2023年 ロジェ・デュブイの新作時計まとめ

2023.04.10

2023年に発表されたロジェ・デュブイの新作時計をまとめて紹介する。最大の注目はスプリットセコンドクロノグラフと新設計のトゥールビヨン、および自動巻き機構を採用した「モノヴォーテックス スプリットセコンド クロノグラフ」だ。


モノヴォーテックス スプリットセコンド クロノグラフ

モノヴォーテックス スプリットセコンド クロノグラフ

ロジェ・デュブイ「モノヴォーテックス スプリットセコンド クロノグラフ」
ウォッチズ&ワンダーズで発表されたハイコンプリケーションモデル。「重量に抗い、重力を活かす」ことをコンセプトに、「コニカル モノヴォーテックス トゥールビヨン」という、6-12時方向への360度回転を行うトゥールビヨンを搭載した。12時位置が自動巻きローターの「ターボローター シリンドリカル オシレーティング ウェイト」だ。

 ロジェ・デュブイは、ハイパー オロロジーの未来を切り拓く新作「モノヴォーテックス スプリットセコンド クロノグラフ」を発表した。コンセプトは「重量に抗い、重力を活かす」ことである。

 本作では、テンプに対する重力の影響を低減するための機構として、9時位置に「コニカル モノヴォーテックス トゥールビヨン」を搭載する。これは一般的なテンプやトゥールビヨンが、ダイアルに対して平行に回転する往復運動を行うのに対して、本作はテンプが起き上がって配置され、しかもそれがダイアル平面上の軸を中心に360度の回転を行うというものだ。

コニカル モノヴォーテックス トゥールビヨン

 また、重力を効率よく利用する方法として、ダイアル半径方向を回転軸とする自動巻きローターである「ターボローター シリンドリカル オシレーティング ウェイト」を搭載している。これにより、何気ない腕の動きを回転運動に変換し、効率の良い巻き上げを実現している。

 ケースは、ロジェ・デュブイ独自のMCF(ミネラルコンポジットファイバー)を採用する。この素材はチタンより13%も軽量で耐久性があり、腕に沿うように湾曲したケース形状と相まって、より良い着用感が期待できる。また、本作に採用されたレッドは従来では発色させることが難しかったが、何年にもわたる開発によって実現されたものだ。

モノヴォーテックス スプリットセコンド クロノグラフ ムーブメント

ケースバックからはクワガタ状のスプリットセコンド機構を見ることができる。




エクスカリバー ブラックライト スピンストーン モノバランシエ

 輝く美しさと優れた性能をコンセプトとするブラックライト コレクションに「エクスカリバー ブラックライト スピンストーン モノバランシエ」が追加された。

エクスカリバー ブラックライト スピンストーン モノバランシエ

ロジェ・デュブイ「エクスカリバー ブラックライト スピンストーン モノバランシエ」
自動巻き(Cal.RD720SQ)。32石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。EON Goldケース(直径42mm)。10気圧防水。2161万5000円(税込み)。

 本作のベゼルとフランジは、レッドからブルーへグラデーションを生み出すスピネルによって囲まれている。このスピネルはスーパールミノバでコーティングされており、昼夜問わずUVライトの下でも輝き続けるのが特徴である。

 ダイアル上にもスピネルが配置され、ロジェ・デュブイのシンボルである星が描かれており、その中央にはダイヤモンドがあしらわれている。高いレベルの仕上げが施された自動巻きムーブメントCal.RD720SQは、パワーリザーブが約72時間に延長された上、マイクロローターを最適化して振動を最小限に抑えている。さらに、安定性を高めるためにテンプの慣性を2倍にして衝撃の影響を受けにくくしている。

 直径42mmのケースはEon-Gold製で、エンボス加工のホワイトカーフレザーストラップが組み合わされる。




エクスカリバー ブラックライト モノバランシエ

 輝く美しさと優れた性能をコンセプトとするブラックライト コレクションに鮮やかなイエローとダイヤモンドがまぶしい「エクスカリバー ブラックライト モノバランシエ」が追加された。

エクスカリバー ブラックライト モノバランシエ

ロジェ・デュブイ「エクスカリバー ブラックライト モノバランシエ」
自動巻き(Cal.RD720SQ)。32石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。18KWGケース(直径42mm)。5気圧防水。1419万円(税込み)。

 本作のベゼルは60個のダイヤモンドが並べられ輝きを生み出している。ダイアルには、立体的でカラフルに彩られたムーブメントのビーム(支え)がロジェ・デュブイのシンボルである星をかたどっている。

 ストラップには鮮やかなイエローが組み合わされ、太陽光の下では明るく爽やかな印象を備えるモデルに仕立てられている。一方、UVライトの下ではビームを始めとした各所の蛍光色が表れてネオンのように輝き、表情を一変させる。このことは、ロジェ・デュブイの伝統に根差した高い技術力と、アグレッシブなデザインという二面性を感じさせる。

 高いレベルの仕上げが施された自動巻きムーブメントのCal.RD720SQは、パワーリザーブが約72時間に延長された上、マイクロローターを最適化して振動を最小限に抑えている。

Contact info:ロジェ・デュブイ Tel.03-4461-8040



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ロジェ・デュブイ「エクスカリバー モノバランシエ」大胆な革新性の秘密

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【インタビュー】ロジェ・デュブイCEO「ニコラ・アンドレアッタ」

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ロジェ・デュブイ エクスカリバー〝モノバランシエ〟始動

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