人気メンズ腕時計コレクション5選
愛機を選ぶうえでは、ブランドはもちろんのこと、人気コレクションの歴史や特徴を把握しておくことも大切だ。愛好家から高い支持を集めるコレクションを見ていこう。
ダイバーズウォッチの代名詞「ロレックス サブマリーナー」
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自動巻き(Cal.3230)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。オイスタースチールケース(直径41mm)。300m防水。108万4600円(税込み)。
ロレックスの定番コレクション「サブマリーナー」が初めて登場したのは、1953年のことである。当時は100mの防水性能を備えたダイバーズウォッチであったが、現在のサブマリーナーは300m防水にまで引き上げられている。
バージョンアップを重ねるたびに実用性が進化しており、しかも耐久性が高いため、長く愛用できるだろう。さまざまなシーンになじむベーシックなデザインも魅力のひとつだ。もちろん、ロレックスのステータス性も申し分ない。
発売当初はノンデイトのみであったが、現在はカレンダー機能を備えたモデルも展開されている。性能に大きな差はないため、好みで選ぶとよいだろう。
計器からブランドのアイコンへ「ブライトリング ナビタイマー」
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自動巻き(Cal.B01)。47石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径43mm)。3気圧防水。113万3000円(税込み)。
1884年創業のブライトリングは、機能性や精度を重視した時計作りで有名なブランドである。腕時計をプロのための計器として捉え、当初からクロノグラフの開発に尽力してきた。
1940年にはクロノグラフに採用される対数回転計算尺の特許を取得。これを搭載した「クロノマット」を発表するが、この回転計算尺を航空用にアレンジし、パイロットウォッチへと進化させたのが、1952年に発表された「ナビタイマー」だ。
空軍や航空会社から高い評価を受けたナビタイマーは一般からも多くの支持を集め、現在はブランドが誇る不動の代表コレクションとなっている。さらに近年はラインナップを拡充し、クロノグラフを持たないオートマチックモデルも展開されている。
大型時計ブームの先駆け「パネライ ルミノール」
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手巻き(Cal.P.5000)。21石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約8日間。SSケース(直径44mm)。30気圧防水。92万6200円(税込み)。
1860年にイタリアでその歴史をスタートさせたパネライは、イタリア海軍に時計を供給していた歴史を持つ。大型時計ブームの先駆けとして知られる「ルミノール」は、海軍用時計をルーツとするコレクションだ。
そもそもルミノールとは蓄光物質の名称である。先代モデル「ラジオミール」の蓄光塗料に放射性物質が含まれていることを懸念し、新しく用いられた塗料であるルミノールの名前が、そのまま時計の名称となったのだ。
ルミノールと同様、旗艦コレクションであるラジオミールも蓄光塗料の名称が由来となっている。ルミノールに搭載されているリュウズプロテクターは、ブランドを象徴する意匠のひとつだ。
圧倒的な知覚価値「モーリス・ラクロア アイコン」
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自動巻き(Cal.ML115)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SSケース(直径39mm)。20気圧防水。26万6200円(税込み)。
スイスのマニュファクチュールブランドであるモーリス・ラクロアは、2016年に「アイコン」を発表した。これは1990年代に人気を博したモデル「カリプソ」に着想を得てデザインされた、現在のブランドを代表するコレクションである。
リリース当初はクォーツのみであったが、自動巻きムーブメントを搭載したモデルとクロノグラフモデルが登場したことで一気に人気が広まっていった。
ラグジュアリースポーツウォッチを彷彿とさせるデザインと手の届きやすい価格が、アイコンの大きな魅力だ。「値段以上の価値があるように見える時計」として、幅広い層から支持を集めている。
海外で選ばれる国産スポーツウォッチ「セイコー プロスペックス」
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自動巻き(Cal.6R54)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径42mm)。200m空気潜水用防水。20万9000円(税込み)。
名だたるスイス高級時計ブランドに比肩する日本の時計メーカー、セイコー。中でも「プロスペックス」は、海外でも高い評価を受けているセイコーの人気スポーツウォッチブランドである。
アウトドアシーンでの着用に向いたプロスペックスは、優れた耐久性と機能性を特徴に持つ。個性的なモデルやスーツスタイルにも合うモデルなど、バリエーションの豊富さも魅力だ。
プロスペックスでは「マリーンマスター プロフェッショナル」「ダイバースキューバ」「スピードタイマー」といった基本ラインナップの他、ハイエンドコレクションである「ルクスライン」も展開している。
「サムライ」や「スモウ」など、海外ではモデルごとに日本風のニックネームが付けられているのもユニークだ。
2023年発表の注目モデル3選
各ブランドは、人気シリーズのバージョンアップや新モデルの開発を毎年のように行っている。2023年に発表された主な注目モデルをチェックし、トレンドの最先端を把握しておこう。
オメガ「スピードマスター スーパーレーシング コーアクシャル マスター クロノメーター クロノグラフ 44.25MM 329.30.44.51.01.003」
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「スピードマスター スーパーレーシング コーアクシャル マスター クロノメーター クロノグラフ」は、イエローとブラックを大胆にデザインしたオメガの新作である。
最大の特徴は「スピレートシステム」を搭載した、初めてのオメガ時計であることだ。特許出願中の技術を駆使し、日差0〜2秒という驚異的な精度を実現している。
6時位置の日付表示窓に表れる数字のうち「10」のみが、スピードマスターのロゴと同じフォントで記されているが、これは「シーマスター アクアテラ 15,000ガウス」の10周年を讃えるものである。
ウブロ「クラシック・フュージョン オリジナル チタニウム 542.NX.1270.RX.MDM」
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ウブロの「クラシック・フュージョン オリジナル」は、ウブロの創業時に誕生した「クラシックオリジナル」にオマージュを捧げたモデルだ。
金属製ケースとラバーストラップの組み合わせや、ベゼルに打ち込まれた6カ所のビスなど、ひと目でウブロと分かる伝統的な意匠を存分に堪能できる。
「542.NX.1270.RX.MDM」に使われているチタニウムは、軽量ながらも耐久性に優れ、快適な装着性をも実感できる素材だ。ウブロでは、最高品質に該当するグレード5のチタニウムのみを採用している。
タグ・ホイヤー「モンツァ キャリバー ホイヤー02 フライバック クロノメーター CR5090.FN6001」
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「モンツァ キャリバー ホイヤー02 フライバック クロノメーター」は、タグ・ホイヤーがかつてリリースした名コレクション「モンツァ」を現代的に再解釈したモデルだ。
軽量かつ耐久性に優れたカーボン製のケースを備え、スケルトナイズされた文字盤や裏蓋からは精緻なムーブメントの姿を鑑賞できる。
高精度ムーブメント「Cal.ホイヤー02 フライバック」は、クロノグラフを止めることなくリセットできるフライバック機能を備えている。究極のスポーティースタイルで、タグ・ホイヤーの真髄を体感できるだろう。
人気モデルから長く愛用できる腕時計を
多くの時計愛好家から支持を集めているブランドやコレクションには、歴史や機能など、選ばれる理由が存在する。
気になるブランドやコレクションの特徴と魅力をチェックし、長く愛用できる腕時計を探してみよう。
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https://www.webchronos.net/news/90407/
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https://www.webchronos.net/features/86126/
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https://www.webchronos.net/features/52696/