2023年 オメガの新作時計まとめ

オメガが2023年に発表した新作時計をまとめて紹介する。23年のハイライトはなんといっても「スピードマスター スーパーレーシング」だ。同作はシリコン製ヒゲゼンマイの緩急調整機構である「スピレートシステム」を導入することで、日差+0～2秒という超高精度を実現した。

スピードマスター スーパーレーシング

「スピードマスター スーパーレーシング」はオメガのアイコニックピースである「スピードマスター」の派生モデル「スピードマスター レーシング」に、革新的な機構が搭載されたモデルだ。

　その機構とは、採用するムーブメントCal.9920のテンプ周りにある。このムーブメントにはシリコン製ヒゲゼンマイが採用されているが、精度調整のためにヒゲゼンマイを直接触る「スピレートシステム」が搭載されているのだ。

　金属製ヒゲゼンマイであれば、緩急針によってヒゲゼンマイの長さを変え、遅れ進みを調節することが一般的だが、割れやすいシリコン製ヒゲゼンマイの場合は、テンワの錘によって精度を調節する、フリースプラングが組み合わされることが定石であった。

　本作ではフリースプラングに加え、シリコン製のテンションを変えることによる精度調節を可能とした結果、日差+0～2秒という驚異的な高精度をたたき出すことに成功している。

シーマスター アクアテラ 150m シェード

　オメガの「シーマスター アクアテラ 150m」に、鮮やかなカラーバリエーションが魅力の「シーマスター アクアテラ 150m シェード」が加わった。ケースサイズは直径38mmと34mmの2種類がラインナップする。

　海から大地までを表現するダイアルのカラーバリエーションは、38mmケースモデルが、アトランティックブルー、ベイグリーン、サンドストーン、サフラン、テラコッタ。

　34mmケースモデルが、シーブルー、ラグーングリーン、サンドストーン、シェルピンク、ラベンダーだ。そのダイアルは、真鍮のベースにサンブラッシュ加工とラッカー仕上げ、CVD処理を施すことで作り出される。

　ダイアル上のインデックスと針、ケースには、アクアテラを象徴するデザインが与えられている。インデックスは、38mmケースモデルがくさび型、34mmケースモデルが楕円型を採用する。

　加えて、18Kゴールド製ケースモデルも2種ラインナップする。ひとつは、直径38mmのセドナゴールドケースモデルであり、ベゼルにダイヤモンドをセットしている。もうひとつは、直径34mmのムーンシャインゴールドケースにラグーングリーンダイアルを組み合わせている。