IWCのレディスウォッチを個性で選ぶ。女性に人気の銘品を紹介

IWCのレディスモデルを探しているなら、代表的な3つのシリーズをチェックしてみよう。モデルごとに個性が異なるため、特徴を知れば趣味嗜好に合わせた時計選びが可能だ。IWCのレディスウォッチの選び方やシリーズ別の人気モデルを紹介する。

IWCが女性にも喜ばれる理由

シンプルな美しさを備えたIWCの時計は、男性のみならず女性にも人気がある。IWCが高い評価を受ける理由を見ていこう。

美しいデザイン

IWCが女性にも喜ばれる理由のひとつに、無駄のない洗練されたデザインが挙げられる。すべての時計に見られる美しい外観は、熟練職人たちの繊細な手作業により生み出されたものだ。

他のスイス高級ブランドとは異なり、IWCはほとんどの時計に華美な装飾を施していない。あくまでも視認性や操作性を重視し、デザイン面での主張は控えめである。

IWCはドイツ語圏のシャフハウゼンに拠点を構える時計ブランドだ。スイス南西部の老舗メーカーとは成り立ちや設計思想において一線を画していることが、独特の気品と存在感をまとう要因のひとつと考えられるだろう。

永久修理制度がある

IWCは永久保証を掲げている。1868年の創業以来製造されたすべてのIWC時計に対し、修理やメンテナンスの対応をしてくれるのである。

パテック フィリップやオーデマ ピゲなど、一部の名門ブランドでは永久修理制度を採用している。しかし、IWCのようなミドルクラスブランドで永久保証を掲げているケースは珍しい。

永久保証に対応すべく、IWCでは膨大な量の部品や古い設計図を厳重に保管している。大きな手間とコストをかけてまでも永久保証サービスを提供しているのは、同じ時計が世代を超えて愛され続けてほしいというIWCの想いがあるためだ。

ブランドとしての信頼性

IWCは、アメリカ人時計技師フロレンタイン・アリオスト・ジョーンズがドイツ国境近くで1868年に創業したスイスのマニュファクチュールだ。アメリカの先進技術を取り入れたり、ドイツの質実剛健なスタイルが反映されたりと、スイスの伝統的な時計製造手法を守りながら独自の路線を歩んでいる。

ライン川による水力発電や分業制の導入は特に大きな効果を発揮し、高級時計の聖地スイスにおいてIWCの発展に寄与した。創業以来150年の歴史に裏付けられた確かな技術力が、ブランドとしての信頼性を高めているのである。

徹底された品質管理もIWCの大きな特徴といえるだろう。過酷なテストや検査プログラムをクリアした時計のみが販売されるため、すべての時計に最高級の品質が保証されている。

女性におすすめしたいIWCの定番シリーズ

IWCの定番シリーズからは、レディス向けのモデルが数多く展開されている。女性におすすめしたいシリーズの特徴をチェックしよう。

シンプルな「ポートフィノ」

IWCのポートフィノは、1984年の誕生以来、男女を問わず愛され続けているモデルだ。ブランドのエントリーシリーズでありながら、洗練されたドレスウォッチとして人気を集めている。

一切の無駄を排除したシンプルなデザインがポートフィノの特徴である。ローマンインデックスと目盛りが配された飾り気のない文字盤に、スリムなリーフ針が表情を加えている。

いつの時代においても、複雑なメカニズムを隠したクラシカルなモデルは一定の支持を得てきた。時代に左右されない美しさこそ、ポートフィノが安定した人気を誇る大きな理由といえよう。

クラシカルで優雅な「ダ・ヴィンチ」

女性におすすめの定番シリーズとしては、ダ・ヴィンチも挙げられるだろう。1969年の「ダ・ヴィンチ クォーツ エレクトロニック」を初代とするダ・ヴィンチは、現在までさまざまなスペックのモデルが追加されている。

2017年に発表された「ダ・ヴィンチ・オートマティック 36」は、レディスモデルとして開発された時計である。約10年続いた八角形ケースから、1980年代を象徴する丸型ケースに回帰している。

クラシカルかつ優雅なデザインが、レディス向けダ・ヴィンチの大きな魅力だ。従来のダ・ヴィンチとは一線を画した美しくスリムな仕上がりとなっている。

ドレッシーで視認性の高い「ポルトギーゼ」

ポルトギーゼはIWCにおいて最も古く、かつ最も成功したシリーズだ。初期型の誕生当時は人気が低かったものの、1993年発表の創業125周年記念モデルで華麗な復活を遂げている。

もともと航海用の高精度時計を目指して開発されたこともあり、優れた視認性が特徴だ。シンプルなアラビアインデックスとスリムなリーフ針のバランスが絶妙である。

薄いケースとクラシックなデザインも、ポルトギーゼに備わる独特の魅力だ。上品かつドレッシーな雰囲気は、女性らしさをより引き出してくれるだろう。

ポートフィノの人気レディスウォッチ

ポートフィノの中でも、最もシンプルなタイプがポートフィノ・オートマティックシリーズである。人気のレディースウォッチを3種類紹介しよう。

上品な存在感を放つ「ポートフィノ・オートマティック・ムーンフェイズ 37」IW459011

ステンレススティールケースとシルバーメッキダイアルを組み合わせ、ムーンフェイズを搭載したのが「ポートフィノ・オートマティック・ムーンフェイズ 37」である。

サントーニ社製のアリゲーター・ストラップを採用し、上品な存在感を放っている。搭載するのは、自社製自動巻きムーブメントのキャリバー35800だ。

特に魅力的なポイントが、ダイアルに刻まれたサンレイパターンだ。光を美しく反射し、時計が揺れるたびに差し込んだ光が弧を描く。

ダイヤベゼルが美しい「ポートフィノ・オートマティック・ムーンフェイズ 37」IW459009

本作は、ダイヤベゼルを採用したポートフィノ・オートマティックのムーンフェイズモデルだ。上で紹介したモデルに比べ、より華やかな印象を与えられる。

ベゼルにあしらわれた66個のダイヤモンドが美しい輝きを放っている。文字盤上にも12個のダイヤモンドが配され、ケース素材には18Kレッドゴールドが採用されている。

ポートフィノ・オートマティック・ムーンフェイズ 37のダイヤベゼルモデルは、ここで紹介したもの以外にもふたつのモデルがある。ケースとストラップの違いを比べてみよう。

