チューダー「ブラックベイ」の歴史と系譜。愛好家に支持される理由とは?

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2021.12.10

品質の高い腕時計を手頃な価格で手に入れたいなら、チューダーの「ブラックベイ」がおすすめだ。年式によりロゴやムーブメント、素材が異なるため、より自分の好みに寄せた1本を選べるだろう。ブラックベイの成り立ちや魅力、人気モデルを紹介する。

チューダー ブラックベイ


チューダー「ブラックベイ」の立ち位置

ロレックスの姉妹ブランドとして誕生したチューダーのブラックベイは、ロレックスの歴史的名機の系譜を継ぐモデルである。まずはチューダー「ブラックベイ」の立ち位置を確認しておこう。

歴史的ダイバーズウォッチの復刻モデル

チューダーの「ブラックベイ」は、歴史的ダイバーズウォッチを復刻したモデルだ。2012年の発表以来、アップデートを重ねながらブランドのフラッグシップとして人気を集めている。

ブラックベイのベースとなっているのは、ブランドが誇る名機「サブマリーナー」だ。発表された当時から高い支持を獲得し、生産終了後の現在も人気が衰えていないモデルである。

チューダー ブラックベイ

ブラックベイは、単にサブマリーナーを復刻しただけのモデルではない。伝統的なディテールを継承しつつ、オリジナルのデザインや自社製ムーブメントなど、現代的な要素も多分に盛り込まれた腕時計なのだ。

ブラックベイに影響を与えた「スノーフレーク」

ブラックベイが備える特徴の中でも、最も印象的なのが「スノーフレーク」針だ。

スノーフレーク針は1970年代のチューダーの腕時計で、初めて採用されている。当時はフランス海軍が軍用時計として使っていた。

チューダー ブラックベイ

以降、チューダーにおけるすべてのダイバーズウォッチで、スノーフレーク針が使われている。今やブランドのアイコンともなっているスノーフレーク針は、ブラックベイにも大きな影響を与えている要素だ。


チューダー「ブラックベイ」の特徴と魅力

チューダーが製造するブラックベイには、どのような特徴や魅力があるのだろうか。ブランドを象徴する主な要素を紹介する。

ロレックスとの共有パーツを採用

チューダーのブラックベイには、ムーブメント以外はロレックスに使われているものとほぼ同じパーツが採用されている。ロレックスと同等の高い品質が、チューダーの腕時計が持つ魅力だ。

もともとチューダーは、ロレックスの姉妹ブランドとして設立されたブランドである。ロレックスの品質と信頼性をより多くの人々に広めるために、まったく新しい時計ブランドとして生み出されたことが、チューダーの大きな強みであった。

チューダーをアクセサブルな価格で製造できる理由のひとつが、汎用ムーブメントの採用だ。ただし、ムーブメントが違うからといって品質に大きな差があるわけではない。チューダーの腕時計も十分な性能を保っている。

チューダーは2015年、ムーブメントの自社開発にも成功した。現在はブラックベイの一部モデルにも、高性能な自社製ムーブメントが採用されている。

チューダー ブラックベイ

スポーティーかつヴィンテージな意匠

ブランドの伝統を受け継ぐブラックベイは、レトロ感とスポーティーさを併せ持つ意匠が特徴である。ダイバーズウォッチとして進化しつつ、過去の名機に見られる数々のディテールも残されている。

ヴィンテージな要素としては、サブマリーナーから使われているブランドのアイコン「スノーフレーク針」が代表的だ。1950年代に誕生した名高いリュウズも備えられている。

独自の段差構造を備えたリベットブレスレットやアンティーク調にデザインされたストラップは、玄人にも刺さる要素と言えるだろう。

豊富なデザインや機能性のバリエーション

豊富なデザインから選べることも、ブラックベイの大きな魅力である。ケースやベゼルのカラーや細かいディテールのバリエーションが多彩なため、好みに近いモデルを選べるだろう。

ケースの素材は定番のステンレススティールだけでなく、セラミックスやブロンズを採用したモデルも存在する。ブレスレットモデルに加え、レザーベルトのモデルを選べる点も特徴だ。

機能性に関しても、時計愛好家の幅広い嗜好に応えるべく、クロノグラフや第2時間帯を確認できるGMT針を搭載したモデルを展開している。デザインや機能の豊富さは、チューダーの大きな強みだ。

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