世界のセレブたちがどんな時計を着けているのか、ワンシーンを切り取り紹介する連載コラム「セレブウォッチ・ハンティング」。今回はプロボクシング4階級を制覇した井岡一翔が着用するロレックスを紹介する。
Text by Yukaco Numamoto
2021年10月17日掲載記事
ボクシングで4階級を制覇した井岡一翔はSNSを積極的に使用
日本ライトフライ級王者、元WBC世界ミニマム級王者、元WBA世界ミニマム級王者、元WBA世界ライトフライ級王者、元WBA世界フライ級王者、現WBO世界スーパーフライ級王者、というタイトルを保有する井岡一翔はプライベートでは息子の成長に目を細める良き父親でもある。
そんな井岡は家族旅行の様子などを積極的にインスタグラムに投稿し、ファンの心を和ませている。リングを離れて家族を目の前にすれば、その表情からは闘争心は見られない。プライベートショットが満載のインスタグラムの投稿中には井岡が愛用する時計が度々登場する。使用頻度が高いのはロレックスの「オイスター パーペチュアル ヨットマスター 40」だ。
ロレックス「オイスター パーペチュアル ヨットマスター 40」
1992年の誕生以来、セーリングの持つスポーティさと優雅さをデザイン面で両立することで、ラグジュアリーなイメージを確立してきたロレックス「オイスター パーペチュアル ヨットマスター 40」。
自動巻(Cal.3235)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。18エバーローズゴールド(直径40mm)。100m防水。
ケース素材にはさまざまな組み合わせがラインナップされるが、中でも特に着目したいのが井岡一翔選手の着用するモデルで採用されている18Kエバーローズゴールドだ。2005年に自社開発した合金であるエバーローズゴールドは、ローズゴールドの時計の美しさをより長く維持する。
通常、18Kゴールドで赤の色味を出すには銅を多めに配合して赤を強く出す。銅が多く含まれる赤系ゴールドの弱点は経年変色と言えるが、その弱点を改善したのがエバーローズゴールドである。具体的には変色耐性が強いプラチナをわずかに混ぜ込むことによって、銅の変色を和らげることに成功した。