「腕時計」と言われたとき、大抵の人間はラウンドケース、またはレクタンギュラーケースの腕時計を思い浮かべるだろう。スクエアやトノー、クッション、オーバルといったケースフォルムも、比較的ポピュラーだ。しかし、ケースフォルムで個性を発揮しているブランドもある。今回は、個性的なケースフォルムの腕時計6本を紹介する。
リシャール・ミル「RM 40-01 オートマティック トゥールビヨン マクラーレン スピードテール」
リシャール・ミルと英国のスポーツカーメーカー、マクラーレンのコラボレーションから生まれた「RM 40-01 オートマティック トゥールビヨン マクラーレン スピードテール」は、「マクラーレン スピードテール」のティアドロップの形状からインスピレーションを得ている。
特筆すべきは、6時側よりも12時側のケース幅が広いことだ。カーボンTPT®製のミドルケースと長さの異なるチタン製ピラーによって分離されているチタンベゼルとケースバックの間は、テーパーが施されている。ベゼルの刻み目がボンネットの吸気口を、プッシュボタンがフロントホイールの後ろにある排気口を彷彿とさせる。
ウブロ「ビッグ・バン サンブルー II グリーンセラミック」
ウブロはロンドンのタトゥーアーティスト、マキシム・ビューチとのコラボレーションモデル「サンブルー」を展開している。マキシム・ビューチが得意とするのが、幾何学的なモチーフだ。
「ビッグ・バン サンブルー II」は、ケースやベゼルに幾何学模様が施され、シャープな角度、彫刻的なケース、ダイヤモンドのカットのようないくつものファセットを有する。ケースとベゼルの素材も多様な展開を見せ、ハイテクセラミックモデルはカラーバリエーションも豊富だ。
MB&F「HM10 ブルドッグ」
ユニークなケース形状を得意とする時計ブランドといえば、MB&Fだ。この「HM10 ブルドッグ」は、名前の通りブルドッグをモチーフとしている。このデザインは、ブランドの創業者であるマキシミリアン・ブッサーが日本を旅行中に思いついたものだ。
アルミニウム製のふたつの時刻表示は、ブルドッグの“目”をイメージしている。ゼンマイの巻き上げ量に応じてヒンジ付きの“あご”が開閉する仕掛けもあり、全巻き上げの際にはその内側に歯の列が見える。
ゼニス「デファイ リバイバル A3642」
1969年に発表された最初期の「デファイ」を忠実に再現した、ゼニス「デファイ リバイバル A3642」。14面のベゼルを備えた8角形のステンレススティール製ケースは、現代でも強い存在感を放つ。
この特徴的なケースには、ブラウンのグラデーションダイアル、ステンレススティール製ラダーブレスレットを組み合わせている。
ウルベルク「UR-CC1」
古いアメリカ車に見られる直線的なインストルメントパネルを彷彿とさせる、ウルベルクの「UR-CC1」。秒は1分間に1回転するディスクに表示され、分は円柱の回転するらせんによって表示される。
円柱が回転すると、らせんは分目盛りに沿って破線として進む。時間は12行の棒状の目盛りがある円柱に表示され、円柱は毎時の終わりに次の行にジャンプする。
ハミルトン「ベンチュラ XXL ブライト」
1957年に発表された世界最初の電子時計が、ハミルトンの「ベンチュラ」だ。ベンチュラは三角形の個性的なケースフォルムを特徴とし、クォーツや機械式、サイズや装飾のバリエーションで後継モデルを続々と展開している。エルヴィス・プレスリーが1961年の映画「ブルーハワイ」でこの腕時計を着用したことは有名だ。
「ベンチュラ XXL ブライト」はクォーツムーブメントを搭載し、9時位置のプッシュボタンを押すと文字盤のインデックスやイナズマのモチーフ、ロゴマークが赤く光る。
個性的なケースフォルムの時計を選ぶ5つのメリット
1、自分に自信をつけるアイテムになる。
2、デザインのファッション性を楽しめる。
3、腕時計の存在感を体感できる。
4、素人・通のどちらのおいても、会話のきかっかけ作りに使える。
5、時間を確認する労力すら楽しくなる。
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