2023年 シチズンの新作時計まとめ

シチズンが2023年に発表した新作を一挙に紹介する。現時点では少なめであるが、既に魅力あるモデルが目白押しだ。注目すべきは、フル充電で約1年間動作する「エコ・ドライブ 365」である。

エコ・ドライブ 365

　1976年に誕生した、シチズンの光発電クォーツ技術である「エコ・ドライブ」。シチズンは、同社を代表するその技術をさらに進化させた。

　新作として発表された「エコ・ドライブ 365」は、モデル名が示す通り、1回のフル充電によって365日動き続ける新開発のムーブメントを搭載している。この長さは、従来からラインナップされていた標準的なエコ・ドライブ搭載モデルに比べて、約2倍にあたる。

　外装のデザインは、同社が1973年に発表した、独創的なフォルムのクォーツウォッチから着想を得ている。年代特有のレトロフューチャーな空気感を持ちながらも、モダンな印象にまとめられている。

　バリエーションは3種類用意される。ひとつは、ケースとブレスレット全体にジェットブラックめっきを施したモデル、ふたつ目は、ベゼルにのみジェットブラックめっきを施したモデル、3つ目は、モデルとなった1973年の「クォーツE.F.A」のデザインを最も色濃く残す、世界限定1200本のモデルだ。

　そのインデックスには、京セラが独自開発したクレサンベールのラボグロウン・ルビーをあしらっている。

「UNITE with BLUE」7モデル

　シチズンは、同社の擁する6ブランドからなる数量限定モデル、「UNITE with BLUE」を発表した。世界をつなぐ美しい海を表現したダイアルには、色素を用いず、インク層内に微細構造を形成し、光の反射によって発色する“構造色”を取り入れている。

「シチズン エクシード」では、グラデーション加工にパール印刷を重ねることで、光がきらめく水面を表現したダイアルを採用している。軽量かつ耐傷性に優れるスーパーチタニウムケースを纏った、エコ・ドライブ電波時計だ。エクシードらしく、すっきりとしたベゼルやローマンインデックスがドレッシーな印象を与える。

「シチズン アテッサ」からは2モデルがラインナップし、そのうちひとつは、海底洞窟から見上げた光がきらめく様子をラメによって表現したダイアルを与えられている。エッジの立ったシャープなケース形状や都市コード付きのベゼルが力強さを感じさせる。エコ・ドライブ電波ムーブメントを搭載する。

　アテッサのもうひとつのモデルは、ケースとストラップの一体感が特徴的なモデルだ。ケースには、デュラテクトDLCを施したスーパーチタニウムを採用し、ストラップには回収されたペットボトルや衣料品を原料とした、環境にやさしい“ECOPET”を用いている。

「シチズン プロマスター」からは、エコ・ドライブを搭載したダイバーズウォッチがラインナップする。ダイアルにはエメラルドに輝く海が表現され、それに合わせて、ベゼルはグリーンとブルーのツートンカラーを採用している。

「シチズンコレクション」からは、多彩なブルーを同居させた複雑な色味が魅力のモデルが追加された。ローマ数字とバーインデックスに細身のドーフィン針を組み合わせたすっきりとしたデザインに加え、ステンレススティールブレスレットによって、どんなシーンでも使いやすい1本だ。エコ・ドライブ電波ムーブメントを搭載し、基本的にメンテナンスフリーで使うことができる。

「シチズン クロスシー」では、光が差し込む海中の神秘的な情景をダイアルに閉じ込めたモデルをラインナップした。4ポイントのラボグロウン・ダイヤモンドがセットされ、きらめきを放っている。ケース素材にはスーパーチタニウムを採用する。光発電のエコ・ドライブに電波受信による時刻補正、簡単にワールドタイム設定ができるハッピーフライトを搭載した多機能モデルだ。

「シチズン エル」は、海底から水面に向けての青色の移り変わりを表現している。ダイアルに輝いているのは、2ポイントのダイヤモンドだ。水泡のきらめきのようなドットがインデックスの役割を担うため、時計としての機能性を保ちつつ、グラデーションの幻想感を楽しむことができる。