2022年 エルメスの新作まとめ

アルソー ル タン ヴォヤジャー

　エルメスは、「アルソー」に、ワールドタイム機能を備えた「アルソー ル タン ヴォヤジャー」を追加した。アルソーは、12時側と6時側のラグが非対称であるケース形状が特徴である。今作は、ケースサイドのボタンを押すことで世界地図が描かれたディスクの上を時分ダイアルが滑り、ベゼル上で指し示すロケーションの時刻を表示する。また、12時位置にはホームタイムを備える。この表示を実現するのが、エルメス・マニュファクチュール自動巻きムーブメントCal.H1837と、独自開発モジュールの「ル タン ヴォヤジャー」の組み合わせである。

　ケースシェイプは、アンリ・ドリニーによって1978年にデザインされたアルソーをベースとしており、12時方向と6時方向のラグの大きさが異なり、非対称なスタイリングを備える。ブラックを基調としたプラチナモデルは直径41mmで、プラチナ製ケースにマットなブラックDLC仕上げのチタン製ベゼル、ブラックのアリゲーターストラップが組み合わされる。ブルーを基調としたステンレスモデルは直径38mmで、ブルーのアリゲーターストラップが組み合わされる。

アルソー レ フォリ ドゥ シエル

　エルメスは、1978年にアンリ・ドリーニがデザインした「アルソー」に、空への挑戦へのリスペクトを捧げる「アルソー レ フォリ ドゥ シエル」を追加した。今作のケースはホワイトゴールド製の38mm径で、アルソーの特徴である12時方向と6時方向のラグの大きさが異なる非対称なシルエットを引き継ぐ。ダイアルはホワイトマザー・オブ・パール製で、初めて空を飛んだとされる気球の一種「エアロスタット」が立体的に描かれている。このモチーフは、長距離の移動を人々にもたらすための馬具を提供してきたエルメスの世界観と共鳴するものである。ムーブメントは自動巻きのCal.H1837を搭載する。

ケリー

　エルメスは、エルメスを象徴するハンドバッグ「ケリー」の錠前（カデナ）をモチーフとしたウォッチコレクションに5つのモデルを追加した。ケリーのウォッチコレクションの特徴は、バッグのバックル部を模したブレスレットに、錠前に収めた時計本体を組み合わせる点だ。この構成により、錠前を外してクロシェットに差し入れることでロングブレスレットとして楽しむこともできる。

　今回追加されたピンクゴールドケースモデルはダイアルがマザー・オブ・パール製で、外周部にダイヤモンドを配したモデルと、ケース及びブレスレット前面にダイヤモンドを配した2型がラインナップされる。ステンレススティールケースモデルは、スパークリングホワイトラッカー仕上げダイアルのモデルと、ケースにダイヤモンドを配するモデル、ホワイトマザー・オブ・パールダイアルにダイヤモンドの輝きをケースに加えたモデルの3モデルである。