スリーク新潟に聞く、ジラール・ペルゴが時計愛好家に注目される理由

「ロレアート」の人気により、国内でもその名がより広く知られるようになったジラール・ペルゴ。今回は、2021年から同ブランドの取り扱いを始めた時計専門店スリーク新潟に、人気のロレアートだけではない、コレクションの魅力を聞いた。

新潟県唯一のジラール・ペルゴ取扱店

　日本海側に位置し、新潟県を代表する時計専門店がスリーク新潟だ。世界の名だたる高級時計ブランドを数多く取り扱っており、県外からも多くの時計愛好家が訪れる人気店である。

　ここでジラール・ペルゴの取り扱いを始めたのは2021年10月のこと。新潟県内では初の取扱店舗となったこともあり、顧客からの反響は大きかったと話すのは、スリーク新潟 の店頭スタッフ、北原知明さんだ。

「取り扱い開始と同時にロレアートの人気も高まったことで、気になるモデルを見ることができず、なかなか歯がゆい思いをさせてしまっている状況にもありました。ですが、かえってその状況が期待感を高めてくれたように感じており、手にされたお客様の喜びも非常に高いものになっているように見受けられます」

　現在も続いているラグジュアリースポーツウォッチの人気。8角形ベゼルや文字盤のクル・ド・パリ模様、そしてケース一体型のブレスレットなどの要素を持ち、今やブランドのアイコンとなったロレアートは、同店においても最も売れているモデルだ。しかし、ジラール・ペルゴの真の魅力は、このロレアートだけにとどまらない。

「ロレアートからジラール・ペルゴを知ったという方も、近年は多いと思います。入り口はそうだとしても、そこからブランドのヒストリーに触れてみると、人気に裏付けされた実に魅力の詰まったブランドだと気付かされます。

また、それぞれの作り込みの丁寧さ、ある種“やりすぎ”とも言えるような仕上がりは芸術品としての側面も持ち合わせています。そして日本とジラール・ペルゴの関わりの深さを知った上で腕時計を見ると、また違った感慨深さを感じることもできるでしょう。

実用時計でありながら、歴史的背景の奥深さを持ち、芸術品とも言える仕上がりの高さ。このバランスの良さがジラール・ペルゴの魅力だと私は感じています」

　これまで同店でジラール・ペルゴを購入する人の年齢層は幅広く、中には20代で手にする人もおり、県内だけでなく北陸や東北地方、さらには東京都内から足を運ぶファンもいるという。

知る人ぞ知る?　ジラール・ペルゴの名作「ヴィンテージ 1945」

　ここからは、ロレアート人気の陰に隠れたコレクションを紹介しよう。

　ロレアート以外に、大胆にムーブメントをあらわにし、メカ好きの心をつかむ「ブリッジズ」や、レクタンギュラーでありながら美しい曲面で構成された「ヴィンテージ 1945」、ラウンド型の正統派ドレスウォッチ「1966」、そしてオーバルシルエットのレディースライン「キャッツアイ」。ジラール・ペルゴには現在、大きく分けて5つのコレクションが展開され、それぞれに特徴的な要素を持っている。

　中でもスリーク新潟が推すのは、アールデコのデザインから着想を得たヴィンテージ 1945コレクションの中でもひと際シックな「ヴィンテージ 1945 インフィニティ エディション」だ。

　ブラックオニキスのダイアルにゴールドカラーのインデックスと「GP」ロゴが浮かび上がり、ラージデイトとムーンフェイズ表示を備えるため実用時計としても使える1本。世界限定88本のみと稀少性も高い。

「ヴィンテージ 1945はとにかく着用感の良さが際立ち、手に持った時に大きく湾曲したケースデザインに驚きます。わずかにではなく、しっかりとアーチを描いたケースデザインはまさに“着けること”に重きをおいたモデルだと言えます。

加えて、リュウズも薄型を採用することで、着用時の不快感を抑え、時計をより美しく見せてくれている点も押さえておきたいです」

　さて、スリーク新潟の店頭に並ぶジラール・ペルゴの本数は、現在でも5本から多くても10本程度。来店した際に希望のモデルが用意できない場合も多々あるため、事前に問い合わせをしておくことをお勧めする。

　ジラール・ペルゴの時計を店頭で見て、実際に着用して、名作たちの魅力を肌で感じていただきたい。

スリーク新潟

【住所】〒951-8063 新潟市中央区古町通6-959-2
【電話番号】025-210-2511
【営業時間】11:00～19:00
【定休日】火曜日