2023年 パネライの新作時計まとめ

2023年に発表されたパネライの新作時計をまとめて紹介。2023年は「ラジオミール」からの新作が目立つ年となった。特に伝統のカリフォルニアダイアルを直径45mmケースに採用した「ラジオミール カリフォルニア」は要チェックだ。

ラジオミール オットジョルニ

　パネライから、かつてのイタリア海軍のために開発されたラジオミールのプロトタイプにオマージュを捧げる「ラジオミール オットジョルニ」が発表された。

　1935年に発表されたラジオミールのプロトタイプは、当時のイタリア海軍の要請により、軍港近くの濁った水の中でも視認性が確保できるダイバーズウォッチとして開発された。

　その後、改良を重ねながら多くのミッションを支えた後、92年の商用時計市場への参入によってラジオミールは多くの時計ファンに支持されるコレクションとなった。

　本作は、そのようなラジオミールのオリジナルモデルと、コレクションの歴史にオマージュを捧げるものである。デザインコードは従来のラジオミールに準じ、eスティール製ケースは長年使いこまれたようなエイジングが施されている。

　eスティールはリサイクルスティールを最大95%使用した素材である。本作ではここにPVDよって薄膜を施し、それを手作業によって仕上げて風合いを生み出している。

　ダイアルカラーは、ブラックから淡いブラウンとなるグラデーションと、ダークブルーのグラデーションの2色用意される。ムーブメントは約192時間のロングパワーリザーブを備えるCal.P5000で、実用面の性能も高い。

ラジオミール カルフォルニア

　特徴的なカルフォルニア ダイアルを採用した初の45mmモデル「ラジオミール カルフォルニア PAM01349」が発表された。

　一般にカルフォルニアダイアルとは、時間インデックスのうち、ダイアル12時側半分をローマンインデックス、6時側半分をアラビアインデックスとした特徴的なデザインのものを指し、パネライにおいては特にRef.3646と呼ばれるモデルをベースとしている。

　これまでパネライでは、カルフォルニア ダイアルは47mmモデルに用いられてきたが、本作にて初めて45mmモデルに採用された。

　ダイアルカラーはミリタリーテイストあふれるオリーブグリーンのグラデーションであり、eスティール製ケースは使い込まれたかのようなエイジング加工が施されている。ムーブメントは約192時間のロングパワーリザーブを備えるCal.P5000で、実用面の性能も高い。