オーデマ ピゲ さらなる充実を図る、理想の顧客サービス

2022.10.20

東京・銀座に拠点を構えるオーデマ ピゲ ブティック 銀座と同じビル内にあるカスタマーサービスセンターは、オーデマ ピゲ ジャパン設立と同時に発足し、以来、顧客のためのサービスを展開してきた。広々としたストラップサロンに、安心して修理を任せられるメンテナンス部門、そして気軽なコミュニケーションが可能な公式LINEの新設など、充実の顧客サービスの数々を紹介する。

オーデマ ピゲ カスタマーサービスセンター

三田村優:写真 Photographs by Yu Mitamura
土井康希(クロノス日本版):構成・文 Edited & Text by Kouki Doi (Chronos-Japan)
[クロノス日本版 2022年11月号掲載記事]


さらに充実したオーデマ ピゲのカスタマーサービス

オーデマ ピゲ カスタマーサービスセンター

オーデマ ピゲ 銀座ブティックの上階にはストラップ専用サロンが広がる。壁側には、それぞれのコレクション専用の純正ストラップがディスプレイされており、その場で即交換可能。ここまで恵まれた環境は少ない。

 腕時計は単に1度購入して終わりではなく、いつまでも美しく良好な状態を保ちたいというのは時計愛好家であれば誰もが願うことだろう。そのためには、正しい取り扱いと日頃の手入れが必要だが、加えて重要なのはブランドや販売店によるアフターサービスである。その点において、今回ここで紹介するオーデマ ピゲ ジャパンのカスタマーサービスセンターは、顧客にとって理想的なサービスを提供している好例だ。

 銀座6丁目に位置する旗艦店、オーデマ ピゲ ブティック 銀座と同じビル内にあり、2階へ上がるとカスタマーサービスのエントランスと、併設された「ストラップ専用サロン」が広がっている。このサロンには多くのストラップが常時並んでおり、時計のカスタマイズを楽しむことができる。秋から冬へ衣替えをするこの季節、時計の装いも替えたいというオーデマ ピゲ オーナーはここへ足を運ぶべきだろう。「ロイヤル オーク」や「ロイヤル オーク オフショア」「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」コレクションが対応しており、素材の色味や質感を確かめながら理想的なフィッティングを得ることが可能。加えてストラップ交換と同時に簡易的な状態チェックとクリーニングが無償で受けられることも魅力だ。

ストラップ専用サロン

オーデマ ピゲ ブティック 銀座のストラップ専用サロンに並ぶ豊富なラインナップ。実際に手に取って色味や質感、着用感を確かめながら、その場で素早く“衣替え”できるのが、このサロンの醍醐味である。

 そして同社はユーザビリティの一環として、2021年11月からカスタマーサービス専用のLINE公式アカウントを新たに開設した。何より便利なのは、ビデオ通話アプリの利点を活かし、カスタマーサービス部門に常駐するスタッフと直接コミュニケーションを取れるようにしている点。修理の相談だけでなく、ストラップやカフリンクスの在庫状況も気軽に聞くことができる。

 またピックアップサービスにより、腕時計そのもののやり取りもスムーズに行えるようになった。これは修理やオーバーホールのみならず、ケースの仕上げやストラップ交換を依頼する際、専用の配送キットを利用して腕時計を送ることができるサービスだ。特に銀座まで気軽に足を運べない遠方に住む人や、昨今の状況により来店が難しい人にとってのメリットは大きい。なお、地域を問わず配送料は無料。

より強化されたカスタマーサービス専用のLINE公式アカウント。ビデオ通話機能を用いて、手持ちの時計の状態などをカメラで撮影しながら1対1のコミュニケーションが可能。もちろん、通常のトーク画面でチャット対話もできる。

銀座へ直接足を運ばずとも、便利な無料配送サービスを利用すれば時計の発送から受け取りまでがスムーズだ。このサービスの依頼もLINE公式アカウントから行うことが可能である。

 そして、このカスタマーサービスセンターの特徴として、修理受付から技術的作業までが同じビル内でほとんど完結していることが挙げられる。ブティック併設の窓口の多くは受け付けのみで、修理部門は別の場所に設けられるか、修理専門の会社にまるごと委託されることが多い中、オーデマ ピゲ ジャパンでは時計技術者たちが、銀座6丁目で分解修理の作業を行っている。この最大のメリットは、受け付けから作業までのフローに無駄がないため、スムーズにユーザーの元へ時計を渡すことができる点。現在、15名前後のウォッチメーカーが在籍しており、日々オーバーホールをはじめとするメンテナンスに対応している。

オーデマ ピゲ メンテナンスルーム

メンテナンスルームでは約15名のウォッチメーカーが在籍し、入荷した時計の検品や、年間約3500~4000本にも上る時計のメンテナンスを行っている。人手不足が否めない時計業界だが、オーデマ ピゲ ジャパンでは2021年からフレックスタイム制を導入するなど、働きやすい環境づくりを積極的に行っている。

 ここで紹介したいトピックは、特別な知識を要するトゥールビヨンの修理技能を習得したスタッフが増えたこと。以前は、国内で対応できるモデルはシンプルな2針から、複雑なもので自動巻きクロノグラフに限られていたが、これまで〝スイス送り〞だったトゥールビヨン搭載モデルも対応可能となったのだ。なお同社は、年々拡大する日本市場への対応を急いでおり、東京・銀座エリアで働くことができる経験豊富なウォッチメーカーを随時募集中。興味を持った読者は、オーデマ ピゲの門を叩いてみてほしい。

 設立以来、年々充実を見せるオーデマピゲ ジャパンのカスタマーサービスセンター。腕時計を末長く愛用するための細やかな配慮と工夫が、顧客サービスの理想形を生み出しているのだ。

「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」の針付け

「ロイヤル オーク オフショア クロノグラフ」の針付けの様子。繊細な仕事をこなすため、スイスで研修を受ける社員も多い。


カスタマーサービス専用LINE公式アカウント
友だち追加用URL: https://line.me/R/ti/p/%40002kprij
営業時間 11:30~19:30



Contact info: オーデマ ピゲ カスタマーサービス Tel.03-6830-0789
[人事・採用担当] APJP.HR@audemarspiguet.com


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