世界に誇る日本の腕時計ブランドであるシチズン。創業から1世紀以上経ってなお、時計業界の最前線を走り続けているこのブランドは、多くの時計愛好家から指示されている。今回の記事ではシチズン時計の歴史や魅力、人気の腕時計について紹介する。伝統と最先端技術の融合を味わってもらいたい。
シチズンというメーカーについて
日本が誇る時計メーカーのシチズンは、国内だけでなく世界的に見てもトップクラスの技術力を持つブランドだ。
腕時計の生産においてもその技術力はいかんなく発揮されており、シチズン時計が生み出した光発電システム「エコ・ドライブ」や優れた金属加工など、ブランドが生み出した革新技術を発信し続けている。
シチズン時計の歴史
シチズン時計は、1918年に当初「尚工舎時計研究所」という名前で創業された。
1924年には欧米製工作機械を輸入し、第1号モデルとなる懐中時計「CITIZEN」が発売され、その技術力の高さを国内外に知らしめた。
それをきっかけに1930年に今の「シチズン時計株式会社」に名前を変更、設立した。
戦後になり腕時計の貿易が自由化されると、シチズン時計は米国ブローバ社と輸出入契約を結び、米国市場向けの時計販売を開始。1973年にシチズン時計初のクオーツ式腕時計「クリストロン」を、その3年後にはエコ・ドライブの原点ともいえる「クリストロン ソーラーセル」を販売した。
平成に入って日・独・英の標準電波に対応した世界初の多極受信型・アナログ多針式タイプ電波時計を発売。そして2003年、時刻合わせや定期的な電池交換が不要の「エコ・ドライブ」機能を搭載した腕時計が本格的にリリースされた。
そして今もシチズンは、世界一の日本製腕時計ブランドとして進化し続けている。
シチズンの腕時計の魅力
日本が誇る時計メーカーであるシチズンの腕時計には、国内産ブランドという安心感以外にも、高い技術力が詰まったたくさんの魅力がある。そんなシチズン時計の腕時計の魅力について、順に紹介しよう。
世界最高峰の性能
シチズン時計の腕時計は、世界最高峰の性能を誇ることで有名だ。
シチズン時計の腕時計の性能を語る上で切り離せないのは、なんといってもその「精度」の高さだろう。
シチズン時計は究極の1秒を常に追求しており、一般的なクォーツ時計の精度が月差±20秒程度といわれているのに対し、シチズンの腕時計は年差±5秒以内という圧倒的な数値を叩き出している。
中には年差±1秒を実現したモデルもあり、他を圧倒する驚愕の精度の良さを世界中に見せつけているのがシチズンの凄さだ。
さらにシチズン時計は、究極の1秒を表現するためインデックスにも注力し、切り分の上に寸分の狂いもなく針が重なるように作り込んでいる。
1秒1秒、寸分の狂いもなく刻まれる文字盤は、ずっと眺めていても飽きないほど美しく、世界最高の精度を誇る華麗な演出だ。
飽きさせないデザイン
シチズンの腕時計の魅力のひとつに、長年使用していても飽きさせない、シンプルかつ実用性を兼ね備えたデザインを持っていることが挙げられる。
シチズンは、毎日使う実用時計にふさわしいデザインを追求しており、月日が経っても風化することのない、洗練されたフォルムを意識して製造している。
加えて、時刻の読み取りやすさにも重点を置いており、どの腕時計を見ても視認性の高さは抜群だ。
針と文字盤のインデックスは多面カットになっており、どの角度から見ても確実な読み取りを可能にしている。また、ガラスの存在を忘れてしまうほど透明度の高いクラリティ・コーティング加工のサファイアクリスタル風防を採用しており、屋内外問わず高い視認性を確保している。
素材のタフさ
シチズン時計の腕時計に採用されている金属素材には、デュラテクトと呼ばれる独自の表面硬化技術を施しており、傷に対して非常に強い時計を生み出している。その硬度はサファイアクリスタル並の2000〜2500Hvを持つとされている。
さらに、シチズンの素材を語るうえで外せないのが「スーパーチタニウム」だ。
シチズンの腕時計に使用されるスーパーチタニウムは、加工の難しいチタニウムにデュラクト加工を施したもので、突出した金属加工技術を誇るシチズンならではの独自金属素材だ。
スーパーチタニウムは軽く、サビや傷に強い、貴金属のような輝きと対金属アレルギー性能を兼ね備えた夢のような金属で、毎日着用する腕時計に最適の素材といえるだろう。
業界最長クラスの保証期間
高級腕時計を長年愛用するには、定期的なメンテナンスが必要不可欠だ。その点、シチズン時計はオーナーに対するアフターフォローも抜かりない。
シチズン時計が誇るエコ・ドライブを搭載することにより、電池交換不要なうえ、オーナーズクラブに登録することで10年もの間無償保証期間を得られる(メカニカルモデルは5年間)。
