多くの有名ブランドが新作を発表したウォッチズ&ワンダーズ2023から、ベスト5を時計ライターの篠田哲生が選出。今回のウォッチズ&ワンダーズを“正常進化”が目立った回と評した篠田は、Cal.9SA5をクロノグラフ化したグランドセイコー「エボリューション9 コレクション テンタグラフ SLGC001」や、シャネルが「J12 パラドックス」で見せた2色のセラミックスの組み合わせをより複雑化させた「J12 サイバネティック」など、まさに“正常進化”を遂げたモデルを挙げた。
2023年4月29日掲載記事
1位:グランドセイコー「エボリューション9 コレクション テンタグラフ SLGC001」
誰もが待ち望んでいた機械式クロノグラフを、2度目のウォッチズ&ワンダーズに合わせて発表。世界中のGSファンを喜ばせた。名だたるスイス時計ブランドと伍して戦う姿は、ちょっと感動的でもあった。
グランドセイコー「エボリューション9 コレクション テンタグラフ SLGC001」
自動巻き(Cal.9SC5)。60石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約72時間。ブライトチタンケース(直径43.2mm、厚さ15.3mm)。10気圧防水。181万5000円(税込み)。6月9日発売予定。
自動巻き(Cal.9SC5)。60石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約72時間。ブライトチタンケース(直径43.2mm、厚さ15.3mm)。10気圧防水。181万5000円(税込み)。6月9日発売予定。
2位:IWC「インヂュニア・オートマティック 40」
新生インヂュニアのビジュアルを大きく使ったブースデザインも秀逸で、ディスプレイも簡潔ながらメッセージも的確だった。モデルバリエーションは、SSが3色でチタンが1色。でも個人的にはブラックダイアルが好みだ。
IWC「インヂュニア・オートマティック 40」
自動巻き(Cal.32111)。21石。パワーリザーブ約120時間。SSケース(直径40mm、厚さ10.8mm)。10気圧防水。156万7500円(税込み)。
自動巻き(Cal.32111)。21石。パワーリザーブ約120時間。SSケース(直径40mm、厚さ10.8mm)。10気圧防水。156万7500円(税込み)。
3位:シャネル「J12 サイバネティック」
白いセラミックスと黒いセラミックスを組み合わせる手法は、「J12 パラドックス」にてすでに確立したが、このモデルはドット柄でさらに複雑な表現に。どうやって製作しているのか? その技術を知りたくなる時計だ。
シャネル「J12 サイバネティック」
自動巻き(Cal.12.1)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。ブラック&ホワイトセラミック×SS(直径38mm、厚さ12.6mm)。50m防水。数量限定。201万3000円(税込み)。
自動巻き(Cal.12.1)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。ブラック&ホワイトセラミック×SS(直径38mm、厚さ12.6mm)。50m防水。数量限定。201万3000円(税込み)。
4位:A.ランゲ&ゾーネ「オデュッセウス・クロノグラフ」
カレンダーを操作するふたつのプッシュボタンのデザインを継承しつつ、クロノグラフとしてアップデート。カレンダー操作の際にはリュウズをひいた状態でボタンを押すという、シンプルかつ理論的な機能に感動した。
A.ランゲ&ゾーネ「オデュッセウス・クロノグラフ」
自動巻き(Cal.L156.1 DATOMATIC)。52石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径42.5mm、厚さ14.2mm)。12気圧防水。世界限定100本。価格要問合せ。
自動巻き(Cal.L156.1 DATOMATIC)。52石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径42.5mm、厚さ14.2mm)。12気圧防水。世界限定100本。価格要問合せ。
5位:ロレックス「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」
新型ムーブメントを搭載するだけでなく、スカイブルーダイアルのプラチナモデルのみ、シースルーバックモデルになったのは大きなニュース。ロレックスの自社ムーブメントを、目にする機会を与えてくれたことに感謝!
ロレックス「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」
自動巻き(Cal.4131)。47石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。Ptケース(直径40mm、厚さ11.9mm)100m防水。価格要問い合わせ。
自動巻き(Cal.4131)。47石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。Ptケース(直径40mm、厚さ11.9mm)100m防水。価格要問い合わせ。