50代のメンズ必見！　大人の男性におすすめしたい高級腕時計ブランド6選

仕事にせよプライベートにせよ、さまざまなことを経験してきた50代のメンズ。若い頃とは違った印象を与えたい、あるいは年齢や雰囲気に合った装いをしたいと思った時の腕時計選びは、結構難しい。そこで本記事では、50代におすすめしたいブランドの腕時計をピックアップしてみた。ぜひ自身に合った1本を見つけてほしい。

年齢にふさわしい腕時計はあるのか？

50代男性におすすめの腕時計を紹介するにあたり、“年齢にふさわしい腕時計”というものがあるのか、考えてみた。個人的には、好きな腕時計を着用したい、だ。しかし、若い頃に購入した腕時計が必ず現在の自分にフィットするとは限らない。ファッションや体型、あるいは趣味嗜好が変化している場合もあるためだ。

また、付き合うコミュニティが変化したり、所属するコミュニティでのポジションが変わったりした場合に、「ステータスを意識したブランドを身に着ける」というマインドを持つユーザーもいるだろう。

50代は一般的なマナーや常識について理解していると認識されるため、TPOに合った装いを求められることもある。例えばフォーマルシーンではドレスウォッチ、ビジネススーツの袖口からは目立ちすぎないウォッチを選ぶ、などだ。

ファッション、体型、地位、TPOに合わせた腕時計を装えることが、“年齢にふさわしい腕時計”のひとつの要素であると言える。

50代メンズにおすすめの腕時計ブランド

好きな腕時計を着用するのが一番だが、どんなブランドにどのようなモデルがあるのか分からないという読者に向けて、50代男性が購入の候補に入れてほしい腕時計ブランドと、その代表モデルを紹介する。

ロレックス

腕時計に詳しくなくとも、名前は聞いたことがあるだろうロレックス。知名度が高いことは言わずもがな。人気モデルを数多く有しており、さらに優れた性能においても定評のあるブランドだ。

「デイトナ」や「サブマリーナー」といったプロフェッショナルコレクションも良いが、50代男性には「オイスター パーペチュアル デイデイト」や「オイスター パーペチュアル デイトジャスト」を勧めたい。

デイデイトは「成功者の定番時計」などと呼ばれることもあり、男性の憧れかつ高い人気を誇るコレクションだ。1956年に誕生したデイデイトは、3時位置に日付表示、12時位置にフルスペルの曜日表示を配している。インデックスや文字盤のカラーも豊富だが、お勧めはブルーとホワイトを備えた文字盤だ。やはりオン、オフ問わず手に取れる万能さや、流行に左右されないデザインは60代以降も活躍する。クラシカルで紳士的なデイデイトは、大人の男性だからこそ映えるコレクションだ。

デイトジャストは、ロレックスを代表するコレクションだ。サイズ、素材、デザインのバリエーションはロレックスの中で最も豊富で、男女問わず高い人気を誇っている。

サイズや素材、そしてベゼルとブレスレットの形状によってリファレンスが異なり、本作は独特の装飾が施されたフルーテッドベゼルに、3連コマのオイスターブレスレットを備えたモデルだ。スレート文字盤とグリーンに彩られたローマ数字インデックスが調和して、洗練されたエレガンスを放つ1本に仕上がっており、50代男性の手元に華やぎを添えるだろう。

パテック フィリップ

世界3大時計ブランドに数えられることもある、パテック フィリップ。末長く、代々受け継いでいける高級腕時計を連綿と製造してきており、製造から何年経っていても、自社で販売した腕時計はメンテナンスを請け負うということでも知られている。

パテック フィリップというとノーチラスも要注目だが、今回50代男性に向けておすすめしたいのは「カラトラバ」だ。ブランドの象徴かつドレスウォッチの定番としても広く知られている。多様なデザインを展開しているが、2022年に発表されたRef.5226は、ヴィンテージ感あふれるデザインが特徴的。ビジネス用途でも、プライベートでもおすすめしたい1本だ。

