ルイ・ヴィトンのフラワーベース「ヴェース・プティット マル ポーセリン」/コニサーズ・チョイス

2022.11.05

ルイ・ヴィトンからユニークなフラワーベース(花瓶)が登場した。人気のバッグ「プティット・マル」を模したユニークなデザインで、素材は白いポーセリン。新居祝いや引っ越し祝いにもおすすめだ。

倉野路凡:文 Text by Rohan Kurano
吉江正倫:写真 Photograph by Masanori Yoshie
[クロノス日本版 2022年11月号掲載記事]

ヴェース・プティット マル ポーセリン

ルイ・ヴィトン「ヴェース・プティット マル ポーセリン」
ポーセリンのエンボス加工による優しい陰影が美しいフラワーベース。陶磁器の街として知られるフランスのリモージュ製。フラワーベース「ヴェース・プティット マル ポーセリン」。W20×H12.5×D5.5cm。24万4200円(税込み)。


季節の花を飾りたい! 愛好家垂涎の逸品

 創業以来、最高品質を保ちながら、アーティストと積極的にコラボレートするなど、革新的かつ独自のスタイルを追求してきたルイ・ヴィトン。そんなメゾンのバッグ「プティット・マル」をかたどったフラワーベースが登場した。

 フラワーベースの説明の前に、「プティット・マル」について簡単に触れておこう。「プティット・マル」は、ルイ・ヴィトンのウィメンズ アーティスティック・ディレクターを務めるニコラ・ジェスキエールもこよなく愛するバッグだが、そのデザインベースとなるのは、トランク製造業者として、黎明期から作り続けてきた“トランク”である。船旅が当たり前だった時代に、ラグジュアリーで堅牢なトランクを手掛けてきた、同社の長い歴史へのリスペクトから誕生したものとも言えるだろう。トランクのコーナーに施されるリベットの補強や四角いフォルムを踏襲しながら、小さく、モダンにデザインしたのが、この「プティット・マル」なのである。

 さて、話をフラワーベースに戻すと、「ヴェース・プティット マル ポーセリン」は全面にモノグラム・パターンを、正面中央部にSロックスタイルの金具のデザインを施した、メゾンが誇るクラフツマンシップ溢れる逸品だ。

 真っ白なポーセリン(磁器)の清楚な佇まいに、エンボス加工による優しい陰影が浮かび上がり、どんな花を挿しても主張し過ぎないデザインに仕上がっている。これまでにも人気バッグの「ボワット・シャポー」や「ノエ BB」を模したポーセリン製のフラワーベースを展開してきたが、今回は四角いフォルムと、中心のストラップ部によって左右がふたつに分かれているのが特徴だ。これによって花も傾きにくくなり、左右に異なる花を挿すという趣向も面白いだろう。そういった実用的な配慮も、ユーザーにはありがたい。

 これまでルイ・ヴィトンが展開してきたポーセリン製のフラワーベースは、どれもシンプルなデザイン。洋室、和室を問わずに置けるのも魅力だ。たとえ花を飾らなくてもオブジェとして十分に活用できそうだ。



Contact info: ルイ・ヴィトン クライアントサービス Tel.0120-00-1854


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