フィフティ ファゾムス誕生70周年を迎えるブランパンが、大阪・心斎橋に「ブランパン ブティック 大阪心斎橋」をオープンした。同店は日本最大の売り場面積を誇り、また、レディスモデルを上質な空間で見ることができる「レディーバードルーム」も備えた、西日本のフラッグシップショップだ。
細田雄人(クロノス日本版):取材・文 Text by Yuto Hosoda (Chronos-Japan)
2023年5月30日掲載記事
心斎橋の目抜通り、御堂筋にオープン!
住所:大阪府大阪市中央区区南船場3-11-18 郵政福祉 心斎橋ビル1F
営業時間:11:00〜20:00
定休日:不定休
電話番号:06-6281-1735
ブランパンが大阪・心斎橋に新たにブティックをオープンした。その名も「ブランパン ブティック 大阪心斎橋」。同店は単に直営ブティックというだけではない。西日本初の路面店であり、また、日本国内最大の売り場面積を誇るフラッグシップショップなのだ。
日本有数のラグジュアリーブランド密集地である、心斎橋・御堂筋に店舗を構えた新ブティック。その最大の特徴は115㎡という圧倒的な広さと、豊富な在庫、そしてブランドの哲学を取り入れたブティックのコンセプトにある。
ジュウ渓谷の工房を想起させる店舗デザイン
一歩足を踏み入れての感想は、贅沢な空間、のひと言だ。これはもちろん、実際の売り場面積もさることながら、エントランス全体を2枚の窓ガラスと、ガラス製の扉で覆うことで、光を取り入れて作業を行う工房のように、開放感を演出している点も大きい。
ジュウ渓谷にあるブランパンの工房をイメージしたという店内は、無垢の木材が豊富に使用され、暖色にまとめられている。スイスにいるような没入感を得られる店作りは、「本物のブランド体験を楽しんでもらう」というブランドの心意気だ。
この考えは細部にまで徹底されており、例えば、店舗で使用されるガラスには編み込みワイヤーメッシュおよびブラッシュドメタルが埋め込まれる。これはブランパンの工房で採用される木枠の多窓を模したものである。
また、一部什器(バックウォールと本棚)の上には、ウォッチメーカーが用いる作業机の引き出しが配置される。これらディテールが、ブランパンの世界観を巧みに表現している。
自動巻き(Cal.6654.4)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径40mm、厚さ10.9mm)。3気圧防水。216万7000円(税込み)。
定番からレアモデルまでがそろう空間
フラッグシップショップという位置付けからか、ブランパン ブティック 大阪心斎橋では、豊富な在庫が常時置かれる。これも同店ならではの魅力だ。
というのも現在、ブランパンには「フィフィティ ファゾムス」「ヴィルレ」「エアコマンド」「レディバード」という基幹コレクションと、「メティエダール」の計5つのコレクションが展開されており、ブランパン ブティック 大阪心斎橋ではその全てを取り扱っている(メティエダールはユニークピースのため、実際に入荷・展示されている様子を見られる機会は滅多にないかもしれない)。
自動巻き(Cal.1315)。35石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約120時間。SSケース(直径45mm、厚さ15.5mm)。300m防水。211万2000円(税込み)。
特にブランドの中核を担うフィフティ ファゾムスは「フィフティ ファゾムス オートマティック」や「フィフティ ファゾムス バチスカーフ」といった定番モデルだけではなく、「Xファゾムス」のようなレアモデルまでが取りそろえられる充実っぷりだ。