IWCの「トップガン」、男心をくすぐるパイロット御用達の時計を語る

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2022.12.03

パイロット・ウォッチを筆頭に時計愛好家から絶賛されているIWC。なかでも「トップガン」は、2007年の発表から現在まで新モデルが出るたびに業界の注目を浴びている。この記事では、ブランドのアイコンにまで成長した「トップガン」の魅力を解説する。


トップガンの歴史

「トップガン」コレクションが誕生したのは2007年。そもそも、アメリカ海軍の精鋭パイロットのために製造されたのがはじまりだ。

「トップガン」の由来は、米海軍戦闘機兵器学校プログラムの通称から付けられたもの。驚くことに製品に「トップガン」の名を許されている企業は、唯一IWCのみだ。

その後、IWCは2012年をパイロット・ウォッチの年として「トップガン」シリーズからミラマーをはじめとする新たなモデルを5種展開した。以降もさまざまな限定モデルを精力的に発表し、「トップガン」シリーズをブランドの象徴となるまでに押し上げた。


男を魅了する、「トップガン」の魅力

「トップガン」の魅力を語り尽くすには到底足りないが、今回は「トップガン」ならではの大きな魅力をふたつ紹介しよう。

硬派で無骨なビジュアル

まずは、なんといってもそのビジュアルだろう。モデルごとにデザインは異なるが、いずれも空で闘うトップガンたちのように硬派で男らしい装いだ。

ただし、それだけではない。ケースやストラップの素材感と絶妙な色使いにより、軍仕様でありながらも日常使いしやすい点もビジュアル面における大きな魅力だ。

また、パッと見ただけでは分からないケース裏の刻印やリュウズの作り込みなど、どこから見てもトップガンらしさを感じられるデザインであることも魅力のひとつといえる。

高い耐久性と機能性

元はプロパイロット向けのトップガンだけに、耐久性や機能性の高さは言うまでもないだろう。トム・クルーズ主演の映画「トップガン」を観たことのある方はよくご存じだろうが、戦闘機パイロットは飛行中に約9Gもの重力に耐えなければならないことがある。

飛行中の急旋回や急降下・急上昇、こうした過酷な環境の中で耐えられるよう、「トップガン」はセラミックスやチタンといった極めて耐久性に優れた素材を採用している。インデックスのフォントや大きさ、針に施された蓄光塗料など、文字盤の配置やデザインにおいても計算されたうえの高い視認性だ。


IWC「トップガン」の人気モデル

現在「トップガン」コレクションには、10を超えるモデルが展開されている。今回はそのなかから、イチオシの2モデルを紹介しよう。

パイロット・ウォッチ・オートマティック・トップガン

「パイロット・ウォッチ・オートマティック・トップガン」は、とくに機能性を重視しており、無駄を省いたシンプルさが特徴だ。ムーブメントは、信頼性の高いIWCの自社製キャリバー32110を搭載する。

「パイロット・ウォッチ・オートマティック・トップガン」が搭載するIWCの自社製ムーブメントCal. 32110。大きくオープンワークされたローター(回転錘)を備える自動巻きで、約3日間という実用的なパワーリザーブを持つ。つまり、週末の金曜の夜に腕時計を外しても、月曜の朝まで止まることのない十分に長い駆動時間を実現しているのだ。ムーブメントは164個の部品で構成され、ローターとローター受け(ブリッジ)にはストライプ状のコート・ド・ジュネーブ装飾、地板(プレート)には半円が重なり合った真珠模様のペルラージュ装飾が施され、実用性だけでなく、審美性も高い。

堅牢かつ耐食性に優れた酸化ジルコニウムセラミックス製ケースと合わせて、耐磁性に優れた軟鉄製インナーケースが採用されている。

直径41.0mmの大きすぎないケースは、手首回りが華奢な男性でも違和感のないサイズ感だ。シンプルな装飾とブラックに統一されたデザインは、スポーティーでクセがなくシーンを選ばず活躍してくれる。

パイロット・ウォッチ・オートマティック・トップガン
自動巻き(Cal.32110)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。セラミックケース(直径41.0mm、厚さ11.4mm)。6気圧防水。84万7000円(税込み)。

【ブランド公式ページ】
https://www.iwc.com/jp/ja/watch-collections/pilot-watches/iw326901-pilot_s-watch-automatic-top-gun.html

パイロット・ウォッチ・マーク XVIII・トップガン “SFTI”

このモデルは本来、米海軍戦闘機兵器学校(トップガン)の卒業生用に作られているものを、年間750本限定で一般向けに販売しているものだ。「SFTI」とは「Strike Fighter Tactics Instructor(戦闘機戦術インストラクター)」の頭文字でトップガンの卒業生を表している。

最大の特徴は、ダイアルの9時位置とチタン製のケースバックに配置されたトップガンのロゴだ。このロゴに男心をつかまれている方も少なくないだろう。

「パイロット・ウォッチ・マーク XVIII・トップガン “SFTI”」の裏蓋にはトップガンのロゴが入る。トップガンとは、かつてカリフォルニア州のミラマー海軍航空基地(1993年以降は、ミラマー海兵隊航空基地)に所在した米海軍の戦闘機搭乗員養成機関「米海軍戦闘機兵器学校」の通称。ロゴにはその英語名「United States Navy Fighter Weapons School」が記される。なお現在は、1996年にネバダ州ファロン海軍航空基地に設立されたアメリカ海軍航空戦開発センター(Naval Aviation Warfighting Development Center、略称:NAWDC)に統合され、戦闘機戦術インストラクター(Strike Fighter Tactics Instructor、略称:SFTI)プログラムを実施する一部門(N7)となっている。

先述の「パイロット・ウォッチ・オートマティック ・トップガン」と違い、トップガンのロゴに加え、3時位置の日付表示と秒針の先端に施された赤色が印象的。カーキグリーンのストラップによりミリタリー感も強く感じられる1本だ。

パイロット・ウォッチ・マーク XVIII・トップガン “SFTI”
自動巻き(Cal.35111)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。セラミックケース(直径41.0mm、厚さ11.0mm)。6気圧防水。77万5500円(税込み)。

【ブランド公式ページ】
https://www.iwc.com/jp/ja/watch-collections/pilot-watches/iw324712-pilot_s-watch-mark-xviii-top-gun-edition-sfti.html
https://www.gressive.jp/special/impression/20220603-iwc-topgun/02