伝統と革新の融合。ヴァシュロン・コンスタンタン フィフティーシックスを紹介

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2022.04.19

品格のある時計を探しているなら、ヴァシュロン・コンスタンタンの「フィフティーシックス」がおすすめだ。雲上ブランドの時計でありながら、カジュアルにもスーツスタイルにも似合うプロポーションになっている。フィフティーシックスの魅力や人気の理由に迫る。


雲上ブランドでしか味わえない品格

ヴァシュロン・コンスタンタンのフィフティーシックスは、モダニズムと伝統が共存したコレクションだ。雲上ブランドが展開する時計ならではの品格に迫ってみよう。

徹底したモダニズム

フィフティーシックスは2018年に登場した比較的新しいコレクションである。歴史が浅いのにもかかわらず、すでに旗艦コレクションの仲間入りを果たしている。

デザイン面で見れば、オーヴァーシーズとパトリモニーの中間的な立ち位置といえよう。適度なカジュアル感と品格を兼ね備えているため、ミドル世代にこそおすすめできる時計である。

デザイン面で見れば、オーヴァーシーズとパトリモニーの中間的な立ち位置といえよう。おしゃれと品格を兼ね備えているため、ミドル世代にこそおすすめできる時計である。

1956年製モデルから着想を得たデザイン

フィフティーシックスのデザインは、ヴァシュロン・コンスタンタンの1956年製モデル「Ref.6073」から着想を得ている。

Ref.6073はブランド初の自動巻きムーブメントを採用した象徴的なモデルだ。フィフティーシックスのラグやケースは、Ref.6073を引き継いだ特徴的なデザインとなっている。

フィフティーシックスという名称も、Ref.6073の誕生年を由来としたものである。次世代機のモチーフとして、Ref.6073が満を持して選ばれたことが分かるだろう。

Ref.6073

ヴァシュロン・コンスタンタン初の自動巻きムーブメントCal.1091/1を搭載した、1956年発表の「Ref.6073」。このモデルで取り入れられていた、マルタ十字をモチーフとしたデザインや、ボックス型のサファイアクリスタルといったディテールを継承したのが、2018年に誕生した「フィフティーシックス」だ。


フィフティーシックスが支持される理由

フィフティーシックスが短期間で支持を集めたのはなぜだろうか。その理由が分かる、代表的な3つの魅力を見ていこう。

ドレッシーかつカジュアルな意匠

フィフティーシックスが支持される理由のひとつに、ドレッシーかつカジュアルな意匠が挙げられる。これはRef.6073にも備わっていた雰囲気だが、フィフティーシックスではより磨きをかけたスタイルとなっている。

こだわりぬかれた薄型設計と3気圧防水から、フィフティーシックスはダイバーズウォッチというよりドレスウォッチに近い。Ref.6073に着想を得たケースのラグや風防も、よりモダンに進化を遂げている。

クラシックをベースとしながら革新性も兼ね備えたバランスの良さが、シーンを問わず着用できる大きな魅力である。

スーツが似合うディティール

ステンレススティール製ケースやシンプルな機構など、フィフティーシックスが持つカジュアルなディティールは、スーツスタイルに軽やかな雰囲気をプラスしてくれる。

堅苦しいスーツより、大人の遊び心を含んだスーツのほうが似合うだろう。雲上ブランドのステータスにより、スタイルを格上げする時計にもなってくれる。

そもそも、スーツを着用する目的のひとつには、信頼感の演出がある。ヴァシュロン・コンスタンタンの時計なら、手元でも信頼感を漂わせるのに適した選択肢となるだろう。

マルタ十字のシンボルロゴ

ヴァシュロン・コンスタンタンの時計には、メゾンのシンボルである「マルタ十字」が用いられている。キリスト教の騎士修道会「聖ヨハネ騎士団」が掲げていたとされているマークだ。

ヴァシュロン・コンスタンタンのシンボルであるマルタ十字のロゴはダイアルやリュウズにレイアウトされている。このロゴの4枝をアレンジしたラグを備えていたのが「Ref.6073」で、その意匠は「フィフティーシックス」のラグにもしっかりと継承されている。

マルタ十字のシンボルロゴは、1880年にスイスで商標登録された。特徴的な十字型の美しいデザインは、駆動部の香箱に取り付けられていた部分に似ていることを由来としている。

ブランドの歴史の中で脈々と継承されている伝統のマークは、フィフティーシックスの魅力を高める大きな要素のひとつといえるだろう。