河村隆一が聞いて語る！ パテック フィリップがトップブランドであり続ける理由【対談動画】

時計愛好家としても知られるミュージシャンの河村隆一が、自身の気になる時計ブランドについて語り合う企画がスタート！ 記念すべき初回の題材はパテック フィリップ。なぜ、パテック フィリップが数多くある高級時計ブランドの中でも別格の存在として崇められているのか？ 『クロノス日本版』編集長の広田雅将と、その魅力に迫る。また、本ページでは対談の模様をごく一部ながら、抜粋して紹介する。

パテック フィリップの魅力について河村隆一と語る！

そもそも何でパテック フィリップ？

広田雅将（以下、広田）：そもそも、なんで初回のブランドにパテック フィリップを選んだんですか？

河村隆一（以下、河村）：今から30年くらい前、男としてやっぱり時計は持っていた方がいいと色々な方から言われていたんです。ある時計コレクターの病院の先生がいらっしゃって、その方が時計の頂点はパテック フィリップだとおっしゃっていたんです。

その頃は朧げにしか知らなかったので、検索したりして色々調べたんです。それで、やはりパテック フィリップが一番だという気持ちが揺るがなかった。見ても説得力が増すばかりだったんです。それで広田さんに色々とお聞きしたかったんです。

パテック フィリップの凄さとは？

広田：雑な言い方していいですか？　パテック フィリップってLUNA SEAとかクイーンみたいなものなんですよ。

河村：その心は？

広田：時計ってケースがある、文字盤がある、針がある。色々あるじゃないですか。その集合体が時計なんです。

平均点がすごい高いとまとまりが良くなるじゃないですか。パテック フィリップはその平均点がすごく高いんです。ここがちゃんとあって、まとまって、強いんです。加えてラインナップも厚い。カラトラバがあって、ノーチラスがあって、コンプリケーションもあって、全部強いじゃないですか。

河村：そうですね。僕がパテック フィリップのファンになって24,5年だと思うんですけど、必ずスーパースターが生まれてくるんです。巨人軍の長嶋選手、王選手が出てきて、その後原選手が出てくるみたいな。必ずいるわけですよね。

ミニットリピーターの復活物語

広田：パテック フィリップの凄さを物語るものの中に、ミニット・リピーターがありますよね。ミニット・リピーターって、1960年くらいに色々なメーカーが製造を止めているんですよ。それを70年頃になって復活させるために、当時の社長だったフィリップ・スターンさんが昔の（ミニット・リピーターが載った）懐中時計を職人たちに修理させたんですよ。それでノウハウを蓄積させたんです。

スターン父子が創り上げたミニット・リピーター百花繚乱の極み

https://www.webchronos.net/features/10626/

河村：その時にリピーターを時計メーカーは全社ほぼ止めているわけですよね？　当時の職人さんたちはそういった技術が受け継がれる前に辞めてしまっている。でもパテック フィリップだけは当時の機械を修理させていて、それを教えられる職人さんも残っていたんですね？

広田：そうなんです。

河村：パテック フィリップのリピーターの音は未だに一番いい音のような気がしています。音楽家の耳で聞いていても雑音が少ない。音色も上品です。音色に酔えないとどんなにいい楽器でも意味がないと思います。音が上品で、心休まる、すごく魅力のあるリピーターだと思います。