独特の輝きを持つ「ポートフィノ・オートマティック 34」IW357406

ケース径を34mmにサイズダウンしたのが「ポートフィノ・オートマティック34」である。女性の細い手首にも快適な装着感をもたらしてくれるだろう。

18Kレッドゴールド製のケースとシルバーメッキの文字盤は、合計104個のダイヤモンドが施されている。独特の輝きを放つ文字盤のエンボス加工も特徴的だ。

IWCのレディスコレクションの中でも、最も高級感にあふれたモデルとなっている。ブラックのアリゲーター・ストラップが付属しており、クイック交換システムで簡単に付け替えることができる。

ダ・ヴィンチの人気レディスウォッチ

IWCのダ・ヴィンチシリーズには、女性向けの時計が多数ラインナップされている。人気のレディスウォッチを見ていこう。

クラシカルで優雅な「ダ・ヴィンチ・オートマティック 36」IW458308

ステンレススティール製ケースと54個のダイヤモンドを使った、ダ・ヴィンチのレディースモデルである。クラシカルで優雅な雰囲気を出したいなら、本作を選ぶとよいだろう。

裏蓋には「フラワー・オブ・ライフ（生命の花）」のエングレーヴィングが描かれている。完璧さと美しさを追い求めたレオナルド・ダ・ヴィンチの情熱を体現したデザインだ。

丸みを帯びたラウンドケースや半球型の特徴的なリュウズ、6時位置に配された丸い日付窓など、女性らしさをアップするディティールが随所に施されている。

オンもオフも活躍する「ダ・ヴィンチ・オートマティック 36」IW458307

上で紹介したモデルのフェミニンなディティールはそのままに、よりシンプルな外観へと仕上げたモデルが本作である。華美な装飾が排除され、オン・オフ問わず活躍してくれるだろう。

3枚のプレートからなる「バタフライ・フォールディング・クラスプ」が、時計をしっかりと固定する。手首に合わせて動くラグに時計がフィットするため、快適な装着が可能だ。

異なるカラーと素材の組み合わせにより、ダ・ヴィンチ・オートマティック 36には複数のバリエーションが存在する。好みやシーンに合わせて選んでみよう。

ロマンあふれる「オートマティック・ムーンフェイズ 36」IW459308

「オートマティック・ムーンフェイズ 36」は、12時位置にムーンフェイズ表示を配したダ・ヴィンチのオートマティックモデルである。ダークブルーの夜空に描かれた月と星がロマンをかき立てる。

ムーンフェイズの水平線は、シルバーメッキの文字盤中央に施された窪みの輪郭にそのままつながっており、文字盤をより立体的に演出している。

ムーンフェイズモデルでさらに華やかさを演出したいなら、ダイヤベゼルを採用した「IW459307」もチェックしてみよう。

ポルトギーゼの人気レディスウォッチ

ポルトギーゼは、IWCで最も成功したといわれているシリーズだ。数多くラインナップされているモデルの中から、人気のレディスウォッチを2点紹介する。

都会的でスマートな「ポルトギーゼ・オートマティック 40」IW358306

ポルトギーゼの特徴的なデザインを、よりコンパクトなサイズで実現したモデルが「ポルトギーゼ・オートマティック 40」だ。シンプルですっきりとした文字盤を特徴に持ち、都会的でスマートな印象を与えてくれる。

搭載されたキャリバー82200は、堅牢かつ高品質な自社製自動巻きムーブメントである。耐摩耗性に優れたパーツを使用しており、約60時間のパワーリザーブを保持する。

文字盤の外周に配された特徴的な分目盛りと6時位置のスモールセコンドは、ポルトギーゼコレクションの歴史の中で受け継がれてきたディティールである。

スーツにも合わせやすい「ポルトギーゼ・​クロノグラフ」IW371617

ポルトギーゼ・​クロノグラフは、IWCを代表する定番シリーズである。クロノグラフモデルで初めてステンレススティール製ブレスレットを採用したモデルが本作だ。

人間工学に基づいて作られたバタフライ・フォールディング・クラスプが、快適な装着感を与えてくれるだろう。細部にわたり丁寧に仕上げられており、スーツにも合わせやすい。

ムーブメントには自社製自動巻きムーブメントであるキャリバー69355が搭載されている。トランスパレントバック仕様の裏蓋からは、クロノグラフの機械美を鑑賞可能だ。

IWCの洗練されたレディスモデルを選ぼう

IWCの時計は、美しいデザインやブランドとしての信頼性により、女性からも高い人気を集めている。ポートフィノやダ・ヴィンチ、ポルトギーゼといった定番シリーズに、レディスモデルがラインナップされている。

シリーズごとの特徴を知れば、後悔のない時計選びの手助けとなる。IWCの魅力を再確認した上で、好みやシーンに合わせてお気に入りの1本を見つけよう。