10年間も自然故障の修理や無償定期点検のサービスが付帯するのは、時計業界の中でも随一のサポート体制だ。
さらにシチズンは、時計部品の長期保有を掲げており、欠品により修理ができなくなることを起こりにくくしている。これはシチズンが掲げる「お客様に大切な時計を安心して長く愛用してもらいたい」という願いからきており、技術力に裏付けられた自信と、国産メーカーならではの安心感を感じられるサービスだ。
リーズナブルで親しみやすい
細部にまで高い品質を実現し、ユーザーファーストで考えてきたシチズンだが、決して高価ではなく、リーズナブルで親しみやすい点も、シチズンの大きな魅力だ。
中には30〜40万円程の高価な時計もあるが、安いものでは2万円台というものもそろっている。それでも腕時計の品質には一切手を抜いておらず、確かな品質の腕時計をリーズナブルに手に入れたい人には非常にうれしい値段設定だ。
プレゼントにも選びやすく、幅広い層から愛されているのが、シチズン時計の素晴らしさを物語っているといえるだろう。
シチズンの腕時計人気5選
ここからは、シチズンの人気の腕時計を5つ、厳選して紹介する。それぞれの時計が持つハイレベルな機構やデザインの魅力に触れて欲しい。
ザ・シチズン AQ4091-56E
最初に紹介するのは、シチズンの最高級コレクション、ザ・シチズンだ。
精度の高さで世界的に評価されているシチズン時計らしい、最高峰の技術力を詰め込んだ、シチズンのフラッグシップモデルであり、トップクラスの実用腕時計と評価されている。
光発電エコ・ドライブ(Cal.A060)。スーパーチタニウムケース(直径40.0mm、厚さ12.2mm)。10気圧防水。42万9000円(税込み)。
エコ・ドライブ ワンAR5074-53E
エコ・ドライブ ワンは、シンプルさを追求したエコ・ドライブの定番モデルだ。
過度な機能や華美な装飾を極限まで削ぎ落とし、限りなくシンプルを追求した腕時計となっている。
最大の特徴は、なんといってもケースの薄さだろう。多くのモデルで3mm程度の厚みしかなく、圧倒的な装着感の良さを実現している。
光発電エコ・ドライブ(Cal.8826)。SSケース(直径39.0mm、厚さ3.48mm)。日常生活用防水。44万円(税込み)。
アテッサ CC4055-65E
シチズンの基幹コレクションがアテッサだ。
シチズンの腕時計と聞くと、アテッサシリーズを思い浮かべる人も多いほど定番のシリーズで、シチズンの最新技術はまずこのアテッサに搭載されるのが一般的だ。
ほぼすべてのモデルに電波ソーラーとチタンを採用しており、その卓越した機能性と手頃な価格帯は、国産腕時計の中でも頭ひとつ抜けた人気の存在として、多くのビジネスパーソンに愛されている。
光発電エコ・ドライブ(Cal.F950)。スーパーチタニウムケース(直径44.6mm、厚さ15.4mm)。10気圧防水。28万6000円(税込み)。
プロマスター CB5009-55E
腕時計愛好家からの評判が非常に良い、プロフェッショナルスポーツ時計のコレクションが、プロマスターシリーズだ。
マリン、ランド、スカイという3種類のカテゴリーがあり、マリンはダイバーズウォッチ、スカイはパイロットウォッチ、ランドはオールマイティな性能のフィールドウォッチとして展開されている。
特にダイバーズウォッチの評判が高く、国産ダイバーズの最高峰として評価されている。
光発電エコ・ドライブ(Cal.E660)。SSケース(直径45.9mm、厚さ13.7mm)。20気圧防水。8万300円(税込み)。
シチズンコレクションBL5496-96L
今では人気のアテッサシリーズがシチズンの基幹コレクションとなっているが、それまではこのシチズンコレクションがシチズンの基幹コレクションだった。
時計に必要な基本性能と普遍的デザインの追求をテーマとし、どこに出しても恥ずかしくないベーシックスタイルのモデルを、幅広い価格帯で展開している。
性能面やデザイン面に申し分はないが、どうしてもアテッサの方が人気かつ有名となってしまったため、ステータス的な価値を気にしない方に手に取りやすいモデルといえるだろう。
光発電エコ・ドライブ(Cal.E820)。SSケース(直径39.5mm、厚さ11.1mm)。10気圧防水。4万4000円(税込み)。
シチズンは歴史と技術が詰まった腕時計
性能、デザイン、強度、サポート、どれをとっても一級品のシチズンは、日本が世界に誇る腕時計ブランドだ。エコドライブやハイレベルな電波時計製造技術によって、極めて高い実用性が魅力と言えるだろう。
高性能腕時計をリーズナブルに手にしたいという方は、まずシチズンの腕時計を手に取ってみてほしい。
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