世界最薄のリシャール・ミルやブルガリのミッキーウォッチなど個性あふれる時計が豊作！ ライター柴田充が選ぶ【2022年発表の時計ベスト5】

腕時計のプロが2022年に発表された新作からベスト5を選出。時計やファッション、自動車など、幅広いメンズ向け媒体で活躍するライターの柴田充は時間の楽しさを教えてくれる個性豊かな時計を軸にリシャール・ミルの世界最薄時計や、ブルガリのミッキーウォッチなどを選出した。

1位：リシャール・ミル「RM UP-01 フェラーリ」

現行の機械式では世界最薄となる1.75mmを実現し、ムーブメントに到っては1.18mmという驚異的な薄さだ｡オーデマ ピゲ ル・ロックルとの共同開発により、実用的な持続時間と防水性を備える点もブランドらしい｡

2位：オーデマ ピゲ「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ スターホイール」

ダイヤル上を3枚のディスクが遊星ギヤのように回転し、時分を表示する｡17世紀に誕生したヴァガボンドアワーを源流に、ブランドでも2000年初頭まで採用したスターホイールを蘇らせた。星空を思わせる審美性も優れる。

3位：ブルガリ「ジェラルド ジェンタ アリーナ バイレトログラード プレイングフットボール ミッキーマウス ディズニー」

昨年復活したミッキーウォッチの第2弾｡トイウォッチのように見せつつ、ジャンピングアワーと日付と分を表示する広角のダブルレトログラードの複雑機構を内蔵する。MOP文字盤にマイクロレリーフが立体感を演出する。

4位：パルミジャーニ・フルリエ「トンダ PF オートマティック」

小振りなケースに合わせてリサイズされた自社製Cal.PF770を搭載する。アイコンのローレット加工に加え、バーリーコーン模様を施した文字盤に、バゲットカットダイヤモンドのアワーマーカーが美しく映える｡

5位：セイコー「キングセイコー SDKS005」

一昨年の限定復刻から満を持してレギュラーライン化へ｡ボックス型風防や多列ブレスレットといった1960年代のモダニティに現代的な解釈を加えた｡程よいケースサイズに、ノンカレンダーのミニマリズムも心地よい。