ヴァシュロン・コンスタンタンのヒストリークを紹介! 男らしさを演出する腕時計の魅力とは?

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2022.12.08

ヒストリークは、歴史的価値の高いモデルを復刻させる特別なコレクションだ。ダイアルデザインやケースフォルムなど、オリジナルの良さを再現しつつ、防水性やサイズといった実用性は現代向けに改良されている。

ヒストリーク


ヴァシュロン・コンスタンタン ヒストリークの魅力とは?

 1755年に創業したヴァシュロン・コンスタンタンは、時計産業の歴史において重要な役割を果たしたブランドである。かつて個人での作業が主体だった時計産業において、時計師(キャビノティエ)たちを雇い入れることで作業の効率化と高度化を進め、ジュネーブの時計産業を発展させた名門である。

 そんなヴァシュロン・コンスタンタンのヒストリークは、特に歴史的価値が高く、多くの時計愛好家に好まれている時計である。ここではヒストリークの魅力を語るうえで欠かせない、代表的なモデルを紹介する。

ヒストリーク・アメリカン 1921

 ヒストリークについて語るうえで、「ヒストリーク・アメリカン」は重要な立ち位置といえるだろう。ヒストリーク・アメリカン 1921は、1920年代の活気にあふれたアメリカ文化にインスピレーションを得たモデルである。

 最大の特徴は、時計の表示が45度ほど回転している点だろう。これは自動車を運転している最中、ハンドルを握った状態でも、瞬時に時刻を読み取れるような配慮がデザインに投影されているからだ。

ヒストリーク・アメリカン 1921

「狂騒の20年代」と呼ばれた、活気あふれる1920年代の米国市場向けにデザインされた時計を復刻。上はオリジナル、下は現行モデルだ。特徴的なダイアルによって、身に着けた人はドライブ中も腕の向きを変えることなく瞬時に時間を知ることができる。

 名前の通り、元々はアメリカ市場向けに製作され、販売されはじめたのは1921年である。伝説的モデルを2009年に復刻したが、ケースサイズは36.5mmになった。

 ヒストリーク・アメリカン 1921は、歴史とデザインの両方の魅力を持つ復刻モデルといえるだろう。

ヒストリーク・トリプルカレンダー 1942

 ヒストリーク・トリプルカレンダー 1942は、1942年に誕生したトリプルカレンダーウォッチの復刻版である。

ヒストリーク・トリプルカレンダー 1942

モデル名の通り、1942年に製作された歴史的なトリプルカレンダーモデルを復刻。ケースに施された洗練された3列の溝(トリプル・ゴドロン装飾)がレトロな見た目を強調する。約3日間のパワーリザーブを備えたCal.4400 QCを搭載し、ケースバックからは美しい仕上げを鑑賞することができる。

 最大の特徴はラグ部分の大きな爪だろう。クロウ(鉤爪)と呼ばれる形状を採用しており、腕を捲った瞬間に一瞬見えただけでも、見る者の目を奪う存在感がある。

 時刻表示部分には、丸みのあるアラビア数字を使用しており、懐かしさや温かみを感じるデザインになっている。

 ヒストリーク・トリプルカレンダー1942は、ラグ部分の爪の圧倒的な存在感に歴史を感じる、自宅で眺めるだけでも楽しめるシリーズだ。

ヒストリーク・アメリカン 1921

ヴァシュロン・コンスタンタン「ヒストリーク・トリプルカレンダー 1942」
自動巻き(Cal.4400 QC)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。SSケース(直径40mm、厚さ10.35mm)。3気圧防水。312万4000円(税込み)。


ヒストリーク・アメリカンについて

 ヒストリーク・アメリカンについては、さらに深堀をしておきたい。

 素材としてステンレススティールは使用されておらず、18Kゴールドやプラチナのみの貴金属で造られている。ここでは18Kホワイトゴールドモデル、18Kピンクゴールドモデル、プラチナモデルを紹介する。

18Kホワイトゴールドモデル

ヒストリーク・アメリカン 1921

ヴァシュロン・コンスタンタン「ヒストリーク・アメリカン 1921」
自動巻き(Cal.4400 AS)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。18KWGケース(直径40mm、厚さ8.06mm)。3気圧防水。523万6000円(税込み)。

 ステンレススティールのないヒストリーク・アメリカンにおいて、18Kホワイトゴールドは最も基本的なモデルとされている。

 不思議なアラビア数字のデザインも、ホワイトゴールドの色合いだと一層個性が引き立つ。

 また、ヒストリーク・アメリカン最大の特徴「傾いたダイアル」はシンプルであるがゆえに、ホワイトゴールドとの相性は一線を画すものがある。

18Kピンクゴールドモデル

ヒストリーク・アメリカン 1921

ヴァシュロン・コンスタンタン「ヒストリーク・アメリカン 1921」
自動巻き(Cal.4400 AS)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。18KPGケース(直径40mm、厚さ8.06mm)。3気圧防水。523万6000円(税込み)。

 18Kピンクゴールドモデルは、ブラウンカラーのベルトがカジュアルな印象を与える可愛らしいモデルだ。

 ヒストリーク・アメリカンは、ケースの大きさが40mmから36.5mmがあり幅広く選択できる。36.5mmは価格的にも求めやすく、18Kピンクゴールドモデルにおいては、ベルトの可愛らしさも相まって女性にもオススメできるモデルだ。

 前述した18Kホワイトゴールドモデルや、後述するプラチナモデルと比較すると、高級時計でありながらも、カジュアルな状況においても活躍するモデルだろう。

プラチナモデル

ヒストリーク・アメリカン 1921

ヴァシュロン・コンスタンタン「ヒストリーク アメリカン 1921」
手巻き(Cal.4400AS)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。Ptケース(直径40.0mm、厚さ8.06)。3気圧防水。世界限定100本。607万2000円(税込み)。

 プラチナモデルには、通常モデルとスペシャルモデル(エクセレンス・プラチナ)の2種類がある。後者は限定モデルであり、流通の本数は明らかになっていない。

 ストラップの縫製がプラチナで統一され、スペシャルモデルのエクセレンス・プラチナ専用のものである。


まとめ

 ジュネーブの最古参の時計ブランドであるヴァシュロン・コンスタンタンは、歴史を知れば知るほど好きになる最高級ブランドだ。

 ヴァシュロン・コンスタンタンは、創業地に根付いた時計技術を守るだけでなく、時代に合わせて革新してきた。ヒストリークのコレクションは、そんなヴァシュロン・コンスタンタンの考え方を象徴するモデルといえる。

 中でもヒストリークの最大の魅力は、まるで歴史を凝縮したような、クラシカルかつ高貴な見た目だろう。博物館に展示されていても遜色ない高貴な風貌だ。またデザインの秀逸さだけでなく、普段使いできる機能を備えているのも人気が衰えない理由だろう。



Contact info: ヴァシュロン・コンスタンタン Tel.0120-63-1755


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