示されたインデックスだ。これは午前中であれば1日のうちで物事が始まる頃、つまりオフィスなどで過ごす時間帯で、夜ならば外で過ごす時間帯で、それぞれ1日の中で活動的になる時間帯を示したものである。内側に無反射加工が施されたファセット型サファイアクリスタルが、これらの文字盤の要素をクリアに見せる。
https://www.webchronos.net/features/57999/
https://www.webchronos.net/features/51950/
https://www.webchronos.net/features/43857/