世界のセレブたちがどんな時計を着けているのか、ワンシーンを切り取り紹介する連載コラム「セレブウォッチ・ハンティング」。今回はお笑いコンビ、ウッチャンナンチャンのメンバーであり、バラエティ番組への出演や、スポーツキャスター、記者としても活躍する南原清隆が愛用する腕時計に着目した。
Text by Yukaco Numamoto
2023年5月28日掲載記事
野球好き、プロレス好き、時計好きとして知られる南原清隆
南原清隆は香川県高松市出身だ。高松第一高等学校を卒業後、横浜放送映画専門学校(現・日本映画大学)で学んだ演劇科9期生である。1985年、漫才の授業をきっかけに同級生だった内村光良とコンビを結成し、その後はバラエティ番組への出演をはじめ、スポーツキャスター、記者としても活躍している。
今回紹介する写真は、2004年8月17日にアテネオリンピックでソフトボールの試合観戦中に撮影された1枚である。南原清隆は菅賢治、明石家さんま、福山雅治、柴田倫世らとともに楽しそうに談笑中だ。南原清隆はこの時、テレビ朝日からアテネオリンピックの特別記者として参加しており、東京運動記者クラブにも入会している。
南原清隆は芸能界屈指のプロレスファンとしても知られ、クイズ番組「カルトQ」のプロレスの回に回答者として出演したこともある。興味を持ったことを追求するタイプのようで、落語や狂言にも造詣が深い。
また腕時計好きとしても知られており、先日紹介したオリエンタルラジオの中田敦彦も南原清隆が着用していたタグ・ホイヤー「モナコ」を見て同じ時計を選んだというエピソードもある。パテック フィリップのアクアノート・トラベルタイムや、ウブロのビッグバンのクロノグラフモデルなどもコレクションの中に入っている。
南原清隆が愛用する腕時計はカルティエの「ロードスター」
写真が撮影された際に南原清隆が着用していたのは、カルティエの「ロードスター」のようだ。ロードスターは2002年に登場したスポーティーウォッチである。発表当時はメンズサイズのみの展開であったが、ボーイズサイズやレディスモデルも登場し、2007年頃に生産が終了した後も中古市場で人気を集めるモデルである。1950年代の自動車レースからインスピレーションを得て作られたシックなデザインだ。
南原清隆の着用モデルで着目したいのは、時分のインデックスの色が交互に配されている点である。色分けされているため、混乱させることなく高い視認性を確保するデザインだ。ブラックダイアルにアクセントカラーとなるレッドが効いている。
工具を使わずともワンタッチでブレスレットの交換ができることもこのロードスターの特徴のひとつで、気分に合わせてブレスレットとストラップを交換することができる。特に何本も時計を持ち歩きたくない旅行中には実用的な機能である。
さまざまなスポーツを愛する南原清隆が選ぶ時計はスポーティーなテイストのものが多い。特に、この写真が撮影されたタイミングはオリンピックの記者としてアテネへ赴いた際のものなので、スポーツのテイストと知的な雰囲気を併せ持つカルティエの「ロードスター」を選んだのではないだろうか。この時期はロードスターの発表から間もない時期だったため、時計好きとして知られる明石家さんま、福山雅治との会話の中にも登場していたかもしれない。
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