多彩なバリエーションを展開するウブロ。どれが良いか迷ってしまうが、もし同ブランドのデザインに引かれて購入するなら、着用シーンをイメージして時計を選ぶのがおすすめだ。モデルごとに適した用途をイメージすることで、購入後の具体的な使い方を決めやすくなるだろう。本記事では、ウブロウォッチのコレクションごとの特徴、そして注目したいモデルを紹介する。
デザインから選ぶウブロ
自分に合ったウブロ時計を選びたいなら、着用したいシーンや合わせたい服装のイメージに合致したデザインのコレクションをチェックしてみよう。ウブロの代表的なコレクションと、デザインの特徴を紹介する。
力強く個性的な「ビッグ・バン」
ウブロを代表するコレクションである「ビッグ・バン」。特徴的なベゼルはもちろん、ムーブメントを観賞できるオープンワークダイアルとマッシブなケースによって独自性を強く打ち出している。自動巻き(Cal.HUB1280)。43石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。Tiケース(直径44mm)。10気圧防水。284万9000円(税込み)。
ウブロの中でも代表的なコレクションが「ビッグ・バン」だ。ウブロの知名度と人気を、一気に押し上げたコレクションである。
「アート・オブ・フュージョン」をコンセプトに、異素材を斬新に組み合わせた多彩なモデルが用意されている。ケースやベゼルの装飾に個性を感じさせるモデルも多い。
優れた耐久性や防水性を備える力強さも、ビッグ・バンの魅力だ。世界中の著名人が公の場で装着していることから、「成功者の腕時計」と呼ばれることもある。
ビジネスシーンにも合う「クラシック・フュージョン」
アイコニックなベゼルの意匠はそのままに、シンプルで落ち着いた雰囲気に仕上げたのが「クラシック・フュージョン」。写真は“オールブラック”が魅力の1本だ。自動巻き(Cal.HUB1143)。59石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径45mm)。5気圧防水。169万4000円(税込み)。
「クラシック・フュージョン」は、1980年に誕生した「クラシック」のDNAを受け継いだコレクションである。舷窓をイメージしたケースとベゼルに打ち込まれたビスは、ウブロを象徴するデザインエレメントのひとつだ。
強い個性を放つビッグ・バンに対して、クラシック・フュージョンは落ち着いた雰囲気のモデルが多い。
シンプルかつドレッシーなデザインであることから、シーンを問わずスタイルに合わせやすい点が魅力だ。モノトーンのモデルを選べば、ビジネスの場にもなじむだろう。
シンプルなスタイルはそのままに、さまざまなカラーバリエーションが用意されているため、好みのデザインを見つけやすいコレクションでもある。
個性を放つ樽形シェイプ「スピリット オブ ビッグ・バン」
トノーケースの採用によって、ビッグ・バンとは異なる力強さを見せる「スピリット オブ ビッグ・バン」。写真のモデルはサテン&ポリッシュ仕上げのチタニウムを用いたことによるモダンな表情も魅力。自動巻き(Cal.HUB4700)。31石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約50時間。Tiケース(直径42mm)。10気圧防水。331万1000円(税込み)。
ビッグ・バンをトノー(樽)型にアレンジしたコレクションが、「スピリット オブ ビッグ・バン」だ。独自路線を突き進むウブロのラインナップにおいても、ひときわ異彩を放つ存在である。
ビッグ・バンは2005年に初めて登場して以来、ラウンドケースを守り続けてきた。しかし、トノー型のコレクションを加えたことで、より個性的な印象をユーザーに与えられるようになった。
ビッグ・バンのデザインコードを取り入れ、高い性能を有しているのも特徴なので、特にハイエンドモデルが欲しい人におすすめだ。
ビッグ・バンのおすすめモデル
ウブロの特徴が強く出たモデルを身に着けたいのであれば、フラッグシップコレクションであるビッグ・バンから選ぶのがおすすめだ。人気モデルを3点チェックしておこう。
「ビッグ・バン スチール セラミック」
自動巻き(Cal.HUB4100)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径44mm)。10気圧防水。201万3000円(税込み)。
「ビッグ・バン スチール セラミック」は、フュージョン(融合)をコンセプトとしたウブロらしいモデルである。ケースとベゼルに異素材を使用するという、2005年のビッグ・バン誕生当時の時計市場にはあまりなかったクリエーションを取り入れている。
ベゼルに使用されている素材はブラックセラミックスだ。ケースのステンレススティールより硬質な素材特性によって、ベゼルを傷つきにくくしている。
カーボンパターンのダイアルと模様入りのラバーストラップが、スポーティーかつクラシカルな印象を与える。赤のクロノグラフ針がアクセントカラーになっている点も特徴的だ。
「ビッグ・バン インテグラル ブラックマジック」
自動巻き(Cal.HUB1280)。43石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。セラミックケース(直径42mm)。10気圧防水。345万4000円(税込み)。
ラバーストラップのイメージが強いビッグ・バンにおいて、ケースとブレスレットを統合した2021年発表のモデルが「ビッグ・バン インテグラル ブラックマジック」だ。近年流行しているラグスポを思わせるデザインである。
ケース、ベゼル、ブレスレットの素材には、ブラックセラミックが採用された。ポリッシュ仕上げとサテン仕上げが巧みに施されている。
組み込まれたムーブメントは、同ブランドが誇る自社製ムーブメントCal.HUB1280(ウニコ2)だ。複雑で美しい機構の仕上がりを、文字盤側からじっくりと鑑賞できる。
「ビッグ・バン ウニコ キングゴールド」
自動巻き(Cal.HUB1280)。43石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。18Kキングゴールドケース(直径44mm)。10気圧防水。617万1000円(税込み)。
