【2023年新作時計ベスト5】ロック福田が選ぶ〝もっと時計を楽しもう!〟という気にさせる新作たち

FEATUREその他
2023.04.13

多くの有名ブランドから新作が発表されたウォッチズ&ワンダーズ2023の中で、時計のプロは何をベスト5に選ぶか? Youtubeの人気動画シリーズ「腕時計魂」で活躍する“ロック福田”こと福田豊は“もっと時計を楽しもう!”というメッセージ性が感じられる時計として、F.P.ジュルヌ「FFC」やジグソーパズルモチーフのロレックス「オイスター パーペチュアル デイデイト 36」などを挙げた。


2023年4月13日掲載記事


優勝!:F.P.ジュルヌ「FFC」

2021年のオンリーウォッチ「FFC ブルー」の、まさかのレギュラー化。「どこがいちばん難しいかって? 全部だよ。だからもう作りたくないのだけど。でも改良してほかの時計師も作れるようにしたので大丈夫かな」というジュルヌ氏の言葉に、この時計の凄さと、ブランドの素晴らしさを、改めて感じた。

ジュルヌ FFC

F.P.ジュルヌ「FFC」
自動巻き(Cal.F.P.ジュルヌ 1300.3)。63石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約120時間。Ptケース(直径42mm、厚さ10.70mm)。

1位:パルミジャーニ・フルリエ「トンダ PF ミニッツ ラトラパンテ」

昨年の「トンダ PF GMT ラトラパンテ」のラトラパンテ機構をほぼそのままに、2本目の分針を操作し、タイマーの役割をする、というモデル。「同じデザインと機構で違う時間の表現をする」のがテーマとのことで「第3弾もある」のだそう。大いに楽しみだ。

トンダ PF ミニッツ ラトラパンテ

パルミジャーニ・フルリエ「トンダ PF ミニッツ ラトラパンテ」
自動巻き(Cal.PF051)。35石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約48時間。SS×Ptケース(直径40mm、厚さ10.7mm)。60m防水。438万9000円(税込み)。


2位:A.ランゲ&ゾーネ「オデュッセウス・クロノグラフ」

「オデュッセウス」のファミリーとして誕生した、ブランド初の自動巻きクロノグラフ。積算計をセンター式にするなど「オデュッセウス」のデザインを崩さず踏襲したのが見どころ。リュウズ上下の日付と曜日の調整用ボタンとクロノグラフ用ボタンを兼用したのも秀逸。

オデュッセウス・クロノグラフ

A.ランゲ&ゾーネ「オデュッセウス・クロノグラフ」
自動巻き(Cal.L156.1 DATOMATIC)。52石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径42.5mm、厚さ14.2mm)。12気圧防水。世界限定100本。価格要問合せ。


3位:パテック フィリップ「カラトラバ24時間表示トラベルタイム 5224R」

トラベルタイムの新作で、24時間表示が大きな特徴。正午を通常の6時位置でなく12時位置にすることで、上半分を「デイ」、下半分を「ナイト」にしているのも注目点。見慣れた日常とは違ったライフスタイルが楽しめそうだ(でも慣れるまで時間を間違いそうな気がする)。

カラトラバ24時間表示トラベルタイム 5224R

パテック フィリップ「カラトラバ24時間表示トラベルタイム 5224R」
自動巻き(Cal.31-260 PS FUS 24H)。44石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約48時間。18KRGケース(直径42mm、厚さ9.85mm)。3気圧防水。771万1000円(税込み)。


4位:ロレックス「オイスター パーペチュアル デイデイト 36」

「Time stamped with emotion」(感動を刻んだ時間)がテーマ。ダイアルのジグソーパズルは人生が重要な瞬間のつながりであるということを表したもの。12時位置の窓には曜日の代わりに「HAPPY」「LOVE」など7つの心の響くキーワード、3時位置には日付の代わりに「♥」など31の絵文字が表示される。

オイスター パーペチュアル デイデイト 36

ロレックス「オイスター パーペチュアル デイデイト 36」
自動巻き(Cal.3255)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。18KYGケース(直径36mm、厚さ12mm)。100m防水。