Watches & Wonders 2023で発表された、ウブロの新作時計をまとめて紹介する。ビッグ・バンを中心にバリエーションが追加されたが、中でも見るべきはMP(マスターピース)コレクションに加わった「MP-13 トゥールビヨン バイ-アクシス レトログラード」。その名が示すように2軸のトゥールビヨンを搭載しており、視覚的にも楽しめる注目作だ。
MP-13 トゥールビヨン バイ-アクシス レトログラード
MP(マスターピース)コレクションに追加された新作。2軸のトゥールビヨンとレトログラード表示を組み合わせた、チタン製のコンプリケーションウォッチである。2軸のトゥールビヨンは6時位置に配され、ベゼルに設けられた切り欠きから、その動きを楽しむことができる。
手巻き(Cal.HUB6200)。44石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約96時間。Ti(直径44mm、厚さ16.7mm)。3気圧防水。世界限定50本。1838万円(税込み)。
時と分は、どちらも大きく弧を描いたレトログラード表示による。分針はゆっくりと連続的に進むのに対し、時針は1時間ごとにジャンプする。これによって、時刻の読み取りやすさを向上させている。
本作のムーブメント、キャリバーHUB6200は、複数の複雑機構を搭載しながらも約96時間のロングパワーリザーブを備え、安定した駆動を実現している。時刻調整の際には、分針を戻すことができないよう制御されている。これはレトログラード機構特有の弱点である針を逆回しした際の破損を防ぐためのものだ。本作は世界限定50本が用意される。
クラシック・フュージョン クロノグラフ オーリンスキー チタニウム
世界的に有名なビジュアルアーティスト、リチャード・オーリンスキーとウブロのコラボレーションモデル最新作。これまでのコラボモデル同様、その外装には象徴的なファセットが与えられている。
自動巻き(Cal.HUB1153)。35石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。Ti(直径41mm、厚さ12mm)。5気圧防水。171万円(税込み)。
今回は、マイクロブラスト仕上げのチタン製ケースにブラックダイアルを組み合わせて登場した。スムースなラバーストラップ仕様とチタン製ブレスレット仕様の2種類がラインナップする。
ダイアルには、スモールセコンドと30分積算計のふたつのインダイアルを備え、6時位置にはデイト表示が配されている。自社製クロノグラフムーブメント、キャリバーHUB1153を搭載し、シースルーバックから鑑賞することができる。
自動巻き(Cal.HUB1153)。35石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。Ti(直径41mm、厚さ12mm)。5気圧防水。212万円(税込み)。
ウブロのブランドコンセプトである「アート・オブ・フュージョン(異なる素材やアイデアの融合)」を体現した作品だ。
スクエア・バン ウニコ
2022年に登場した「スクエア・バン ウニコ」コレクションに、3種の新作が追加された。ひとつは、ブラックセラミックケースを採用したモデル。ふたつ目は、ホワイトセラミックケースを採用したモデル。そしてもうひとつは、サファイアクリスタルをケースに用いたモデルだ。
自動巻き(Cal.HUB1280)。43石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。ブラックセラミック(直径42mm、厚さ12mm)。5気圧防水。336万6000円(税込み)。
ダイアルにはサファイアクリスタルが採用されており、搭載する自社製クロノグラフムーブメント、キャリバーHUB1280を鑑賞することができる。このムーブメントは、フライバック機構に加えて、約72時間のパワーリザーブを備えている。
自動巻き(Cal.HUB1280)。43石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。ホワイトセラミック(直径42mm、厚さ12mm)。5気圧防水。336万6000円(税込み)。
ケースと同色のラバーストラップが装着され、チタン製のフォールディングバックルが取り付けられている。ストラップは、同社独自の「ワンクリック システム」によって、簡単にケースから脱着することができる。
自動巻き(Cal.HUB1280)。43石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。サファイアクリスタル(直径42mm、厚さ12mm)。5気圧防水。世界限定250本。1103万円(税込み)。