ジラール・ペルゴの「ロレアート」は、近年注目を集めているラグジュアリースポーツウォッチのひとつである。ラインナップは多岐にわたるが、特徴や魅力を知ることで、モデルの比較検討をしやすくなるだろう。ロレアートが注目される理由に迫るとともに、定番モデルを紹介する。
ジラール・ペルゴ ロレアートの魅力
ジラール・ペルゴの「ロレアート」は、ラグジュアリースポーツのカテゴリーで人気が再燃しているモデルだ。初代モデルの誕生から復活までの流れ、支持を集めている理由を知っておこう。
復刻モデルとして人気が再燃
ジラール・ペルゴは、1975年にクォーツ式の初代ロレアートを誕生させた。しかし、ロレアートは誕生からずっとシーンの表舞台に立ってきたわけではない。
時代のニーズに合わせ、1995年以降は機械式のロレアートも製造するようになったが、いずれも大きなヒット作とはならず、一度は姿を消したのである。
しかし、ジラール・ペルゴが創業225周年を迎えた2016年。これを記念したロレアートの限定モデルが発表されると人気が再燃し、ロレアートは見事に復活を果たすことになる。
翌2017年にはレギュラーコレクションとなり、現在は、初期モデルの特徴を踏襲しながらモダンに進化したラグジュアリースポーツウォッチとして、ジラール・ペルゴを第一線で支える存在となっている。
ラグスポは注目を集めているカテゴリー
ラグジュアリースポーツウォッチ、通称ラグスポは、明確な定義こそないが、一般的には高級感のあるスポーツモデルに対して使われる。
代表的なのが、オーデマ ピゲの「ロイヤル オーク」、パテック フィリップの「ノーチラス」、ヴァシュロン・コンスタンタンの「オーヴァーシーズ」といったコレクション。
スポーティーながら薄型であることや、オンとオフを問わずに使えるデザインであることから、近年注目を集めている。このカテゴリーに、代表的コレクションよりも魅力的な価格のロレアートが登場したため、ラグスポ市場はますます熱気が高まっている。
豊富なバリエーション
文字盤のカラーやケースサイズのバリエーションが豊富な点も、ロレアートが人気を集めている大きな理由だ。スタイルや好みに合わせて、お気に入りの1本を選びやすい。
文字盤カラーについては、シルバーやブラック、ダークブルーといった定番色以外に、渋めの色や鮮やかな色も用意されている。ケースサイズの種類も、34〜45mmの範囲内で数種類のサイズから選択可能だ。
素材の違いで選んだり、スケルトンモデルやクロノグラフモデルを検討したりするのも良いだろう。
ロレアートのデザインが持つ特徴
エレガントなブレスレットや八角形のベゼルは、ロレアートのデザインを特徴付けているエレメントである。それぞれのクリエイションについて見ていこう。
エレガントな一体型ブレスレット
ロレアートのブレスレットとケースは、一体感を持たせた設計になっている。滑らかで立体的なラインは、ジラール・ペルゴのスポーティーエレガンスを特徴付ける要素のひとつだ。
ブレスレットのコマは手首の形状に沿って絶妙に可動するため、心地良いフィット感を得られる点も魅力である。バックルもサイドに配されたボタンを押すだけで簡単に開くことができる。
ジラール・ペルゴ(Girard-Perregaux)のイニシャルであるGPロゴが刻印されたバックルは、両開き式を採用。一体型ブレスレットのしなやかなラインにより、装着している間もエレガントな印象を与えられるだろう。
美しい八角形ベゼル
八角形に円を重ねた美しいベゼルも、ロレアートのデザインが持つ大きな特徴のひとつで、これは大聖堂のドームをモチーフとしてデザインされている。
八角形ベゼルは、ノーチラスやロイヤル オークにも見られる特徴だ。しかしロレアートは八角形にラウンドを組み合わせることで、これらのモデルとは一線を画すデザインになっている。
ラウンド部分はポリッシュ仕上げ、八角形の部分にはサテン仕上げが施されており、異なる光の反射具合で豊かな表情を生み出していることも特徴的である。