時計の複雑な中身が見えたり、宝石が散りばめられたり、Googleの特定機能が使えたりと、さまざまなスタイルで展開されるウブロの時計。もちろんシンプルな3針モデルもある多彩なウブロの時計には、どんな種類や特徴があるのか探ってみよう。
美しく時を織りなすウブロ
ウブロの時計はどのモデルも、ウブロらしい端正なフォルムに特徴がある。その独創的なルックスは「ウブロ」という名前や自社開発のムーブメントに理由があるようだ。
ウブロの歴史
ウブロはイタリア人のカルロ・クロッコによりスイスで1980年に創業。2022年現在、まだ40年を超えたばかりの比較的若いブランドだ。
それでも高級時計ブランドとしての地位を早々に確立。ファンが多く、自社製ムーブメントや個性的なケースデザインで人気を博している。
ウブロの特徴
ウブロ(HUBLOT)とはフランス語で「舷窓」という意味。これは、船に設置されている丸窓を連想させるデザインが特徴だったことから付けられたブランド名だ。
このネーミングを象徴するデザインが、1980年に発表されたウブロのファーストモデル「クラシック・オリジナル」に用いられていたベゼル。
特徴は舷窓を想起させるラウンド形状と、その周囲に打ち込まれたビス。ウブロの時計だとひと目で確認できる形だった。
その後、2008年に登場した「クラシック・フュージョン」のファーストモデルでも、ビスが打ち込まれた丸いベゼルは健在。ビスの頭はウブロの頭文字をとったH型で、ベゼル以外にも同じようにHを取り入れたディテールが多数ある。
ウブロの人気モデル
ウブロには人気のモデルが多数あるが、中でもブランドのフラッグシップモデルとして有名なのが「ビッグ・バン」だ。ファーストモデルは2005年に登場。ブランドのコンセプトである「フュージョン(融合)」を具現化した現代的で唯一無二のデザインは、スポーツ選手や音楽家からも好まれ、メディアへの露出の増加とともに知名度が上がり、世界的な支持を得るまでになった。
ほかにも、サッカーを愛する人なら、ビッグ・バンの「コネクテッド」モデルも見逃せないアイテムだ。ウブロは、FIFAワールドカップ™・FIFA女子ワールドカップ™のオフィシャルタイムキーパーであり、オフィシャルウォッチもデザイン。魅力的な機能やデザインで、サッカーファンを魅了している。
ウブロの腕時計の種類
ウブロの腕時計は、外出やビジネスの際に身につけるモデルや、スポーツなどのアクティビティで着用しやすいモデルなど、それぞれの特性を活かした種類が多数ある。
ビッグ・バン
ウブロの旗艦コレクションである「ビッグ・バン」は、時計製造の世界に革命を起こしたともいわれている時計だ。革新的なデザインや機能を携えているビッグ・バンの中から、公式サイトに掲載されている代表的なラインを紹介しよう。
■コネクテッド
アクティブな生活を送り、サッカーを愛するスタイルにこだわる人々のためにデザインされた時計として人気がある「コネクテッド」。「ビッグ・バンe」は、Google PayやGoogleアシスタントなどの特定の機能が利用できるモデルだ。
第3世代のコネクテッドウォッチである最新モデル「ビッグ・バン e FIFA ワールドカップ カタール 2022™」は、FIFA ワールドカップ カタール 2022™️で、公式レフェリー129人の腕に装着され、話題となった。
■ウニコ
ウブロの自社開発・製造による「ウニコ」は、2010年、2年以上の開発を経て、コラムホイールの搭載に成功したクロノグラフムーブメントだ。
2018年には小型モデル用の「ウニコ2」が完成。ウニコより、ムーブメントが1.3mmも薄く仕上がっている。
「ウニコ」搭載のモデルは、サイズやカラー、スタイルが多数あり、好みに合わせて選べるのが特徴である。自分に最適なモデル早く見つけたければ、まずはビッグ・バンのウニコ搭載モデルから探してみるのも良いだろう。