ウブロの独自素材である18Kキングゴールドをケースとベゼルに採用したのが「ビッグ・バン ウニコ キングゴールド」。18Kゴールドに銅とプラチナを加えたこの合金は、ポリッシュ仕上げやサテン仕上げに適した素材だ。
ムーブメントには前述した、ウニコ2を使用している。約72時間のパワーリザーブや斬新な構造、ダイアル側に移されたコラムホイールなど、ユニークな特徴を備える薄型ムーブメントである。
ウブロの革新素材を使ったモデルに興味があるなら、18Kキングゴールドを用いたこのモデルもチェックリストに入れておこう。
クラシック・フュージョンのおすすめモデル
クラシック・フュージョンを選ぶ際は、普段着用しているスーツや私服との相性を考慮してみよう。おすすめモデルとそれぞれの特徴を紹介する。
「クラシック・フュージョン チタニウム ブルー」
自動巻き(Cal.HUB1110)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。Tiケース(直径42mm)。5気圧防水。108万9000円(税込み)。
「クラシック・フュージョン チタニウム ブルー」は、軽量で、かつ腐食に強いチタンを素材に用いている。ウブロでは多くのモデルに使われている素材のひとつだ。
3時位置にデイト表示を配したシンプルな3針デザインは、ビジネスシーンでの着用に向くだろう。ラバーストラップでウブロらしさも堪能できる。
知的かつ誠実なイメージを演出するブルーの文字盤は、スーツに合う要素だ。同系色のネイビースーツなら特に相性がいいだろう。
「クラシック・フュージョン クロノグラフ チタニウム」
自動巻き(Cal.HUB1143)。59石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。Tiケース(直径42mm)。5気圧防水。154万円(税込み)。
クロノグラフを搭載したモデルのひとつが「クラシック・フュージョン クロノグラフ チタニウム」だ。針やインデックスのデザインにも変更が加えられている。
視認性が高められたスモールセコンドや、軽量で傷付きにくいチタンは、腕時計に実用性を高めている要素である。また、ムーブメントはCal.HUB1143が搭載されている。
ブラックとシルバーのモノトーンカラーは、同系色の黒系スーツを着用している人におすすめだ。黒ならカジュアルシーンでも違和感なく着用できるだろう。
「クラシック・フュージョン エッセンシャル グレー」
自動巻き(Cal.HUB1112)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。Tiケース(直径45mm、厚さ10.95mm)。50m防水。116万6000円(税込み)。
2024年、“オンライン限定”販売モデルとして誕生した「クラシック・フュージョン エッセンシャル グレー」にも注目したい。「エッセンシャル グレー」とは、ウブロが年に一度、ひとつのモデルをひとつのカラーで、そしてひとつのチャネルにて販売するというスタイルを持ったコレクションだ。本作で、第3弾となる。
クラシック・フュージョンのシンプルなスタイルはそのままに、サテン仕上げのチタン製ベゼルやグレーダイアル、そして特徴的なテクスチャーを施したラバー×ファブリックストラップが組み合わせられることで、スタイリッシュな印象を備えている。
搭載するムーブメントは薄型自動巻きのCal.HUB1110。チタン製ケースの軽量さと相まって、装着感が快適なことが容易に予測できる。
なお、同時に45mm径モデルもリリースされているので、好みの1本を選びたい。
スピリット オブ ビッグ・バンのおすすめモデル
強い個性を放ちたいなら、トノー型のスピリット オブ ビッグ・バンが選択肢に加えられるだろう。ホワイトとブラックを基調とした人気の2モデルをチェックしよう。
「スピリット オブ ビッグ・バン ホワイトセラミック」
自動巻き(Cal.HUB4700)。31石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約50時間。セラミックケース(直径42mm)。10気圧防水。376万2000円(税込み)。
「スピリット オブ ビッグ・バン ホワイトセラミック」は、ホワイトセラミックスを素材として採用したモデルだ。普段使いのシーンでほとんど傷が付かない高硬度を特徴としている。
白のメンズ時計は、明るい色の服に合わせるのがおすすめだ。清潔感を高められる上、手首に白いアクセントを添えることでスタイリッシュな雰囲気にまとめられるだろう。
搭載されているCal.HUB4700は、ゼニスの名機「エル・プリメロ」をベースに開発されたムーブメントだ。3万6000振動/時の高振動により、優れた性能や精度、安定性を実現している。
「スピリット オブ ビッグ・バン メカ-10 ブラックマジック」
手巻き(Cal.HUB1233)。26石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約10日間。セラミックケース(直径45mm)。5気圧防水。390万5000円(税込み)。
約10日間のパワーリザーブを誇るムーブメントCal.HUB1233、通称「メカ-10」を搭載したモデルが「スピリット オブ ビッグ・バン メカ-10 ブラックマジック」である。ケースとベゼルにはブラックセラミックが使われている。
トノー型のケースに組み込むために、ムーブメントは全体的な構成が見直されている。単にケースへ収めるための調節だけでなく、デザイン面においても美的なレベルを保つような調和が図られているのだ。
黒を基調としたスピリット オブ ビッグ・バンは、コレクションの中でもより強い個性を発揮できるのが魅力といえる。あえて時計をメインに、コーディネートを考えるのもひとつの手だ。
演出したいイメージでウブロを選ぼう
センスをアピールしたい場合は、ブランドのフラッグシップである「ビッグ・バン」を選択肢に入れよう。ウブロらしい特徴を前面に押し出せる。
ビジネスシーンに合わせやすい「クラシック・フュージョン」や、より強い個性を放つ「スピリットオブ ビッグ・バン」も人気コレクションである。演出したいイメージに合うデザインのコレクションから、他にはない1本を選ぼう。
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