エルメスが2023年に発表した新作時計をまとめて紹介する。注目すべきはコレクションが充実した「H08」。新たにクロノグラフモデルが加わったほか、既存の3針モデルにもグラスファイバー製ケースを採用した4型が追加された。
H08 クロノグラフ
「H08」コレクション初のクロノグラフ。リュウズトップのプッシャーによってクロノグラフの動作を制御する、モノプッシャータイプのクロノグラフを搭載している。
自動巻き(Cal.H1837)。62石(うちモジュール34石)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約46時間。カーボンファイバー×Tiケース(直径41mm)。10気圧防水。
ケース素材は、カーボンファイバー、熱硬化性エポキシ樹脂、グラフェンパウダーで構成された複合素材だ。ベゼルにはサテン仕上げとポリッシュ仕上げを施したチタンが採用されている。
ダイアルには30分積算計とスモールセコンドが配され、荒らした質感とすることでメリハリをつけている。秒針やミニッツマーカー、ラバーストラップのカラーは、同社を象徴するオレンジだ。スポーティでありながら、洗練されたデザインが本作の魅力だろう。
ムーブメントは、Cal.H1837をベースとして、モノプッシャークロノグラフモジュールを追加している。
H08
自動巻き(Cal.H1837)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。合成グラスファイバー×セラミックケース(直径39mm)。10気圧防水。
2021年に登場したエルメスの「H08」に、軽量かつ堅牢なグラスファイバーケースを採用したモデルが追加された。この素材の中には、繊維を編み、アルミ加工を施したグラスファイバーの他に、熱硬化性エポキシ樹脂とスレートパウダーが含まれている。
ベゼルとリュウズに採用されているのは、艶やかなブラックセラミックスだ。セメントカラーのダイアルにはグレイン仕上げが施され、ダイアルに陰影を付けている。
自動巻き(Cal.H1837)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。合成グラスファイバー×セラミックケース(直径39mm)。10気圧防水。
カラーバリエーションは、イエロー、グリーン、ブルー、オレンジの4種類が用意されている。それぞれダイアル外周、中央のミニッツマーカー、秒針と編み込みデザインのラバーストラップの色が異なっている。
自動巻き(Cal.H1837)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。合成グラスファイバー×セラミックケース(直径39mm)。10気圧防水。
搭載するムーブメントはボーシェが製造をするCal.H1837だ。約50時間のパワーリザーブを備え、ブリッジやローターには「H」モチーフのパターンがあしらわれている。
自動巻き(Cal.H1837)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。合成グラスファイバー×セラミックケース(直径39mm)。10気圧防水。