パイロット・ウォッチを筆頭に時計愛好家から絶賛されているIWC。なかでも「トップガン」は、2007年の発表から現在まで新モデルが出るたびに業界の注目を浴びている。この記事では、ブランドのアイコンにまで成長した「トップガン」の魅力を解説する。
トップガンの歴史
「トップガン」コレクションが誕生したのは2007年。そもそも、アメリカ海軍の精鋭パイロットのために製造されたのがはじまりだ。
「トップガン」の由来は、米海軍戦闘機兵器学校プログラムの通称から付けられたもの。驚くことに製品に「トップガン」の名を許されている企業は、唯一IWCのみだ。
その後、IWCは2012年をパイロット・ウォッチの年として「トップガン」シリーズからミラマーをはじめとする新たなモデルを5種展開した。以降もさまざまな限定モデルを精力的に発表し、「トップガン」シリーズをブランドの象徴となるまでに押し上げた。
男を魅了する、「トップガン」の魅力
「トップガン」の魅力を語り尽くすには到底足りないが、今回は「トップガン」ならではの大きな魅力をふたつ紹介しよう。
硬派で無骨なビジュアル
まずは、なんといってもそのビジュアルだろう。モデルごとにデザインは異なるが、いずれも空で闘うトップガンたちのように硬派で男らしい装いだ。
ただし、それだけではない。ケースやストラップの素材感と絶妙な色使いにより、軍仕様でありながらも日常使いしやすい点もビジュアル面における大きな魅力だ。
また、パッと見ただけでは分からないケース裏の刻印やリュウズの作り込みなど、どこから見てもトップガンらしさを感じられるデザインであることも魅力のひとつといえる。
高い耐久性と機能性
元はプロパイロット向けのトップガンだけに、耐久性や機能性の高さは言うまでもないだろう。トム・クルーズ主演の映画「トップガン」を観たことのある方はよくご存じだろうが、戦闘機パイロットは飛行中に約9Gもの重力に耐えなければならないことがある。
飛行中の急旋回や急降下・急上昇、こうした過酷な環境の中で耐えられるよう、「トップガン」はセラミックスやチタンといった極めて耐久性に優れた素材を採用している。インデックスのフォントや大きさ、針に施された蓄光塗料など、文字盤の配置やデザインにおいても計算されたうえの高い視認性だ。
IWC「トップガン」の人気モデル
現在「トップガン」コレクションには、10を超えるモデルが展開されている。今回はそのなかから、イチオシの2モデルを紹介しよう。
パイロット・ウォッチ・オートマティック・トップガン
「パイロット・ウォッチ・オートマティック・トップガン」は、とくに機能性を重視しており、無駄を省いたシンプルさが特徴だ。ムーブメントは、信頼性の高いIWCの自社製キャリバー32110を搭載する。
堅牢かつ耐食性に優れた酸化ジルコニウムセラミックス製ケースと合わせて、耐磁性に優れた軟鉄製インナーケースが採用されている。
直径41.0mmの大きすぎないケースは、手首回りが華奢な男性でも違和感のないサイズ感だ。シンプルな装飾とブラックに統一されたデザインは、スポーティーでクセがなくシーンを選ばず活躍してくれる。
自動巻き(Cal.32110)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。セラミックケース(直径41.0mm、厚さ11.4mm)。6気圧防水。84万7000円(税込み)。
【ブランド公式ページ】
https://www.iwc.com/jp/ja/watch-collections/pilot-watches/iw326901-pilot_s-watch-automatic-top-gun.html
パイロット・ウォッチ・マーク XVIII・トップガン “SFTI”
このモデルは本来、米海軍戦闘機兵器学校(トップガン)の卒業生用に作られているものを、年間750本限定で一般向けに販売しているものだ。「SFTI」とは「Strike Fighter Tactics Instructor(戦闘機戦術インストラクター)」の頭文字でトップガンの卒業生を表している。
最大の特徴は、ダイアルの9時位置とチタン製のケースバックに配置されたトップガンのロゴだ。このロゴに男心をつかまれている方も少なくないだろう。
先述の「パイロット・ウォッチ・オートマティック ・トップガン」と違い、トップガンのロゴに加え、3時位置の日付表示と秒針の先端に施された赤色が印象的。カーキグリーンのストラップによりミリタリー感も強く感じられる1本だ。
自動巻き(Cal.35111)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。セラミックケース(直径41.0mm、厚さ11.0mm)。6気圧防水。77万5500円(税込み)。
【ブランド公式ページ】
https://www.iwc.com/jp/ja/watch-collections/pilot-watches/iw324712-pilot_s-watch-mark-xviii-top-gun-edition-sfti.html
https://www.gressive.jp/special/impression/20220603-iwc-topgun/02