世界中のジャーナリストや業界関係者などの投票で決まるジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリ(通称ジュネーブ・ウォッチ・グランプリ/略称GPHG)。2021年は、ブルガリの「オクト フィニッシモ パーペチュアル カレンダー」がグランプリに相当する「金の針賞」を獲得した。その他の受賞作品とノミネートに関しても紹介する。
2021年11月9日掲載記事
2021年11月4日、ジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリ 2021の受賞者が、GPHGの20周年を記念する祝祭的な授賞式で発表された。結果は以下の通りである。
「ジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリ 2021」受賞モデル
金の針賞(“Aiguille d’Or” Grand Prix)
ブルガリ「オクト フィニッシモ パーペチュアル カレンダー」
レディースウォッチ賞(Ladies’ Watch Prize)
ピアジェ「ライムライト ガラ プレシャス レインボー」
▽その他ノミネート作品
・アーミン・シュトローム「レディビート バイ アーミン・シュトローム」
・ボヴェ 1822「ミス・オードリー スウィートアート」
・シャネル「マドモアゼル J12 アクトⅡ」
・パルミジャーニ・フルリエ「トンダ メトロポリタン セレーヌ」
・ヴァン クリーフ&アーペル「アルハンブラ シークレット ペンダントウォッチ」
レディースウォッチ複雑時計賞(Ladies’ High-Mech Watch Prize)
ヴァン クリーフ&アーペル「レディ フェアリー ウォッチ」
▽その他ノミネート作品
・ボヴェ 1822「リサイタル 23」
・ショパール「L.U.C フライング T ツイン」
・ルイ・ヴィトン「タンブール スピン・タイム エアー ヴィヴィエンヌ」
・モントルKF「KF-09-01」
・ピアジェ「アルティプラノ トゥールビヨン」
メンズウォッチ賞(Men’s Watch Prize)
グランドセイコー「SLGH005」
▽その他ノミネート作品
・H.モーザー「スイス・アルプ・ウォッチ ファイナル アップグレード」
・エルメス「エルメスH08」
・ルイ・エラール「ルイ・エラール×アラン・シルベスタイン チャプター2」
・MB&F「レガシー・マシン101」
・ピアジェ「ポロ スケルトン」
メンズウォッチ複雑時計賞(Men’s High-Mech Watch Prize)
MB&F「LMX」
▽その他ノミネート作品
・オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク オフショア フライング トゥールビヨン フライバッククロノグラフ」
・ブライトリング「プレミエ B15 デュオグラフ 42」
・ブルガリ「オクト ローマ ワールドタイマー」
・シャネル「ムッシュー ドゥ シャネル スーパーレッジェーラ」
・ショパール「L.U.C クアトロ スピリット 25」
アイコニック賞(Iconic Prize)
※20年以上にわたって時計史と時計市場に長期にわたる影響を及ぼした象徴的なコレクションからの作品
オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク "ジャンボ" エクストラ シン」
▽その他ノミネート作品
・グランドセイコー「SBGW258」初代グランドセイコー復刻モデル
・IWC「ビッグ・パイロット・ウォッチ 43」
・チューダー「チューダー ブラックベイ フィフティ-エイト 925」
・ヴァシュロン・コンスタンタン「ヒストリーク・アメリカン 1921」
・ゼニス「クロノマスター リバイバル マニュファクチュール エディション」
トゥールビヨン賞(Tourbillon Watch Prize)
ドゥ・ベトゥーン「DB カインド オブ ツー トゥールビヨン」
▽その他ノミネート作品
・アーティア「ピュリティ トゥールビヨン」
・オーデマ・ピゲ「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ フライングトゥールビヨン クロノグラフ」
・ジラール・ペルゴ「スリー・フライング ブリッジ トゥールビヨン - アストンマーティン エディション」
・IWC「ビッグ・パイロット・ウォッチ・コンスタントフォース ・トゥールビヨン“IWCレーシング”」
・ルイ・モネ「スペース レボリューション」
カレンダー&アストロノミー賞(Calendar and Astronomy Watch Prize)
クリスチャン・ヴァン・ダー・クラウ「CVDKプラネタリウム アイゼ・アイシンガ」
▽その他ノミネート作品
・アーノルド&サン「ルナマグナ」
・ブライトリング「プレミエ B25 ダトラ 42」
・ブルガリ「オクト フィニッシモ パーペチュアル カレンダー」
・IWC「パイロットウォッチ クロノグラフ トップガン エディション ”モハーベ・デザート”」
・コンスタンチン・チャイキン「ミノタウロス」
