Q:最近流行りのラグジュアリースポーツウォッチ、定義は?
最近ラグジュアリースポーツウォッチというジャンルが流行っていますが、このジャンルに定義はあるのでしょうか? どんな時計をラグジュアリースポーツウォッチと呼ぶの?
A:外装の作りが良いことが最低条件。そのほかにも6つの要素が求められます
時計業界の主流となったのが、いわゆるラグジュアリースポーツウォッチです。1972年のオーデマ ピゲ「ロイヤル オーク」に始まったこのジャンルの時計は2010年代以降、さまざまなメーカーが取り組むようになりました。その最低条件は外装の作りが良いこと。最近は加えて、新しい要素が求められるようになりました。
フリースプラングテンプの採用
機械式時計の遅れ進みを調整する緩急針に変えて、テンプの錘を調整するのがフリースプラングテンプです。ショックに強いこの機構は、スポーツウォッチにはうってつけです。一昔前はパテック フィリップとロレックスしか使っていませんでしたが、今ではかなり普及するようになりました。もっとも、フリースプラングテンプが載ってなくても、ショックに強いムーブメントは多くあります。
ブレスレットのコマがネジ留め式
チタン製のブレスレットや薄いブレスレットを除いて、ブレスレットのコマはネジ留め式であるほうがいいでしょう。強いショックを受けても、ブレスレットが壊れる可能性は低くなります。
優れた装着感
これはもともと、1972年のロイヤル オークが実現していたものです。各メーカーが装着感を重視するようになった現在、着け心地はより欠かせない要素となりました。仮に重い時計であっても、時計部分とブレスレット部分の重さのバランスが取れていれば、着け心地は良いはずです。
100m以上の防水性能
昔はいざしらず、今ラグジュアリースポーツウォッチと呼ばれる時計には、最低100mの防水性能が必要となります。以前は薄いケースに100m防水を実現するのは難しかったですが、技術の進歩により可能になりました。
ポリッシュとサテン仕上げを組み合わせた外装
ポリッシュ(鏡面)仕上げとサテン(筋目)仕上げのコントラストは、ラグジュアリースポーツウォッチには欠かせない要素です。前者は時計に高級感を、後者はスポーティーさを与えます。最近は、このふたつを組み合わせることで、時計の立体感を強調するようになりました。
十分な蓄光塗料
スポーツウォッチをうたう以上、針とインデックスには夜光塗料が施されているべきです。
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