メンズ向け高級時計の選び方。自分に合う1本で一流の証明を

【高級時計の選び方】機能を比較する

単に時刻を知るだけでなく、さまざまな機能を搭載したモデルが多いことも、高級時計の魅力である。代表的な機能とそれぞれの特徴を見ていこう。

男心をくすぐる「クロノグラフ」

クロノグラフとはストップウォッチ機能を備えた時計のことである。ストップウォッチ機能自体をクロノグラフと呼ぶこともある。

クロノグラフでは通常の時刻とは異なる時間を示すことになるため、クロノグラフモデルには専用のメーターを搭載したモデルが多い。タキメーターやテレメーターなど、さまざまな機能を持つクロノグラフも存在する。

独特のデザインを堪能できることも、クロノグラフの魅力だ。インダイアルやクロノグラフ秒針が文字盤上にレイアウトされているため、計器のようにメカニカルなデザインが好きな人には楽しめるだろう。

ビジネスシーンで重宝する「デイデイト」

高級時計の中には、同じ文字盤で日付と曜日を確認できる「デイデイト機能」が備わったものがある。文字盤を見るだけで曜日の情報も得られるため、ビジネスシーンで重宝するだろう。

なお、カレンダーの種類はデイデイト機能以外にも以下のようなものがある。

• デイト：日付のみを表示
• トリプルカレンダー：月・曜日・日付を表示
• アニュアルカレンダー：月末の30日と31日を識別
• パーペチュアルカレンダー：うるう年の調整も可能

アニュアルカレンダーとパーペチュアルカレンダーは、トリプルカレンダーの上位機能である。パーペチュアルカレンダーは「永久カレンダー」とも呼ばれ、小の月やうるう年でもカレンダー調整をする必要がない。

世界を飛び回る人へ「ワールドタイム」

世界各地の現地時刻を同時に表示できる機能がワールドタイム。特定地域のタイムゾーンを選択することで、その地域の時刻が確認できる仕組みだ。

ワールドタイム機構が搭載された腕時計の先駆けは、パテック フィリップの「Ref.515 HU」である。24時間表示リングを、世界24タイムゾーンに属する主要都市名に対応させている。

ワールドタイムのように開発が極めて困難な機構を「複雑機構」と呼ぶ。代表的な複雑機構としては、前述のパーペチュアルカレンダーや、月の満ち欠けを表示させるムーンフェイズなどがある。

【高級時計の選び方】シーンを考慮する

高級時計を選ぶ際は、着用するシーンをイメージすることも重要である。例えば、カジュアルな時計をフォーマルなシーンで着用すると、余程のファッション上級者でない限り、センスを疑われてしまうことが大半だ。主なシーンにおける高級時計の選び方を覚えておこう。

スーツに合わせる場合

ビジネスシーンで着用する時計のデザインは、丸形ケースを選ぶのが無難だ。高級時計は丸形ケースが主流となっているため、迷ったら丸形ケースを選ぼう。

丸形は一般的な形である上、落ち着いた雰囲気も与えられる。一方、知的でおしゃれな印象を演出したい場合は、長方形や正方形のケースがおすすめだ。

文字盤のカラーはブラック・ブルー・ブラウンなど、派手すぎないカラーの方がスーツにマッチする。ベルトの種類、は革ベルトや金属ブレスレットがよいだろう。スーツに合わせるときは、派手に見える宝飾時計は避けたい。

スポーツや趣味で使う場合

アクティブなシーンで着用する時計には、ラグジュアリースポーツウォッチやパイロットウォッチ、ダイバーズウォッチがおすすめだ。それぞれのおすすめブランドやコレクションを確認しておこう。

• ラグスポ：オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク」、パテック フィリップ「ノーチラス」、ヴァシュロン・コンスタンタン「オーヴァーシーズ」
• パイロットウォッチ：IWC、ブライトリング、ロンジン
• ダイバーズウォッチ：オメガ、セイコー、ロレックス

ここに挙げたラグスポの3コレクションは、世界三大時計ブランドのコレクションである。スポーティーでありながら高級感も備えている時計として、近年人気を集めていることも覚えておきたい。

フォーマルシーンで身に着ける場合

年齢を重ねていくと、冠婚葬祭やパーティーなど顔を出す機会も増えてくる。フォーマルなシーンには、シンプルなデザインのドレスウォッチがおすすめだ。人気のドレスウォッチを紹介する。

• IWC「ポートフィノ」
• パテック フィリップ「カラトラバ」
• ヴァシュロン・コンスタンタン「パトリモニー」

ドレスコードが定められているようなシーンでは、特に身だしなみに留意する必要がある。ビジネスやプライベートで使う時計とは別に、フォーマルシーン用のドレスウォッチを持っておくのもよいだろう。

高級時計は成功者が持つ一流の証

高級時計を身に着けていると、ステータスやセンスを証明できるだけでなく、ブランドの深い歴史や技術力を味わう満足感も得られるだろう。コミュニケーションのきっかけにもなる。

成功者に愛されるブランドやコレクションは、最初の1本を選ぶときにまず押さえておきたい。駆動方式や機能についても知り、末永く愛でられる時計を選んでみよう。