10周年を迎えてさらなる進化を遂げた、ガーミン「フェニックス 7」シリーズ

最先端のテクノロジーの搭載と、ビジネスにもスポーツにもフィットするデザインを兼ね備えるガーミンの「フェニックス」。発表から10年目を迎え、2022年には機能や操作性が大きく向上した「フェニックス 7」シリーズが発表された。この時計はタッチスクリーンを採用した改良版のインターフェイスやトレーニングの新機能、衛星位置情報、国際地図情報などすべてが、3サイズ展開のチタン製ケースに収められている。

タッチスクリーンの採用、ソーラー充電性能の進化、充実の新機能。外装ではチタンケースを採用し、高級感を強調。

　ガーミンのフラッグシップモデルであるマルチスポーツ GPS ウォッチコレクションから、2022年に新シリーズ「フェニックス 7」が発表された。幅広いユーザー層に対応できるよう3サイズの展開となっている。

　フェニックスのファーストモデルが世に出てから、2022年は10年の節目である。従来のモデルと線引きができるよう、デザインには見直しが図られた。ケース素材にはチタンが採用されたほか、メタルのボタンガードやラグシールドなど保護要素も追加されている。「サファイア デュアル パワー」と名付けられた一部のモデルには透明度が高く傷に強いサファイアガラスが採用され、高級時計然とした佇まいである。操作性と視認性も大きく向上した。従来のボタン操作に加えタッチスクリーン操作が可能になり、タッチスクリーンはオンオフの切り替えも可能である。スクリーンに表示されるカタカナは半角から全角にアップデートされた。

　またサファイア デュアル パワーモデルに関してはソーラー充電機能も進化を遂げている。太陽電池面積を増やし、より高性能な導電性素材を使用することで、6シリーズに比べて約2倍の延長稼働時間を実現した。

　フェニックス 7はまたスポーツ関連のアプリが30種類以上搭載と充実しており、ロッククライミングから水泳、筋肉トレーニングなど多岐にわたってスポーツトレーニングを最適化できる。

　今回加わった新機能は次の通りだ。
・「スタミナモニタリング」
運動中にエネルギーをどれだけ燃焼しているかをリアルタイムで認識できる、ガーミンが提案する革新的機能。ランナーやサイクリストがトレーニングの強度・ペースの参考にすることができる。
・「予想タイム」
ランニングアクティビティの履歴と全体的なフィットネスレベルに基づいて、ランニングする距離における合計時間とペースを推定し、グラフとともに表示してくれる。
・「リカバリータイム」
トレーニングの強度とストレス、そしてその他の要因、日常的なアクティビティ、睡眠などを考慮し、回復に何時間の休息を要するかを予測する。
・「おすすめワークアウト」
現在のトレーニングの負荷、全体的な体の状態などによってランニングまたはサイクリングトレーニングの提案を行ってくれる。

　また「フェニックス 7X」ではLEDフラッシュライトが内蔵された。光の強さの変更や、赤色光への変更、SOS信号パターン点滅など多彩な機能を備え、操作性の向上と着用者の安全性を向上させている。

　ガーミンのナビゲーション機能をフルに内蔵したフェニックス 7シリーズは、新たなGNSS マルチバンド テクノロジーによってL1信号・L5信号の2周波数帯が受信可能になり、GPS測定が難しい環境においても最も高い精度を実現する。

　内蔵型の地形図もより充実した。日本詳細地形図や世界2200以上のスキーマップ、および4万2000以上のゴルフコースもデフォルトで搭載されている。海外大陸地図（TopoActive）のダウンロードも無料で可能だ。この他に、日本詳細道路地図、日本登山地形図も有料でダウンロード可能である。

　知りたい情報を一目で確認できる「コースポイント表示」という新機能も有用だ。これは事前に登録した食事、給水、救急などのコースポイントまでの距離を示す。この機能により、安心して勝利を目指すことができる。

　日常使いを想定して考案されたこのフェニックス 7は、（現在のコネクテッドウォッチのほとんどがそうであるように）血中酸素レベルや手首で計測する心拍数、呼吸、ストレスレベル、体力、フィットネス年齢、睡眠の分析とスコア付けなど、健康で健やかな毎日に貢献するようになっている。

　睡眠については、活動レベル、ストレスレベル、就寝時間を考慮して睡眠のさまざまな段階の特定や睡眠の質を0から100の間でスコア付けを行う。

　スマートフォンと同期させることにより、セーフティー機能で外部でのトラブルの自動検出と手動で起動できる援助要請によって、現在地の特定と緊急連絡が可能だ。必要に応じてオフにすることもでき、トレーニングに集中できるようにしてくれる。

　また着用者はSuicaや「Garmin Pay」という非接触型支払いシステムにアクセスができると同時に、Spotify®やAmazon Music、LINE Musicなどのストリーミング配信で音楽再生ができ、最大2000曲まで保存して楽しむことができる。