デザインの良さと豊富な機能が強みのガーミンは、スポーツ好きやアウトドア好きに愛されるスマートウォッチを展開している。ガーミンの腕時計が持つ魅力を知り、豊富なラインナップの中から厳選した、シリーズ別のおすすめモデルをチェックしておこう。
ウェアラブルデバイスの技術に優れたガーミン
ガーミンは創業以来、「GPSを普及させて世界を変える」という理想を掲げている。まずはGPSと共に歩んできた歴史と、ブランドの競争力を支える生産体制について見ていこう。
航空業界から始まった歩み
ガーミンは1989年にゲイリー・バレル(Gary Burrell)とミン・H・カオ(Min H. Kao)が共同で設立したGPS/GNSS機器メーカーだ。ガーミンの名は2人の名前の「Gar」と「Min」から付けられている。
電気工学について研究していた2人はGPSに強い将来性を感じ、まずは航空業界にGPSナビゲーション機器を提供して高い評価を受けた。
その後も自動車用・マリン用・フィットネス用など、多方面でGPSのウェアラブルデバイスをリリースし、各業界のプロから圧倒的な支持を集めて現在に至っている。
強い競争力を実現する垂直統合力
ガーミンは原則として業務を外注していない。製品の設計からマーケティングに至るまで、ほとんど全てのプロセスを社内で行っている。
サプライチェーンの効率化を目的とした垂直統合が、ガーミンの大きな強みになっているのだ。この体制により製品やサービスの品質が維持され、市場における強い競争力を実現している。
製品の製造に関しても、ガーミンでは材料や部品が一元管理されているため、製造工程を最適化し続けられているのだ。
ガーミンの腕時計が持つ魅力とは
ガーミンが誇る最先端テクノロジーは、腕時計に搭載されている。アウトドアシーンに合わせて選べる、豊富なラインナップにも注目してみよう。
ブランドの技術力が光る多彩な機能
ガーミンの時計には、GPS以外の衛星にも対応しているモデルがある。対応衛星の種類によっては、GPSより位置情報の誤差を抑えることが可能だ。
日本の衛星測位システムであるみちびきL1S信号に対応しているゴルフデバイスは、誤差1m程度で測位できるため、コースの攻略に大きく貢献するだろう。
運動中のエネルギー燃焼量をリアルタイムで測定できる機能も、ガーミンの革新的な技術である。着用者がトレーニングの強度やペースを決めるのに役立つ。
最適なトレーニングを提案してくれる機能や、回復に要する時間を予測する機能など、ほかにもガーミンの技術を結集した多彩な機能を堪能できる。
アウトドアシーンで選べる豊富なラインナップ
ガーミンの腕時計が持つ魅力のひとつに、ランニング・ゴルフ・サイクリングなど、さまざまなスポーツに適した豊富なラインナップも挙げられる。
トレーニングやゴルフに特化したタイプを選べば、ガーミンの最先端技術を駆使した機能により多くの情報を得られるため、目的達成のためにフル活用できるだろう。
アウトドアシーンで選べる汎用タイプの時計も魅力的だ。優れた耐久性やナビゲーション機能が備わっており、登山からスキー、サーフィンまで活躍してくれる。
ガーミンの人気シリーズとその特徴
ガーミンが展開する各シリーズには、それぞれの特徴を捉えたテーマが設定されている。人気シリーズのテーマをチェックし、目的に合ったものを選ぶとよいだろう。
全てのランナーをタフにサポート「Forerunner(旧ForeAthlete)」
充実した機能であらゆるランナーをサポートするシリーズが「Forerunner(旧ForeAthlete)」だ。軽量でバッテリー持ちが良く、スマートウォッチとしての機能も豊富に搭載されている。
中でも機能がシンプルなエントリーモデル「ForeAthlete 55」は、初心者でも使いやすいだろう。37gの超軽量設計となっており、日常生活でもストレスを感じない。
また、血中酸素トラッキングでは、血液中の酸素レベルを手首で測定できる。体の状態を測定することで、適切なトレーニング強度を決めやすくなるだろう。
厳しい環境のアウトドアにも耐える「Instinct」シリーズ
アメリカ軍の物資調達に使われるMIL規格に準拠した「Instinct」シリーズは、厳しい環境においても駆使できる耐熱性・耐衝撃性・防水性を備えている。アウトドアの相棒として外せない腕時計になるだろう。
GPS、GLONASS、みちびき、Galileo衛星の測位システムに対応し、ビル街や森林などの干渉が多い環境でも位置情報の特定が可能だ。トラックバック機能は、帰路で迷う不安を消し去ってくれる。
