世界のセレブたちがどんな時計を着けているのか、ワンシーンを切り取り紹介する連載コラム「セレブウォッチ・ハンティング」。今回は40歳という年齢で現役を続行するサッカー選手のズラタン・イブラヒモビッチの時計を紹介する。強気な発言が魅力のひとつである彼にはストイックで強靭なイメージがあるが、オフの期間はその他のスポーツ選手と同じくリゾートでのんびりと過ごしているようだ。彼がオフシーズンに着用していたパテック フィリップの時計に着目する。
Text by Yukaco Numamoto
2021年12月12日掲載記事
心身ともに強さがにじみ出るズラタン・イブラヒモビッチ
こちらの写真が撮影されたのは2021年6月30日だ。高級リゾート地として名高いスペインのイビザ島でACミランのFW、ズラタン・イブラヒモビッチがオフを満喫している様子だ。195cmという高身長で迫力のある躯体に、リゾートウェアと合わせたオレンジ色のストラップが映える。
ズラタンは4つのリーグで優勝を経験し、5度の得点王を獲得した名ストライカーである。またスウェーデン代表の最多得点記録の保持者であり、40歳の現在も現役続行を明言している。心身ともに強さが溢れ出ている存在だ。ユベントス、インテル、バルセロナ、パリ・サンジェルマンといった世界中のメガクラブで活躍し、2019年12月にかつて在籍していたミランへ復帰した。
直近のイタリアのスポーツ紙でのインタビューでは、引退についてどのように考えているのかを語っている。「できるだけ長くプレーをしたい、一生ロッソネリ(ACミランのチームカラーである赤黒のこと)にいたい。スクデット(セリエAの優勝チームに与えられる盾形のバッジ)も再び欲しい。サッカーの後に何があるか分からないから、辞めるのはちょっと怖い。様子を見ながらプレーを続けたいと思っている」。
インスタグラムのコメントなどでも強気な発言が目立ち、その勢いが多くのファンを魅了するズラタン・イブラヒモビッチ。彼から「辞めるのが怖い」という言葉が出るのは、それだけサッカーにかける情熱やミランへの愛情の深さがあることが感じられる。ネガティブな意味ではなく、現役続行の気持ちの強さとして発した彼なりの表現なのではないだろうか。
とはいえ、ACミランとの契約が切れるのは2022年6月だ。契約続行へのルートが濃厚かと思われるが、チーム再建を目指すバルセロナがズラタン・イブラヒモビッチの獲得へ動くという話も出ている。国籍を問わず他選手からも憧れられ、多くのファンを擁するカリスマの去就が注目されている。
パテック フィリップ「アクアノート・クロノグラフ Ref.5968A」
パテック フィリップ「アクアノート・クロノグラフ」は2018年に初めて登場し、ラグジュアリースポーツの人気を一層高めた存在である。こちらのモデルは交換可能なブラックカラーのストラップも備えているが、ズラタン・イブラヒモビッチが選んだのは華やかなオレンジカラーだ。文字盤のアクセントカラーもオレンジで統一されており、全体のインパクトをさらに強いものとする。
試合に出れば目を見張る華麗なプレーを披露し、気迫のこもったシュートを放つズラタン。彼が選ぶ時計はオフの期間中も華やかなオーラを放っている。まずは今シーズンのリーグ制覇へ向かって、活躍に期待したい。
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