リシャール・ミル初の女性用スポーツウォッチが発表された。堅牢なケース、耐衝撃性、超軽量かつ高い審美性を備える本作には、同社の技術力がいかんなく発揮されている。
4時位置にファンクションセレクターを備えた新たな自動巻きムーブメントを搭載。その操作により、巻き上げ、ニュートラル、針合わせの機能を選択できる。自動巻き(Cal.CRMA8)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。クオーツTPT®もしくはカーボンTPT®(縦44.95×横30.5mm、厚さ10.35mm)。50m防水。各2574万円(税込み)。
Edited by Kouki Doi (Chronos-Japan)
[クロノス日本版 2023年5月号掲載記事]
5名の女性アスリートが着用するプロ向けスポーツウォッチ
リシャール・ミル初の女性用スポーツウォッチ「RM07-04 オートマティック スポーツ」6種が発表された。リシャール・ミルのデザインコードをコンパクトなサイズ感に落とし込んだだけではなく、36gという超軽量かつ高い耐衝撃性能を備える。また、隅々までファンがリシャール・ミルに求める要素を余さず詰め込み、高次元でまとめ上げている。
リシャール・ミルのスポーツ向けモデルとして名高い「RM35-03 オートマティック ラファエル・ナダル」のケースサイズは、縦50×横43mmと着用感の良さは評価されているとはいえ大型である。これに対し本作は、縦44.95×横30.5mmとひと回り小さく仕立てられている。
ケースは、カーボン繊維をシート状にしてから積層して押し固め、切削によって仕上げた「カーボンTPT®」と、同様に繊維状の石英を用いた「クオーツTPT®」である。共に超軽量かつ耐アレルギー性を備え、衝撃や経年劣化への耐性も高い。またクオーツTPT®は、発色の良さを生かした5つのカラーバリエーションが用意されている。組み合わせられる面ファスナータイプのストラップは、ケースのカラーとは異なり奇抜にも見える取り合わせだが、トーンの調色が巧みなのか、見事なコーディネートだ。
搭載されるCal.CRMA8は、約3年かけて開発された意欲作だ。耐衝撃性能を与えながら、ケースと一体化したデザインかつスケルトン化という複数の要件を満たしている。地板とブリッジはグレード5チタン製で、随所に上質な仕上げが施されている。5000Gの加速度耐性が確認されており、腕時計に強いGが加わるプロゴルファーを含む5名のトップ女性アスリートにとって、これほどふさわしいモデルはないだろう。
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