特別なメカニカル賞(Mechanical Exception Watch Prize)
ピアジェ「アルティプラノ アルティメート・オートマティック」
▽その他ノミネート作品
・ベルナルド・レデラー「セントラル インパルス クロノメーター」
・クリストフ・クラーレ「ナポレオン」
・ジェイコブ「オペラ ゴッド ファーザー バイ ジェイコブ」
・ミキ・エレタ「スヴェミール」
・ユリス・ナルダン「UFO」
クロノグラフ賞(Chronograph Watch Prize)
ゼニス「クロノマスター スポーツ」
▽その他ノミネート作品
・アンジェラス「U30 ブラックトゥールビヨン フライバック&スプリットセコンド クロノグラフ」
・ブライトリング「プレミエ B09 クロノグラフ 40」
・IWC「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ “トリビュート・トゥ・3705”」
・ルイ・エラール「ル・クロノ モノプッシャー ルイ・エラールxアラン・シルベスタイン」
・チューダー「ブラックベイ クロノ」
ダイバーズウォッチ賞(Diver's Watch Prize)
ルイ・ヴィトン「タンブール オトマティック ストリート ダイバー スカイラインブルー」
▽その他ノミネート作品
・ドクサ「サブ300 カーボン C.O.S.C.アクアマリン」
・ミリス「アルキメデス オレンジ コーラル」
・オリス「アクイスデイト キャリバー400 41.5mm」
・レゼルボワール「ハイドロスフィアブロンズ “グレッグ・レクール エディション”」
・ユリス・ナルダン「ダイバーX スケルトン」
ジュエリーウォッチ賞(Jewellery Watch Prize)
ショパール「フラワー パワー」
▽その他ノミネート作品
・ブルガリ「セルペンティ バロッコ」
・シャネル「マドモアゼル プリヴェ ブトン デコール ビザンチン」
・エルメス「ケリー・ジョワイユリー」
・ピアジェ「エクスクイジット モーメント ウォッチ」
・ヴァン クリーフ&アーペル「ルド シークレットウォッチ」
工芸賞(Artistic Crafts Watch Prize)
MB&F「レガシー・マシン スプリットエスケープメント-MB&F x エディ・ジャケ “80日間世界一周”」
▽その他ノミネート作品
・アンデルセン・ジュネーブ「ジャンピングアワー 40周年記念プラチナエディション」
・ブルガリ「ディーヴァ ドリーム ピーコック」
・エルメス「アルソー トゥーカン ドゥ パラディ」
・ルイ・ヴィトン「タンブール カルペ・ディエム」
・ヴティライネン「ダルース ブリッジ」
小さな針賞(“Petite Aiguille” Watch Prize)
※販売価格3500から1万スイスフランの時計
チューダー「ブラックベイ セラミック」
▽その他ノミネート作品
・ブライトリング「トップタイム デウス リミテッドエディション」
・Garrick「S4」
・ルイ・エラール「レギュレーター ルイ・エラール×ヴィアネイ・ハルター」
・セイコー「セイコー創業140周年記念限定モデル キングセイコー “KSK”復刻デザイン」
・トリローブ「ニュイ・ファンタスティック グレインブラック」
チャレンジ賞(Challenge Watch Prize)
※※販売価格3500スイスフラン以下の時計
シガデザイン「ブルー プラネット」
▽その他ノミネート作品
・アノルダン「モデル1 -ペインズ グレー フュメ」
・ドクサ「サブ200 C-グラフ カリビアン」
・ファーラン・マリ「Mr.グレー Ref.1041-A」
・マセナ・ラボ「ユニレーサー」
・オリス「ダイバーズ 65 コットンキャンディ」
イノベーション賞(Innovation Prize)
ベルナルド・レデラー「セントラル インパルス クロノメーター」
勇猛果敢賞(Audacity Prize)
ルイ・ヴィトン「タンブール カルペ・ディエム」
リベレイション賞(Horological Revelation Prize)
ファーラン・マリ「Mr.グレー Ref.1041-A」
審査員特別賞(Special Jury Prize)
ドバイ ウォッチ ウィーク
2021年のノミネートを見ると、本数の多かったブランドにはピアジェの5点、IWCの4点、ブルガリの4点、ブライトリングの4点というところであった。
アカデミーから選出されたGPHGの審査員たちは、授賞式の数日前に行われる2回の投票で、ノミネートされた84本の実機を見て評価し、公証人の立ち会いのもとで投票を進め、受賞者を決定した。またノミネートされた時計は、500人以上のメンバーで構成されているアカデミー全体の投票により決められた。
受賞した18作品を含む2021年のノミネート作品は、2021年11月14日までジュネーブのラス美術館で展示される予定だ。またGPHG設立20周年を記念して、2001年から2020年までに「金の針賞」を受賞した20本の時計の展覧会も開催される。2021年の受賞作品は、11月24日から28日までのドバイ ウォッチ ウィーク、そして12月2日から5日までパリにおいて展示される。
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