オメガ、IWCなど6ブランドからピックアップ！ウィンタースポーツにぴったりな機械式腕時計6選

ウィンタースポーツの際に身につけたい腕時計とはどんなものだろう。スキーやスノーボードなどのアクティビティを楽しむ際には、堅牢性やムーブメントの耐衝撃性が高いことが重要だ。ウィンタースポーツを観戦する時には、雪原や氷上を思わせるデザインなら気分が盛り上がる。今回は、ウィンタースポーツにぴったりな腕時計6本を紹介する。

オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク クロノグラフ」

　オーデマ ピゲの「ロイヤル オーク クロノグラフ」を着用すれば、ゲレンデでクロノグラフ機能を使って滑降の時間を計ることができる。またスキー場から離れてからも、特殊加工が施されたケースとブレスレットを見れば、冬の景色をいつでも思い出すことができるだろう。

　まるで霜が降りたようなこの仕上げは、オーデマ ピゲが数年前から導入している「フロステッドゴールド」と呼ばれるものだ。細かい粒子はハンマーで叩く鍛金技法により作られるため、個体ごとに個性が生まれる。ホワイトゴールドモデルでは、特に冬らしい印象だ。グレーのグランド タペストリーダイアルにブラックのインダイアルを配し、ケース内部には自動巻きキャリバー4401を搭載している。

オリス「ビッグクラウン プロパイロット アルティメーター」レガ リミテッド エディション

　1910年代からパイロットウォッチの製造を開始したオリスの技術力が凝縮されているのが、高度計搭載モデルだ。「ビッグクラウン プロパイロット アルティメーター」は4時位置に追加装備された設定用のALTリュウズを緩めて開放すると、高度が計測可能となる。これにより、リフトの上昇や気圧状況の変化が分かり、またヨーロッパ域内のほとんどの山頂に対応する4500mまでの高度を知ることができる。

　世界限定1414本での販売となったスイス・エア=レスキュー（レガ）とのコラボレーションモデルは、グレーPVD加工の直径47mmステンレススティールケースを採用し、キャリバーSW200-1をベースとした自動巻きムーブメントを搭載している。

IWC「ビッグ・パイロット・ウォッチ・ショックアブソーバーXPL」

　耐衝撃性能を大幅に向上させる、ショックアブソーバーシステムを搭載したIWCの「ビッグ・パイロット・ウォッチ・ショックアブソーバーXPL」なら、モーグルのような激しい競技や、滑降中の転倒などにも耐えられるだろう。

　本モデルは耐衝撃加速度に着目して開発され、時計が衝撃を受けた際に、応力が縦横に均一に分散するよう設計されたスプリングでムーブメントが保持される方式が取られている。ねじ込むと、リュウズはムーブメントから完全に切り離され、3万gの衝撃加速度に耐えるのだ。比較例を挙げると、1mの高さから木材のフローリングに機械式時計を落とすと、接地時の衝撃は約5000gとなる。

　本モデルの自動巻きキャリバー32115は一部に軽量なアルミニウム合金を使用し、プラスチック製の緩衝材も組み込まれている。しかし、ケースはチタンの耐衝撃性とセラミックスの耐傷性を併せ持つ革新的な素材、セラタニウムで作られているため、追加装備はほとんど必要ない。年間生産数はわずか10本のみである。

ラドー「キャプテン クック ハイテクセラミック」

　リフトのバーや氷床で擦ったりしても、ラドーの「キャプテン クック ハイテクセラミック」ならほぼダメージを受けない。これはケースとブレスレットに、特許取得の高温ガス処理によって光沢ある金属調の表面を再現する、ラドー独自のハイテクセラミックを採用しているからだ。

　硬化処理を施したステンレススティール製の回転ベゼルにもハイテクセラミックのベゼルインサートを備え、風防にはサファイアクリスタルを採用して堅牢性を高めている。ケースは300mの防水性能を備え、内部には磁気の影響から時計を保護するニヴァクロン製ヒゲゼンマイを採用した、シースルー加工の自動巻きキャリバーC07を搭載する。

ノルケイン「アドベンチャー ネベレスト 40mm グレーシャー」

　氷と雪を連想させる外観を備えた腕時計は、ノルケインの「アドベンチャー ネベレスト 40mm グレーシャー」だ。このモデルのサテン仕上げのステンレススティール製ケースとグレーの回転ベゼルは、岩肌や高所に集まる雲を連想させる。ひび割れたような白い文字盤は、エベレスト登山の最も危険な区間のひとつであるクンブ氷瀑のクレバスをモデルにしたものだ。

　またこのモデルは、技術的に見ても冒険の友としてふさわしい。セラミックスインサートを備えた回転ベゼルは側面に刻みがあるため握りやすく、それぞれの工程を計測することに適している。200mの防水性能は雪、結露、汗にも強く、フォールディングクラスプ付属の4連ステンレススティール製ブレスレットは手首にしっかりとフィットする。搭載されるのはケニッシと共同開発した自動巻きキャリバーNN20/1だ。なお、この時計を購入するとその10%が、ネパールの慈善団体「バタフライ・ヘルプ・プロジェクト」へ寄付される。

オメガ「シーマスター アクアテラ 北京2022」

　2022年に中国・北京で開催された冬季オリンピックを記念して製作されたオメガの「シーマスター アクアテラ 北京2022」は、冬季オリンピック記念モデルにふさわしく、雪をイメージしたホワイトダイアルが特徴だ。ブルーの針とインデックスが、文字盤を引き締める。

　コーアクシャル エスケープメントを搭載した自社製キャリバー8900は、ムーブメントを停止させることなく時針を1時間単位で前進・後退できる機能を備えている。METAS認定のマスター クロノメーターであり、1万5000ガウスの耐磁性能も備えるムーブメントで、遊び心と高い精度を兼ね備えたモデルとなっている。ステンレススティール製ケースのクローズドケースバックには、北京冬季オリンピックのエンブレムがレリーフで配されている。