2022年 カルティエの新作時計まとめ

2022.03.31

Photograh by Yu Mitamura

マス ミステリユーズ

マス ミステリユーズ

Olivier Arnaud © Cartier​
カルティエ「マス ミステリユーズ」
自動巻き(Cal.9801 MC)。43石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。Pt(直径43.5mm、厚さ12.64mm)。世界限定30本。予価3250万円(税込み)。

 約8年の開発期間を経て発表されたムーブメントを搭載する「マス ミステリユーズ」。その動きは非常にミステリアスである。半円型にまとめられたムーブメントそのものが、自動巻きのローターさながらに腕の振りに合わせて回転するのだ。しかしながら時分針はムーブメントの回転に合わせて動くようなことはなく、ダイアル外周のインデックスとともに正確な時刻を示し続ける。カルティエのミステリークロックで培った技術が結集された、唯一無二の複雑時計だ。ムーブメントはスケルトン加工が施されており、この不思議な動きを十分に堪能することができる。ケース素材はプラチナ。世界限定30本の限定生産。




カルティエ プリヴェ「タンク シノワーズ」

プリヴェ タンク シノワーズ

© Cartier
カルティエ プリヴェ「タンク シノワーズ」
(左)手巻き(Cal.430 MC)。18石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約38時間。Pt(縦39.5mm×横29.2mm、厚さ6.09mm)。世界限定150本。予価385万4400円(税込み)。(中)手巻き(Cal.430 MC)。18石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約38時間。18KYG(縦39.5mm×横29.2mm、厚さ6.09mm)。世界限定150本。予価341万8800円(税込み)。(右)手巻き(Cal.430 MC)。18石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約38時間。18KPG(縦39.5mm×横29.2mm、厚さ6.09mm)。世界限定150本。予価341万8800円(税込み)。

 中国の寺院の建築様式から着想を得て、1922年に発表された「タンク シノワ」。それから100年を迎える今年、そのデザインを彷彿とさせる新作「プリヴェ タンク シノワーズ」が登場した。デザインは大きく2種類用意されており、1種類はローマンインデックスのスタンダードなダイアルデザインのモデル、もう1種類は中国の建築様式を取り入れたスケルトンダイアルのモデルである。見る者に鮮烈な印象を与える後者は、ダイアルだけではなくムーブメントにもスケルトン加工が施されており、ダイアルはブラック、ブルー、レッド等のラッカーによって彩られている。ケース素材やダイアルのバリエーションで合計6モデルがラインナップされており、いずれのモデルも手巻き式ムーブメントと貴金属ケースを採用し、数量限定で販売される。

プリヴェ タンク シノワーズ

© Cartier
カルティエ「プリヴェ タンク シノワーズ」
(左)手巻き(Cal.9627MC)。23石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約38時間。Pt(縦39.5mm×横29.2mm、厚さ7.7mm)。世界限定20本。予価1128万6000円(税込み)。(中)手巻き(Cal.9627MC)。23石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約38時間。Pt(縦39.5mm×横29.2mm、厚さ7.7mm)。世界限定100本。予価864万6000円(税込み)。(右)手巻き(Cal.9627MC)。23石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約38時間。18KYG(縦39.5mm×横29.2mm、厚さ7.7mm)。世界限定100本。予価792万円(税込み)。




タンク ルイ カルティエ

タンク ルイ カルティエ

© Cartier
カルティエ「タンク ルイ カルティエ」
(左)手巻き(Cal.1917 MC)。19石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約38時間。18KYG(縦33.7mm×横25.5mm、厚さ6.6mm)。予価154万4300円(税込み)。(中)手巻き(Cal.1917 MC)。19石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約38時間。18KPG(縦33.7mm×横25.5mm、厚さ6.6mm)。予価158万4000円(税込み)。(右)手巻き(Cal.1917 MC)。19石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約38時間。18KYG(縦33.7mm×横25.5mm、厚さ6.6mm)。予価158万4000円(税込み)。

「タンク ルイ カルティエ」に、新たに3種類のモデルが追加された。サイズはいずれもLMであり、ゴールド製のケースを採用している。うち、レッドダイアルとアンスラサイトグレーダイアルの2種類にはダイアル上にエングレービングが施されており、光の角度によってさまざまな表情を見せる。もう1種類のモデルは、同時に発表された「タンク マスト」同様にシックなブラックダイアルが特徴だ。3種類ともにダイアルカラーに合わせたアリゲーターストラップが装着されており、リュウズにはサファイアカボションがセットされている。薄型の手巻きムーブメントCal.1917 MCを搭載し、ケースの厚みも6.6mmに抑えられている。




タンク マスト

タンク マスト

© Cartier
カルティエ「タンク マスト」
クォーツ。SS(縦33.7mm×横25.5mm、厚さ6.6mm)。予価36万8500円(税込み)。

 昨年発表され、人気を博している「タンク マスト」にブラックダイアルモデルが追加された。サイズはSMとLMの2種類。いずれもインデックスはなく、「タンク ルイ カルティエ」譲りの丸みを帯びたケース形状と相まって、エレガントな印象に仕上がっている。クォーツムーブメントを搭載することによって厚さは6.6mmに抑えられ、リュウズトップにはブルーのシンセティックスピネルがあしらわれている。ダイアルにマッチするブラックのアリゲーターストラップが装着されている。

タンク マスト

© Cartier
カルティエ「タンク マスト」
クォーツ。SS(縦29.5mm×横22mm、厚さ6.6mm)。予価34万9800円(税込み)。




サントス ドゥ カルティエ

サントス ドゥ カルティエ

© Cartier
カルティエ「サントス ドゥ カルティエ」
自動巻き(Cal.1847 MC)。23石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。SS(縦47.5mm×横39.8mm、厚さ9.37mm)。予価94万500円(税込み)。

 カルティエを代表するコレクション「サントス ドゥ カルティエ」に、新たなカラーリングのモデルが登場した。ボーダーが刻まれたベゼルにはブルーPVDが施されており、アクティブな印象を更に高めている。ダイアルカラーはシルバーとブルーの2種類が用意され、それぞれにベゼルと同様、ブルーPVDを施したステンレススティール製ブレスレットか、通常のシルバーのステンレススティール製ブレスレット、ラバーストラップが用意されている。サイズはLMのみであり、自動巻きムーブメントCal.1847 MCが搭載されている。

サントス ドゥ カルティエ

© Cartier
カルティエ「サントス ドゥ カルティエ」
自動巻き(Cal.1847 MC)。23石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。SS(縦47.5mm×横39.8mm、厚さ9.37mm)。予価94万500円(税込み)。




パシャ ドゥ カルティエ

パシャ ドゥ カルティエ グリル

© Cartier
カルティエ「パシャ ドゥ カルティエ」
自動巻き(Cal.1847 MC)。23石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。18KYG(直径41mm、厚さ9.55mm)。予価227万400円(税込み)。

 1985年の「パシャ」にオマージュを捧げた「パシャ ドゥ カルティエ」。グリッドは格子戸の意味を持ち、その名の通り、風防に格子状のプロテクターが取り付けられている。これは回転させることにより取り外しが可能な仕様となっており、オリジナルモデルの雰囲気を重視するか、視認性を重視するか、気分によって使い分けることができる。防水時計であることを強調するようなリュウズカバーや特徴的なラグの形状も、そのまま踏襲されている。ストラップはインターチェンジャブル仕様となっており、簡単に脱着ができる。自動巻きモデル2種、クォーツモデル1種がラインナップされる。