高級時計のニュースでよく聞く、オークショニアって何なの？

Q：最近よく聞くオークショニアって何なの？

高額な時計の売買でしばしば聞かれるオークショニアという言葉。日本語にすると“競売人”ですが、一体、どんなことをしている人なのでしょうか？

A：オークションを仕切り、落札者を決める人物がオークショニア

　高額な時計の売買でしばしば聞かれるのが、オークショニアという言葉です。日本語にすると競売人。その名の通り、オークション会社でオークションを仕切って、落札者を決める仕事です。日本での知名度はまだ高くありませんが、世界を見渡すと、著名なオークショニアとして知られる人は決して少なくありません。加えて最近は、時計のオークションの世界でも、オークショニアが目立ってきました。フィリップスのオーレル・バックスはそのひとりです。

　もっとも、オークショニアを務めるには、普通のエキスパート以上の能力が求められます。オークションにふさわしい物を集めた上で、正確な評価と落札予想価格を決め、そして入札してくれそうな人たちに声をかける。つまり、専門的な知識だけでなく、相場を見る目と、広いコネクションが必要な仕事なのです。オークショニアとして活躍した人たちが、時計メーカーに招聘されたり、メディアで活躍したりするのも、そういった経緯を考えれば当然でしょう。

　もしあなたが時計のオークションに興味を持ったならば、オークショニアの名前に注目するのは賢明でしょう。優れたオークショニアであれば、優れた時計を集めてくるはずですし、あなたと好みが合うならば、コレクションを充実させることも難しくないのです。