21年、カラトラバのコレクションに加わったRef.6119。新開発の手巻きムーブメントCal.30‑255 PSを搭載したモデルである。クル・ド・パリ装飾が施されたベゼルやリファレンスナンバーを見るとRef.5119の後継機であることが分かるが、一方でオリジナルのRef.96を思わせるデザインも備えている。ケース直径39mmと小さすぎないため、ドレッシーながらもジャケットの袖口から存在感を放ってくれることだろう。

ヴァシュロン・コンスタンタン

パテック フィリップと同じく、ヴァシュロン・コンスタンタンは、世界3大時計ブランドに名を連ねる。1755年創業と、間もなく270年となる歴史を紡いできた老舗であり、「パトリモニー」や「トラディショナル」「ヒストリーク」など、自社のレガシーから範を取ったコレクションや、ラグジュアリー・スポーツウォッチである「オーヴァーシーズ」など、多彩なコレクションを展開している。

特に「パトリモニー」は洗練された品の良さが魅力だ。1950年代に誕生したパトリモニーは、ミニマリズムに重きを置きつつもアプライドインデックスによる立体感や直線と曲線の調和が美しく穏やかな印象を漂わせる。

「フィフティーシックス」も、大人の男性の手元をエレガントに装う腕時計のひとつだ。1956年に発表された同ブランドの腕時計を想起させる意匠を備えており、ラウンドケースはエレガントな一方で、飛びアラビア数字やセクターダイアルが、独創性をも感じさせる。

ブレゲ

「時計の歴史を200年早めた」と称される、アブラアン-ルイ・ブレゲの名を受け継ぐ時計ブランドがブレゲだ。この天才時計師は、自動巻き懐中時計「ペルペチュエル」やリピーターウォッチ向けのソヌリ、トゥールビヨンなどといった機構のほか、ギヨシェやブレゲ針、ブレゲ数字などの意匠も多く発明した。

現在のブレゲは、そんな伝統を守りつつも、ハイレベルな時計製造技術を強みに、時代に即した革新的なタイムピースを生み出している。

展開されているコレクションは、どれもブレゲのエッセンスが入った唯一無二のデザインばかりだ。すべておすすめしたいところだが、まず、ブレゲの息吹を強く感じられる「クラシック」コレクションを紹介しよう。とくに注目すべきはダイアルデザイン。伝統的なデザインの中にブレゲが考案したブレゲ数字やブレゲ針のほか、ブレゲが初めての時計の装飾に採り入れたとされるギヨシェ文字盤など繊細な装飾が光るコレクションである。

50代男性へのおすすめということで、ドレスウォッチを中心に紹介してきた。しかし、ブレゲからは「タイプ XX 2067」も取り上げたい。

本作は2023年に発表されたモデルで、「タイプ XX（トウェンティ）」の最新バージョンとなる。タイプ XXは1950年代、ブレゲがフランス空軍に納入していたパイロットのためのクロノグラフから系譜を引く。意匠はもちろん、視認性の高いブラック文字盤、両方向回転ベゼル、そしてフライバッククロノグラフなどといった性能も再現しており、アブラアン-ルイ・ブレゲが直接携わっていなくとも、ブレゲの歴史を感じられるコレクションのひとつだ。

現行コレクションは、同じタイプ XXでも、2種のバージョンがラインナップされている。1955年から59年、フランス空軍に納品された1100本のモデルからインスパイアされた「タイプ 20 2057」と、1950年代から60年代にかけて製造された民生用のタイプ XX 2067だ。写真のモデルは後者となる。ヴィンテージなテイストを持つ蓄光塗料や、3時位置のやや大きい15分積算計がアイコニックだ。

グランドセイコー

言わずと知れた日本が世界に誇る時計ブランド、グランドセイコー。"最高峰の腕時計"を目指し、正確さや見やすさなどといった実用性と、輝きを意識した審美性を両立させていることが魅力である。派手ではなく、シンプルでスタンダードなデザインであるが、日本らしい繊細かつ丁寧な時計づくりによる品質の高さは世界中で高い評価を得ている。

ヘリテージコレクションは、実用時計の正統派とも言えるシンプルさが特徴だ。2017年の登場から現在まで、人気が衰えることのないロングセラーモデルで日本国内だけでなく海外にもファンが多い。和紙のような積雪の表面のような、ニュアンスのある文字盤には日付表示とパワーリザーブ表示を備えている。