Chronos 7月号(vol.101) 6月3日発売
■第一特集 [2022年新作詳報]リアルな見本市で見た心に刺さる新作時計
世界中の名だたる時計メーカーが集う大規模見本市が、2022年3月30日から4月5日にかけてスイス・ジュネーブで開催された「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ(W&WG)」だ。2020年と2021年はオンラインでの開催に限られたが、今年はリアルに回帰。また、会場外でもブルガリやF.P.ジュルヌなどが新作をお披露目した。
果たして、各社は、どんな大作をジュネーブに引っ提げてきたのか?我々、クロノス日本版編集部が実際に見て触った、心に残る新作をお届けする。
■第二特集 アイコニックピースの肖像70 パルミジャーニ・フルリエ トンダ
パルミジャーニ・フルリエのアイコンたるべく生まれたトリックとカルパ。それらとは異なり、デザインコードに縛られない自由な発想の場として生み出されたモデルがトンダの原点だった。イタリア語で円形を意味する本作は、2007年以降、デザインとディテールを変えてきたが、それは結果として、小メーカーだったパルミジャーニ・フルリエを飛躍させたのである。なぜトンダは変わり続けたのか? その歩みを振り返りたい。
■第三特集 〝非時計専業メーカー〟の現在
本誌は10年ほど前から、当時躍進著しかった“非時計専業メーカー”に大きな関心を寄せてきた。急速に進められていたインハウス化の成果が着実に実を結びつつあった時期であり、新作ごとに熟成されてゆくクォリティの深化を定点観測してきたのだ。しかし今や、その品質は旧来の時計専業メーカーを凌駕するまでに至った。成功の鍵とはいったい何だったのか?キーパーソンたちの証言から、高級時計産業の未来像を考察したい。
■腕時計パラノイア列伝 第48回「世界に名を轟かせる碌々産業の秘密」
今や、時計作りに高精度な工作機械は必須である。スイス、ドイツ、そして日本には、そうした優れた工作機械を手掛ける世界的なメーカーが存在する。その中にあって、後発ながらも、実加工精度1ミクロン以内を狙う微細加工機の実力で存在感を放つのが、日本の「碌々産業」である。その独自の戦略を工作機械の製造現場から描き出す。
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