IWCのプティ・プランスは、著名なパイロットにして作家であるアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリに敬意を表したオマージュモデルだ。ダイアルと裏蓋に特徴を持ち、パイロットウォッチの中でも高い人気を誇っている。IWCとサン=テグジュペリの関係や、プティ・プランスのおすすめモデルを紹介する。
サン=テグジュペリの功績
偉大なパイロットにして作家のアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(1900~1944年)にオマージュをささげるモデルとして、IWCが発表しているコレクションがプティ・プランスだ。まずは、IWCとサン=テグジュペリの関係を見ていこう。
フランスの著名なパイロットへの敬意
IWCの人気モデル「プティ・プランス」は、サン=テグジュペリに敬意を表した特別な時計である。
フランスの著名なパイロットであったサン=テグジュペリは、作家としても歴史に名を残した人物だ。プティ・プランスとは、サン=テグジュペリの代表作「星の王子さま」のフランス語原題(Le Petit Prince)でもある。
IWCは毎年いずれかのコレクションに絞って新作を発表している。近年は、パイロット・ウォッチコレクションの新作として、プティ・プランスの本数限定特別モデルが発表されている。
サン=テグジュペリ財団とIWC
サン=テグジュペリの子孫は、博愛主義者だった彼の遺志を継ぎ、恵まれない子どもや青少年の教育を支援する目的で、2000年代にアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ・ユース財団を設立した。
IWCはサン=テグジュペリ財団のパートナーである。プティ・プランスで得た収益の一部を、財団やそのパートナーに寄付する形で、現在も継続的に支援を続けている。
IWCとサン=テグジュペリ財団のパートナーシップは、両者が共有する価値観に基づいたものだ。IWCもサン=テグジュペリ財団と同様に、恵まれない若者への支援を社会貢献活動の一環としている。
IWC プティ・プランスが持つ魅力
IWC プティ・プランスは、フォルムと機能において古典的なパイロット・ウォッチの理想を追求している時計だ。モデルを特徴づける魅力的なディティールを紹介しよう。
美しいミッドナイトブルーのダイアル
プティ・プランスが持つ魅力のひとつに、夜空を思わせるミッドナイトブルーの美しいダイアルが挙げられる。
落ち着きのある深いブルーは、星の王子さまをモチーフとした時計にふさわしい特徴といえるだろう。クロノグラフモデルでは、赤の秒針がダイアルのアクセントになっている。
ダイアルには中心から放射状に模様が広がるサンレイ仕上げが施されている。光の当たり具合によって反射が変化するため、眺める角度を変えて色の濃淡が楽しめることも魅力だ。
裏蓋に刻印された「星の王子さま」
サン=テグジュペリの名作をモチーフとしたプティ・プランスには、裏蓋に「星の王子さま」が刻印されている。上品さの中にIWCの遊び心が垣間見えるだろう。
裏蓋に刻印されているイラストの種類は、モデルにより異なっている。メインのイラストは星の王子さまの全身像だ。
サン=テグジュペリにオマージュをささげる名機
IWC プティ・プランスには、数種類の現行コレクションが存在する。中でも人気が高いおすすめモデルをチェックしておこう。
パイロット・ウォッチ・マーク XVIII “プティ・プランス” IW327016
自動巻き(Cal.35111)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SSケース(直径40mm、厚さ11mm)。6気圧防水。69万3000円(税込み)。
「パイロット・ウォッチ・マーク XVIII “プティ・プランス”」は、ステンレススティール製ブレスレットを採用したプティ・プランスである。IWCを代表するパイロット・ウォッチコレクション「マーク XVIII」の1モデルとして位置付けられている時計だ。
コンパクトなステンレススティール製ケースには、パイロット・ウォッチを代表するさまざまな機能とデザイン上の特徴が過不足なくそろっている。
ムーブメントは約42時間のパワーリザーブを備えるキャリバー35111が搭載されている。ストラップをレザーにしたいなら、同じマーク XVIIIのプティ・プランス「IW327010」を選ぶとよいだろう。
ビッグ・パイロット・ウォッチ “プティ・プランス” IW501002
自動巻き(Cal.52110)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約168時間。SSケース(直径46.2mm、厚さ15.6mm)。6気圧防水。160万500円(税込み)。
IWCのビッグ・パイロット・ウォッチコレクションから登場したプティ・プランスが「ビッグ・パイロット・ウォッチ “プティ・プランス”」である。ステンレススティール製ケースとカーフスキンストラップの組み合わせだ。
自社製自動巻きムーブメント、キャリバー52110が時計を動かしている。効率的なペラトン自動巻き機構を搭載しており、軟鉄製のインナーケースは周囲の磁力を最大限に遮断する。
他のプティ・プランスがケース径40~43mmであるのに対し、本作はケース径が46.2mmと大きめだ。ケースサイズでも存在感を放てるだろう。
パイロット・ウォッチ・パーペチュアル・カレンダー・クロノグラフ “プティ・プランス” IW392202
自動巻き(Cal.89630)。51石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約68時間。18KRGケース(直径43mm、厚さ15.9mm)。6気圧防水。476万3000円(税込み)。
「パイロット・ウォッチ・パーペチュアル・カレンダー・クロノグラフ “プティ・プランス”」は、IWCのパイロット・ウォッチに追加された最新コレクションだ。永久カレンダーとクロノグラフ機能を組み合わせた自社製ムーブメント、キャリバー89630」を搭載している。
ケース素材には18Kレッドゴールド、ストラップ素材にはブラウンのカーフスキンが採用されている。
サファイアクリスタルで作られたトランスパレント仕様の裏蓋からは、ムーブメントを眺めることが可能だ。複雑機構の精巧な動作美を堪能できる。
特別なパイロット・ウォッチを堪能しよう
IWC プティ・プランスは、サン=テグジュペリに敬意を表したオマージュモデルである。サン=テグジュペリ財団とIWCはパートナーシップを提携し、現在も恵まれない青少年への支援を続けている。
ミッドナイトブルーの美しいダイアルと裏蓋に刻印された星の王子さまが、プティ・プランスを特徴づける魅力だ。人気モデルをチェックし、お気に入りの1本を見つけてみよう。
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