■オリジナル
ビス留めのベゼルや、ケースの両サイドに張り出したベゼルラグが特徴のビッグ・バン。中でも「オリジナル」と呼ばれているモデルは、ケースとベゼルにチタン、セラミック、ゴールドといった素材を組み合わせたデザインワークを特徴としており、サイズも44mm、41mm、38mmから選べるようになっている。
オリジナルにはスポーティーな雰囲気を醸し出している「ビッグ・バン スチールセラミック」や 114個のダイヤモンドをベゼルに使用した日本限定の「アエロ・バン オールホワイト ダイヤモンド」といったラグジュアリーなモデルまであり多種多様だ。
■メカ-10
ビッグ・バンの「メカ-10」モデルには、約10日間のパワーリザーブ機構を備えたメカ-10ムーブメントを搭載。スケルトンダイアルから構成部品を覗かせるデザインワークを採用し、ムーブメントの精緻な動きが楽しめるようになっている。
メカ-10は複合的要素を持った総合芸術作品ともいわれており、ウブロの時計を芸術品として印象づけている。
■パートナーシップ
ウブロではあらゆる人物とパートナーシップを組み、新しいデザインの時計を生み出している。その中でもビッグ・バン モデルを使用した芸術作品といっても過言ではないモデルが、スタイリッシュなヘキサゴンパターンを取り入れた「ビッグ・バン トゥールビヨン サミュエル・ロス」だ。
A-COLD-WALLの創立者&クリエイティブディレクターであるサミュエル・ロスによってデザインされた、独創的なグラフィックが印象的な時計である。
「サンブルー」「サンブルーⅡ」は、タトゥ―スタジオ「サンブルー ロンドン」のタトゥーデザイナー マキシム・ビューチをアンバサダーに迎えて製作。どちらも独創的で美しく、サンブルーとウブロが織りなすフュージョンを楽しめる時計だ。
■コンプリケーション
高度な技術が込められた「コンプリケーション」モデルには、新しい構造と革新的な技術の芸術的な時計「トゥールビヨン」や、90度回転するらせん状の「ウォームギア」タイプのムーブメントを搭載する「MP-11」をラインナップ。革新的なケースマテリアルはもちろん、その構造美も目を引くシリーズである。
■3針
3針モデルはスマートな表情のモデルから、ゴージャスな雰囲気を放つモデルまで種類が豊富。サイズ違いで揃えられるものもあり、ペアで身につけられる。ほかにも、ブレスレット一体型やクリックするだけで簡単にストラップを交換できる「ワンクリック」もラインナップするなど、女性が身につけやすいモデルが数多く揃っている。
クラシック・フュージョン
ウブロ独特の力強さと個性的な表情を持つ「クラシック・フュージョン」は、流行り廃りに左右されないミニマルかつクラシカルなデザインが特徴だ。
クラシック・フュージョンの中では3針モデルが一番多く、ほかにも、クロノグラフモデルや月の満ち欠けがわかるムーンフェイズモデル。フランスのアーティスト「リチャード・オーリンスキー」と共作したオーリンスキーモデルなども人気だ。
シェイプド
ウブロの中でも特別なデザイン「シェイプド」。
樽型のケース「トノー型」の「スピリット オブ ビッグ・バン」には、クロノグラフや3針、トゥールビヨンのほかに、「メカ-10」ムーブメントを備えたモデルもラインナップ。
スクエア型で斬新な形をしている「スクエア・バン ウニコ」は、ユニコ2を搭載した2022年の新作。ブランド初となるスクエアケースを採用した、ウブロの新基軸として注目されている。
MPコレクション
「MPコレクション」はケースに3Dカーボンファイバーを装備し、非常に軽量。その中の「MP-09 トゥールビヨン バイ-アクシス」は、自社最高峰の複雑モデルといわれている。4色で展開され、各色それぞれ世界限定8本のため希少価値が高い。