2023年に発表されたロンジンの新作を紹介する。現時点では「ロンジン スピリット フライバック」と「ロンジン パイロット マジェテック」の2モデルだが、双方ともにブランドのストーリーが色濃く出た、玄人向けのモデルに仕上がっている。
ロンジン スピリット フライバック
自動巻き(Cal.L791.4)。28石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約68時間。SS(直径42mm、厚さ17mm)。10気圧防水。64万1300円(税込み)。
2020年に登場し、話題となった「ロンジン スピリット」。ロンジンの腕時計を愛用してきた多くの冒険家に敬意を表したこのコレクションは、パイロットウォッチらしいデザインを持ちながらも、ロンジンらしいエレガンスにあふれていた。
当初は40mm径の3針モデルと42mm径のクロノグラフとして登場したものの、やがて37mm径のコンパクトなモデルや、GMT機能を搭載したモデルも発表され、徐々にコレクションの幅を拡充させていった。
自動巻き(Cal.L791.4)。28石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約68時間。SS(直径42mm、厚さ17mm)。10気圧防水。65万6700円(税込み)。
そんなロンジン スピリットに今年加わったのが、「ロンジン スピリット フライバック」である。その名の通り、クロノグラフ計測途中であっても、リセットボタンを押下することで瞬時に帰零し、再計測を始めるというフライバック機構を搭載したモデルだ。
フライバッククロノグラフの名機の数々を生み出してきた、かつてのロンジンの再来を思わせる本作は、往年のファンの心にも響くものではないだろうか。
自動巻き(Cal.L791.4)。28石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約68時間。SS(直径42mm、厚さ17mm)。10気圧防水。64万1300円(税込み)。
肝心のムーブメントは、30分積算計を備えたツーカウンタータイプの機械式自動巻きである。シリコン製ヒゲゼンマイに約68時間のパワーリザーブ、C.O.S.C.公認クロノメーターを満たす高精度を誇り、現行機としてふさわしいスペックを与えられている。
双方向回転ベゼルにはセラミックインサートが取り付けられ、直径42mmのステンレススティールケースは、10気圧の防水性を誇る。各部のデザインコードは、コレクションの特徴をそのまま受け継ぎ、ムーブメントだけではなく外装にも抜かりはない。
自動巻き(Cal.L791.4)。28石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約68時間。SS(直径42mm、厚さ17mm)。10気圧防水。65万6700円(税込み)。
ダイアルのカラーは、ブラックとブルーの2種類。ブラックダイアルには、ステンレススチールブレスレット、ベージュのNATOタイプのファブリックストラップ、またはブラウンのレザーストラップを装着したモデルが用意され、ブルーダイアルには、ステンレススチールブレスレット、またはブルーのファブリックストラップを装着したモデルが用意されている。
ロンジン パイロット マジェテック
1935年にロンジンが発表した、チェコスロバキア空軍向けのパイロットウォッチ「Ref.3582」をルーツに持つ、「ロンジン パイロット マジェテック」が発表された。その特徴は、オリジナルを踏襲したクッション型ケースと、簡易的に時間を計測することができる双方向回転ベゼルだ。
自動巻き(Cal.L893.6)。26石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約72時間。SS(直径43mm、厚さ13.3mm)。10気圧防水。53万4600円(税込み)。
ロンジンがRef.3582を現代によみがえらせたのは、これが初めてではない。2014年に「ロンジン ヘリテージ 1935」として復刻しているのだ。これはベゼルこそ固定式であったものの、オリジナルの再現度が高いモデルであった。
それを踏まえてロンジン パイロット マジェテックを見ると、本作が単なる復刻モデルではなく、その血を引いた新しいパイロットウォッチとして生み出されたものだということが、はっきりと分かる。
自動巻き(Cal.L893.6)。26石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約72時間。SS(直径43mm、厚さ13.3mm)。10気圧防水。53万4600円(税込み)。
ラグから繋がる緩やかなカーブは屈強なリュウズガードを形成し、ケースの造形もモダンになっている。夜光はヴィンテージ風のオールドラジウムカラーだが、アラビア数字インデックスの書体と時分針の形状は、ミリタリーウォッチであることを強く感じさせないものとなった。
フルーテッドベゼルを左右に回転させることで、風防の内部に配された3角形のマーカーを動かすことが可能だ。一般的に十分な防水性能を確保しにくい構造でありながら、本作では10気圧防水を実現している。
搭載するムーブメントも最新のものだ。シリコン製ヒゲゼンマイを採用し、約72時間のロングパワーリザーブを誇る。その精度は、スイス公式クロノメーター検定機関C.O.S.C.のお墨付きだ。
NATOタイプのファブリックストラップのモデルと、ブラウンレザーストラップモデル、グリーンレザーストラップモデルの3種類に加え、ファブリックストラップとブラウンレザーストラップ、ストラップ交換ツールが付属するボックスエディションも用意されている。
自動巻き(Cal.L893.6)。26石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約72時間。SS(直径43mm、厚さ13.3mm)。10気圧防水。55万円(税込み)。
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