ジラール・ペルゴを買うなら「COMMON TIME 横浜元町本店」がおすすめな理由

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2022.12.06

神奈川県でジラール・ペルゴを買うならば、横浜元町にあるCOMMON TIME 横浜元町本店がお勧めだ。ブランド創業者の弟であり、1800年代にスイス時計を日本で広めたフランソワ・ペルゴの墓詣を継続的に開催してきた同店は、ジラール・ペルゴというブランドやそのモデルに対する知識・見識が非常に深いのである。

佐藤しんいち:文 Text by Shin-ichi Sato
2022年12月6日公開記事

 近年の「ロレアート」人気により、幅広い層からの知名度を高めているジラール・ペルゴ。1791年創業と長い歴史を持つだけでなく、横浜を拠点として日本におけるスイス時計の普及に大きな貢献を果たした経緯を持つ。

COMMON TIME 横浜元町本店

お洒落な店が軒を連ねる横浜元町ショッピングストリートの一角に構えるCOMMON TIME 横浜元町本店。ガラス張りのモダンな入り口を抜けると、奥まで見渡せるフロアが広がり、各ブランドの世界観を表現したブースが迎えてくれる。

 そんな明治時代のブランドの行動に敬意を表し、横浜との深い関りを伝える活動を続けるのが、横浜元町の時計専門店「COMMON TIME 横浜元町本店」だ。本記事ではジラール・ペルゴの歴史や日本との関わり、そしてCOMMON TIME 横浜元町本店の行う活動を知ることで、なぜ同店でのジラール・ペルゴの購入がおすすめなのかを解説していく。


ジラール・ペルゴの歴史と、日本との関わり

 ジラール・ペルゴの起源は、1791年にジャン=フランソワ・ボットが時計工房を開業したことまでさかのぼる。この頃のポットの工房は薄型ケースに宝石を散りばめた、きらびやかなモデルを提供し、イギリスのビクトリア女王、中国の皇帝、インドのマハラジャまで、世界の王侯貴族を顧客とするなど高く評価されていた。

 ジラール・ペルゴのもうひとつの起源が、ラ・ショー・ド・フォンで時計製造工房を営んでいたコンスタン・ジラールとマリー・ペルゴが1854年に結婚したことだ。彼らは56年に新たな工房を構え、ふたりの名前から現在の社名でもあるジラール・ペルゴと命名した。その後の1906年に、ボットのメゾンをコンスタン・ジラール=ガレ(コンスタン・ジラールの息子)らが買収し、現在に至る。

 日本との関りを持つのが1860年である。創業者一族のひとりであるフランソワ・ペルゴが開港間もない横浜港へ降り立ち、スイス時計を日本に広める活動をはじめたのである。ジラール・ペルゴとして活動を始めて間もなくであることや、アジア圏にも顧客を抱えていたボットのメゾンを引き継ぐ前であったことを考えると、ジラール・ペルゴはいち早く日本に注目していたことがうかがえる。


COMMON TIME 横浜元町本店でジラール・ペルゴを選ぶ意義

 フランソワ・ペルゴが来日したころの日本は、日の出と日没を基準とする「不定時法」を採用しており、定時法を採用するスイス時計がなかなか浸透しなかった。転機となったのは1873年に明治政府が西洋のグレゴリオ暦および定時法を採用したことであった。これをきっかけに、ジラール・ペルゴは日本市場開拓をついに成功させることとなる。

COMMON TIME 横浜元町本店 ジラール・ペルゴブース

 しかし残念なことに、そのわずか4年後の1877年にフランソワ・ペルゴは死去し、今も横浜の地で眠っている。

 そんなジラール・ペルゴと深い関りのある横浜の地で、同社の時計を選ぶのであれば「COMMON TIME 横浜元町本店」は外せない。COMMON TIMEは、ジュエリー専門店のCHARMY(チャーミー)が横浜を中心に展開する腕時計専門店である。

 今回、COMMON TIME 横浜元町本店をジラール・ペルゴを購入する店舗としてお勧めする理由は、店の所在地だけが理由ではない。COMMON TIMEではフランソワ・ペルゴの貢献に敬意を表し、その事実を伝える活動として、フランソワ・ペルゴの墓詣を行う偲ぶ会を日本法人のソーウインド ジャパンと共に、継続的に開催しているのだ。

フランソワ・ペルゴ 墓

横浜外人墓地に建てられたフランソワ・ペルゴの墓。長らくその墓の所在は不明とされていたが、松山猛氏の尽力によって、2000年代に墓の発見、特定がなされた。

 どのようなブランドの時計でも、そのモデルを入手するまでのストーリーを大切にしたいものだ。この観点から、ジラール・ペルゴを選ぶ上で、これほど好適な店舗もなかなかないだろう。加えて上記のような活動を長年行っているだけあり、COMMON TIME 横浜元町本店はジラール・ペルゴというブランドやそのモデルに対する知識・見識も非常に深いのだ。これもまた、訪れるに十分な理由である。

 ちなみに、1873年の定時法採用に先駆けて、日本でも定時法を用いていた事例があるのをご存じだろうか? それは、2022年に開業150周年を迎えた鉄道である。日本最初の鉄道は東京の新橋から現在の横浜桜木町までの区間で運行された。横浜で活動していたフランソワ・ペルゴは、この開業の報に時代の変化を感じ取っていたに違いない。

 鉄道開業150周年の今、日本における定時法採用の先駆けとなった鉄道に乗り、その始発地であり、フランソワ・ペルゴゆかりの地である横浜を訪れてはどうだろうか? その際は是非、COMMON TIME横浜元町本店にも足を運んでいただきたい。


COMMON TIME横浜元町本店 店舗情報

〒231-0861
神奈川県横浜市中区元町3-120
TEL:045-662-0041
営業時間:11:00~20:00

contact info: COMMON TIME横浜元町本店 Tel.045-662-0041


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