著名人のプライベートなワンシーンを切り取り紹介する連載コラム「セレブウォッチ・ハンティング」。今回は放送作家として活躍する秋元康の愛用腕時計が着用するパテック フィリップについて紹介しよう。
Text by Yukaco Numamoto
2022年9月25日掲載記事
放送作家として活躍する秋元康
「秋元康」と聞くとAKB48のプロデューサーの一面を思い浮かべる人が多いかもしれないが、AKB48が旋風を巻き起こす前は、放送作家、作詞家としてのイメージが強かった。2000年代以降はAKB48グループや坂道シリーズのプロデューサーとしてほとんどの楽曲の作詞をしているが、美空ひばりの“川の流れのように”も彼の作詞であることはあまり知られていないのではないだろうか。
大蔵官僚を目指していた少年が放送作家になったきっかけ
秋元康はサラリーマンの家庭に生まれ、「大蔵官僚になりたい」と小学生の頃から将来を見据えた進路を描いていたという。
高校2年の冬に何気なく聴いていたニッポン放送のせんだみつおによる「燃えよ せんみつ足かけ二日大進撃」をきっかけに、せんだみつおを主人公にした平家物語のパロディ作品を書き上げ、それを読んだ同級生がニッポン放送へ送ることを薦めたそうだ。
それをニッポン放送制作部副部長(のちの社長)が目に留めたことがきっかけで、放送作家としてアルバイトを始めた。アルバイトといえども、当時のサラリーマンの月給の4倍近い収入を得ていたというから驚きだ。「学生のバイトだから」といいように秋元の才能が使われていなかった当時の体制にも夢を感じる。
作詞家としてのデビューは1981年のアニメ作品「とんでも戦士ムテキング」の挿入歌「タコローダンシング」だ。大杉久美子が歌う“レッツダンシング、気分はホットミルク”のあたりは今でもAKB48の歌詞に登場していてもおかしくなさそうなキャッチーな雰囲気が漂う。
座右の銘は「人生無駄なし」
エンターテイメントの世界で活躍し続け、ヒット作を次々に生み出すことはなかなか誰にでもできることではないと思うが、既成概念にとらわれない姿勢でいることが重要らしい。シングルの総売上もそれまで1位だった阿久悠を抜き、作詞家として歴代1位となっている。AKB48関連の売り上げが多くを占めているが、そもそもCDに付加価値(握手会や投票権)を付けて販売するという方式はマーケティングの世界でも多くの称賛を得た。ただ「モノ」を売るのではなく、違う意味を付けることで爆発的に売れ方が変わることの一例となったのだ。
パテック フィリップ「アクアノート・トラベルタイム 5164A」を愛用
そんな秋元康が愛用するのはパテック フィリップの「アクアノート・トラベルタイム 5164A」だ。秋元康は他にリシャール・ミルの腕時計も持っているが「コレをいちばん使う」とヘビーローテーション(うまいこと言ったみたいになってしまった)しているそうだ。
秋元康の選ぶ時計は高級品が多い。しかし「アクアノート・トラベルタイム 5164A」をはじめ、実用性を兼ねているものが採用されているのが特徴的である。
誰の手にもなじみやすく心地よい時計。使いやすく、年数が経っても魅力が色褪せない、そんな時計を選んでいる印象だ。
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