また、ソーラー充電に対応したモデルを選べば、稼働時間が大幅にアップする。カラーバリエーションも豊富に用意されているので、アウトドアシーンでもコーディネートが可能だ。
毎日の健康管理をデザインと機能で助ける「vívo」シリーズ
自分の健康状態が気になってはいるものの、なかなか運動を始められない人もいるだろう。そんな人にはガーミンの「vívo」シリーズがおすすめだ。
「vívo」シリーズには毎日の健康管理に役立つ多彩な機能が備わっている。歩いた距離や消費カロリーといった基本的な情報だけでなく、睡眠や心拍数に関する分析もできるため、生活スタイルを根本から変えるきっかけにもなる。
普段使いがメインのスタイリッシュなデザインであり、ファッションアイテムとしても楽しめるシリーズだ。ビジネスシーンでも問題なく手元になじむだろう。
データの活用で高スコアをサポート「Approach」シリーズ
ゴルフのカテゴリーにはさまざまなメーカーが参入してきているが、一歩先を進んでいるのはガーミンだ。ゴルフ向けのGPSウォッチとして、ガーミン「Approach」シリーズの右に出るものはないだろう。
「Approach」シリーズは全世界4万3000以上のゴルフコースに対応するナビゲーションを搭載しており、スコアのデジタル管理も可能だ。
グリーンのフロント・センター・バックまでの距離もひと目で分かるため、クラブをスムーズに選択できるだろう。優れた視認性のディスプレイを採用しており、太陽の光で画面が見にくくなる心配もない。
ビジネス・スポーツを彩る最上位モデル「fēnix」シリーズ
「fēnix」シリーズは、パフォーマンスと機能を追求したガーミンのフラッグシップである。ビジネスアスリートというカテゴリーに属しているように、スポーツだけでなくビジネスにもマッチするデザインが魅力だ。
多機能・高性能を特徴としており、ガーミンが誇る最先端機能が豊富に詰め込まれている。ラグジュアリーな外装も、腕時計のプレミアム感を高めている。
対応可能なアクティビティも100種類と多く、マルチスポーツウォッチというカテゴリーの中でも、「fēnix」シリーズは性能面で上位に食い込めるだろう。
シリーズ別の魅力あふれるモデルを紹介
ガーミンが展開する各シリーズでは、着用者の求めるスペックに合わせて複数のモデルがラインナップされている。各シリーズからおすすめのモデルをピックアップして紹介するが、ほかのモデルについても自身で特徴を確認してもらいたい。
初心者向けランニングウォッチ「ForeAthlete 55 Black」
エントリー向けのランニングGPSウォッチ。ランニングの距離とスピード、心拍数などを把握することにより、最適なワークアウトを提案してくれる。「ボディーバッテリー」(ガーミン独自の着用者のエネルギー残量)の表示や、睡眠データの計測といった健康につながるモニタリングもしてくれる。スマートウォッチモード約14日間、GPSモード約20時間。FRPケース(直径42mm、厚さ11.6mm)。重量37g。5気圧防水。3万2000円(税込み)。
ランニングビギナー向けの「ForeAthlete 55 Black」は、ランニングに役立つ機能が充実したGPSウォッチだ。重量が37gと軽く、ランニング中の腕振りにも負担がかかりにくいだろう。
「おすすめワークアウト(Lite)」機能を活用すれば、過去の履歴をもとに最適なランニングを提案してもらえる。内蔵されたGPSで、ランニングのペースや距離などを追跡できるのも魅力だ。
1回のフル充電で約14日間稼働するため、充電の手間も少ない。外装にはスポーツに最適な素材を採用しており、汗をかいても快適な装着感をキープできる。
アナログとデジタルの融合「Instinct Crossover Dual Power」
MIL規格に準拠したタフな本作は、アナログ針とデジタルディスプレイを兼備することで、視認性とさまざまな機能を両立させている。援助要請機能や事故検出機能により緊急時には現在位置情報を含むメッセージが送られるので、登山などにも頼れる1本だ。スマートウォッチモード約28日間+42日間。繊維強化ポリマー×SSケース(直径45mm、厚さ16.2mm)。重量65g。10気圧防水。7万7000円(税込み)。
「Instinct Crossover Dual Power」最大の特徴は、デジタル表示の文字盤上にアナログ針を配置していることだ。
アナログ時計としてもスマートウォッチとしても使えるし、デジタル表示を確認する際、アナログ針が自動で邪魔にならない位置に動いてくれるため、両者が違和感なく共存している仕様である。
