世界のセレブたちがどんな時計を着けているのか、ワンシーンを切り取り紹介する連載コラム「セレブウォッチ・ハンティング」。今回は1990年代のスーパーモデルブームを牽引したナオミ・キャンベルの着用するシャネルの時計を紹介する。
Text by Yukaco Numamoto
2021年8月6日掲載記事
1990年代を代表するスーパーモデル、ナオミ・キャンベル
ナオミ・キャンベルは1990年代に巻き起こったスーパーモデルブームの立役者である。しなやかな手足と挑発的な視線で一躍スターダムを駆け上がっていった。多くのデザイナーがミューズとして起用してきたため、ファッションに興味がない人でもその存在を知っている方は多いのではないだろうか。
私服時のナオミ・キャンベルはTPOに合わせてさまざまな姿を見せるが、愛用する時計は本数が限られているようだ。今回はそんなナオミ・キャンベルの着用するシャネル「J12」をご紹介しよう。
シャネル「J12」
2019年にモデルチェンジされた現行「J12」
多くのセレブリティが所持するシャネルの「J12」。それはナオミ・キャンベルも例外じゃない。2019年にフルモデルチェンジを果たした際、クラウディア・シファーらと共にキャンペーンで起用されたことでも記憶に新しいが、プライベートでも愛用している姿がよく捉えられている。
ナオミ・キャンベルが写真で着用するのは19年発表の現行モデルだ。外装を見れば大きな変更は加えられていないように思えるが、しかし細部は驚くほどに進化を遂げている。シャネル ウォッチメイキング クリエイション スタジオ ディレクターで、本作を手掛けたアルノー・シャスタンによればオリジナルの70パーセントを変更したとのこと。
なぜJ12は20年以上にわたって愛され続けるのか
7年の構想を経て、00年に発表されたJ12。デザイナーはかのジャック・エリュだ。セラミックスを高級時計のケース素材として使用するという大胆な発想をもって生み出されたJ12は、瞬く間に「21世紀のアイコンウォッチ」として認知されることとなる。
ユニセックスなデザインを持つ、研ぎ澄まされたスポーティーなタイムピースという位置付けと、それを可能とするデザインは、初代モデルから19年発表の現行モデルまで、一貫して守られてきたものである。キープコンセプトながらも確実に進化を続けていくことがJ12の人気が色褪せない魅力だろう。
自動巻き(Cal.12.1)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。高耐性ホワイトセラミック(直径38mm)。C.O.S.C.認定クロノメーター。200m防水。
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