チューダーの人気コレクションのひとつ、「ブラックベイ クロノ」。クロノグラフ好きなら見逃せない逸品だ。今回はブラックベイ クロノの魅力と、おすすめの人気モデルを紹介する。ブラックベイ クロノの魅力を知ることで、自身に合ったモデルも見つかるはずだ。
ブラックベイ クロノの魅力とは?

ロレックスの普及版として名を馳せたチューダーは、ロレックスのモデルをほうふつとさせるラインナップも多く、「似ているから好きだ」という声も聞く。
しかし、チューダーはもはやロレックスの弟分などではなく、チューダーならではの独自の路線もまた魅力的だ。この独自路線を代表するモデルのひとつが、ブラックベイ クロノと言える。
ブラックベイ クロノは2017年に誕生し、往年のチューダーの腕時計からクラシカルな意匠を受け継いでいる点が最大の特徴だ。
ケースや文字盤、リュウズ、針といったディテールに、過去モデルの面影を感じる。特に厚みのあるケースや、個性的なスノーフレーク針は、2019年のモデルチェンジや2021年のアップデートでも、伝統的な意匠をしっかりと引き継いでいることが分かる。
レトロかつスポーティーなデザインに目が行きがちだが、機能面においても非常に優れた実力を持つモデルだ。
ダイバーズウォッチとしての実用性を確保すべく、200mの防水性能を実現し、約70時間のパワーリザーブや、高い耐磁性を誇る。
ブラックベイ クロノは、デザインと性能を兼ね備えた、男心をくすぐる魅力的な1本だ。
ブラックベイ クロノのバリエーション
続いて、ブラックベイ クロノのバリエーションを紹介する。デザインによって腕時計全体の印象が大きく変わるので、ぜひ見比べて参考にしてほしい。
チューダー「ブラックベイ クロノ S&G」Ref.M79363N-0007

C.O.S.C.認定クロノメータームーブメントCal.MT5813を搭載したモデル。なおMT5813は、ブライトリングのCal.01をベースに、改良が加えられている。自動巻き(Cal.MT5813)。41石。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径41mm)。SS×18KYGブレスレット。200m防水。118万9100円(税込み)。
文字盤とブレスレットのセンターリンクに18Kイエローゴールドを使用した、煌びやかなモデルだ。
ゴールドをあしらった腕時計は派手に見えてしまいがちだが、ベゼルのタキメーターのブラックが腕時計全体のイメージをグッと引き締め、悪目立ちしないデザインを実現している。

メタルブレスレットのみならず、レザーまたはファブリックストラップのバリエーションも展開されている。レザーは台座が付いており、ミリタリーテイストが加わっている。なお、台座は取り外しが可能だ。自動巻き(Cal.MT5813)。41石。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径41mm)。SS×18KYGブレスレット。200m防水。96万300円(税込み)。
バリエーションとして、ブラウンのレザーストラップやブラックのファブリックストラップを付けたモデルも展開されている。ストラップが異なると雰囲気も大きく違ってくるので、好みのタイプを選びたい。なお、ストラップタイプの定価は96万300円(税込み)である。
チューダー「ブラックベイ クロノ S&G」Ref.M79363N-0001

自動巻き(Cal.MT5813)。41石。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径41mm)。SS×18KYGブレスレット。200m防水。118万9100円(税込み)。
こちらは文字盤がブラックのモデル。ゴールドの面積が減ったことにより、より引き締まった印象を与える。
派手すぎず、落ち着きすぎていない、万人受けしやすい人気のデザインだ。

ブラックカラーのファブリックストラップを搭載することで、ブラックの占める割合が大きくなり、シックなテイストが備わる1本だ。自動巻き(Cal.MT5813)。41石。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径41mm)。SS×18KYGブレスレット。200m防水。96万300円(税込み)。
こちらもレザーまたはファブリックストラップのモデルが展開されており、定価はそれぞれ96万300円(税込み)である。ベルト全体が黒くなるだけで、イメージもぐんと変わることが分かる。ベルトの変更により、価格も少しリーズナブルになっている。
チューダー「ブラックベイ クロノ」Ref.M79360N-0002

自動巻き(Cal.MT5813)。41石。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径41mm)。200m防水。81万6200円(税込み)。
こちらは文字盤がホワイトで、派手さを抑えたダンディなデザインが魅力だ。
ステンレススティール&ゴールドデザインと比べて価格がかなりリーズナブルになっているのも特徴的だが、性能差はないため、好みのデザインで選ぶと良いだろう。

ステンレススティール製モデルのレザーストラップはブラックカラーが組み合わされた。ファブリックストラップモデルもラインナップされているので、好きな方を選びたい。自動巻き(Cal.MT5813)。41石。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径41mm)。200m防水。77万円(税込み)。
ステンレススティール製モデルにも、レザーまたはファブリックストラップのバリエーションが展開されている。ホワイト文字盤とのコントラストがよりはっきりとして、手元で存在感を放ってくれることだろう。
チューダー「ブラックベイ クロノ」Ref.M79360N-0001

自動巻き(Cal.MT5813)。41石。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径41mm)。200m防水。81万6200円(税込み)。
こちらは文字盤がブラックのモデル。紹介した中では一番どっしりと重厚感のある印象だ。

ビジネス、カジュアルを問わず、どんなシーンにも合わせやすいデザインが魅力的なモデルでもある。
チューダー「ブラックベイ クロノ “フラミンゴブルー”」Ref.79360N-0024

自動巻き(Cal.MT5813)。41石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径41mm)。200m防水。83万1600円(税込み)。
鮮やかなターコイズブルーが目を引く新作「ブラックベイ クロノ“フラミンゴブルー”」も紹介しよう。
本作は2025年2月にチューダーからリリースされたばかりのブラックベイ クロノだ。ダイバーズウォッチを出自とするため、ツールウォッチの印象が強かった同コレクション。しかしこのターコイズブルー文字盤のバリエーションの登場によって、このコレクションは新しい顔を見せることとなった。
もっともブラックベイらしい、高い機能性は受け継がれている。ブライトリングのCal.01をベースとした堅牢なムーブメントCal.MT5813を搭載していることはもちろん、200m防水もそのまま。また、バックル部分に工具なしでサイズの微調整ができる“ T-fit ”クラスプを備えるなど、利便性にも優れている。

ちなみに2024年には、ピンク文字盤のバリエーションがブラックベイ クロノに加わっている。自動巻き(Cal.MT5813)。41石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径41mm)。200m防水。83万1600円(税込み)。
このように、チューダーは同じコレクションの中でも文字盤カラーやストラップでバリエーションを付けている。ひとくちにブラックベイ クロノと言っても、好みに合った1本は人それぞれだ。
クラシカルな見た目の最新モデル「ブラックベイ クロノ」で男らしさを演出
チューダーの中でも特に人気の高いブラックベイ クロノ。
ロレックスのゴージャスさに対して、チューダーのブラックベイ クロノには、スポーティーとクラシカルをな大人の魅力がある。
パッとした明るさを演出したい場合はゴールドをあしらったデザイン、落ち着いた格好良さを演出したい場合は、ブラックを基調としたデザインが映えるはずだ。
伝統を受け継ぎつつ、クロノグラフとしての優れた実用性を確保しながら進化を続けることが、チューダーのクロノグラフ人気の秘訣だろう。
ブラックベイ クロノの魅力に触れ、ぜひともクロノグラフにどっぷりと浸かってみてはいかがだろうか。