ソーラー充電に対応しており、スマートウォッチモードでは約70日間、GPSモードでも約31時間稼働する。バッテリー節約モードなら無制限に稼働するため、充電を面倒に感じる人にもおすすめだ。
アナログ針の時刻は、GPSによって同期されるためいつでも正確だ。MILスペックに準拠した耐久性に加え、水深100m相当の圧力に対応する防水性も備わっている。
GPSスマートウォッチ「vívoactive 5」
スマート機能に加え、ライフログ・健康サポート機能が充実したGPSスマートウォッチ。健康管理に役立つさまざまな機能を搭載した、初心者でも使いやすいモデル。稼働時間約11日間。繊維強化プラスティックケース(直径42.2mm、厚さ11.1mm)。重量36g。50m防水。3万9800円(税込み)。
「vívoactive 5」は日々の健康管理を簡単にするスマートウォッチだ。身に着けているだけで歩数・心拍数・睡眠などの情報を自動でトラッキングできる。
薄型かつ軽量で、操作性も高いため、常に装着していてもストレスがない。1回の充電で約11日間稼働するバッテリー持ちの良さも魅力である。
ガーミンの独自機能「ボディーバッテリー」は、体のバッテリー残量を示してくれる機能だ。低いスコアを示した場合、その日は休息に充てて体力を温存すると良いだろう。まずは自分の健康状況を確認したい人におすすめだ。
ゴルファーの頼れる相棒「Approach S70 47mm Black」
ゴルフ機能とスマートウォッチ機能を両立させたゴルフGPSウォッチのプレミアムモデル。バーチャルキャディとして機能し、ラウンド中のショットも自動記録するので、プレーの振り返りにも便利だ。もちろん、ゴルフ以外のスポーツにも対応する。ゴルフモード約20時間、スマートウォッチモード約16日間。セラミックケース(直径47mm、厚さ14mm)。重量56g。5気圧防水。9万9800円(税込み)。
ガーミンによるゴルフGPSウォッチのプレミアムモデル「Approach S70 47mm」には、全世界約4万3000以上ものゴルフ場データが収録されている。この情報はいつでも最新のものへ更新が可能である。
バーチャルキャディ機能を使うと、風向き、標高、スイングデータといった情報を分析し、選択すべきクラブと狙いたい場所を教えてくれる。ゴルファーとしての腕を上げたい人に役立つ機能だと言える。
GPSモードなら約20時間、スマートウォッチモードでも約16日間稼働する大容量バッテリーを搭載。色鮮やかなAMOLED(有機EL)ディスプレイを採用しているため、直射日光の下にいても画面が見やすい。
マルチスポーツGPSウォッチ「fēnix 7 Pro Sapphire Dual Power」
デイリーにもアクティビティにも着用できるデザインのGPSウォッチ。上質な外装と、ソーラー発電によるロングバッテリー、さらに多様な機能性と、ガーミンの技術を盛り込んだ1本。スマートウォッチモード約18日間+約4日間、GPSモード約57時間+約16時間。FRP×Tiケース(直径47mm、厚さ14.5mm)。重量73g。10気圧防水。12万1000円(税込み)。
「fēnix 7 Pro Sapphire Dual Power」は、幅広いアクティビティに対応したマルチスポーツGPSウォッチだ。最先端のトレーニング機能やスポーツアプリを、あらゆる活動的なシーンで存分に活用できる。
風防にはガーミンが独自開発した「パワーサファイアガラス」を採用し、ソーラー充電機能と傷のつきにくさを両立させた。
ビジネスとスポーツで両立させられる、スタイリッシュな外観も魅力だ。仕事でもプライベートでも使えるスマートウォッチを探している人に、自信を持っておすすめできる。
ガーミンの腕時計でアクティブライフを謳歌しよう
ガーミンのスマートウォッチはどのモデルも機能が充実しており、目的に合わせて選ぶことでパフォーマンスの大幅な向上を期待できる。最先端機能を試してみたい人にもおすすめだ。
また、デザイン性の高さもガーミンの大きな魅力であり、普段使いやビジネスシーンでなじむタイプも用意されている。豊富なラインナップの中から、お気に入りの1本を見つけてみよう。
参考サイト:ガーミン
https://www.webchronos.net/features/78378/
https://www.webchronos.net/features/52870/
https://www.webchronos.net/news/84138/